つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2006年05月12日
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カテゴリ: アート
今回の旅行、JTBによれば、御薪能があるため奈良の宿はいっ
ぱいとのことで、京都のホテルに宿泊することになった。ところ
が、近鉄奈良駅を降りても、祭りの熱気なで、まったく感じられ
ない。修学旅行の中学生たちが目につく程度。

ちなみに御薪能、悪天候が予想されたため、興福寺の屋外での上
演が、県立文化会館内に会場変更されたとのこと。ところが、皮
肉なもので気温25度くらいのいい天気になった。本来行われる
はずだった、興福寺の会場では係りの人が、一人ぽつんと案内を
していた。


が、ガラガラで拍子抜け。夜に立ち寄った料理屋のママさんも、
街中にそんなに人が多いとはまったく思えないとのこと。それだ
け、奈良の宿が少ないのかなという話。

さてさて、本題から話がそれたが、重源展。このお坊さん、平氏
による焼き討ちで壊滅した東大寺を復興させた方だとのこと。こ
の人が、運慶、快慶などをプロデュースして、多くの像を彫らせ
たのだと初めて知った。

一千人が焼死した東大寺焼き討ちの資料から、東大寺復興までの
文書の資料から、重源にゆかりのある彫刻まで、かなり見所があ
った。

まず、前回こちらで、見ることのできなかった「愛染明王像」が

焼け落ちた東大寺の柱から作ったものだからだろう。小さいなが
らも三つ目の憤怒の顔は迫力満点で怖い。
愛染明王.jpg

奥に進むと国宝の重源像。前に禅屈して胡坐を書いた老僧。表情
もリアル。やはり不屈の精神力を感じる。ちょうど、僧侶がやっ
てきて、像に向かって般若心経を唱えており、まさに二人の人物

重源.jpg

東大寺の国宝、僧形八幡神坐像には驚き。肌、着物の地や模様、
袈裟の色など当時の彩色が色鮮やかに残っている。驚異的。
僧形八幡神坐像.jpg

その他、慶派の仏像等、じっくりと眺める。快慶作の国宝阿弥陀
三尊像がある兵庫の浄土寺も重源が建てたものだとのことで、今
回は巨大な上半身裸の快慶作の阿弥陀如来が展示されている。阿
弥陀如来が実際に来迎する様子を再現する来迎会に使われた像
で、その時かぶる菩薩面も展示されていた。ちょうど、午前中見
た当麻寺での練供養同様のイベントなのだろう。

高野山の仏像もいくつか展示されている。深沙大将立像。怒髪の
憤怒の顔、髑髏の首飾り、蛇の腕輪、おへそに浮かび出た顔、像
の顔を持つ膝。これも異形で恐ろしい。

快慶作の孔雀明王像にもまた出会うことができて嬉しい。この像、
さすが孔雀に乗っているだけあってフットワークが軽く、各地を
転々としているなぁと思う。
孔雀明王.jpg

東大寺の五劫思惟阿弥陀如来像。羅髪が伸びすぎてヘルメットの
ように膨らんでいる。寿限無の落語にあるように限りなく永遠に
近く考えている間に髪の毛が伸びた様子を表わした像。顔つきが
丸く、ふっくらしているのも運動不足で太ったせいか。ちょっと
かわいくて失礼ながら笑える仏像だった。





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最終更新日  2006年05月14日 12時49分01秒
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