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2017/04/06
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カテゴリ: 日記


相生座/ロキシー



澤井信一郎監督「 Wの悲劇 」(1984)

鳥肌モノの1時間50分。
なんど観ても驚愕の傑作。
すごい!
いやあ、言い尽くされてるけどやっぱり 三田佳子さんは圧巻 。薬師丸ひろ子ちゃんも最高。
スクリーンで観るのは公開時以来かも。

はじめて観た時も圧倒されたし、
虚実が幾重にも入り乱れるものすごい構造に興奮したことも
とてもよく覚えてる。
異常によくできた脚本なのだ。
これはもう奇跡的な出来だと思う。
原作を劇中劇にしてしまうとゆー荒技。
その劇中劇の監修が蜷川幸雄。
劇中劇の美術が妹尾河童さん。
なんてゴージャス!
なので劇中劇が異常に本格的に仕上がってる。
蜷川幸雄さんに至っては、
演出家役として出演して、バッチリ演技してる。
特別出演みたいなのじゃなくて、ちゃんとキャストの一員。
劇中劇の稽古のシーンでは怒って役者に台本投げつけたりする、わはは

公開時よりも今の方が更に興奮した。
細部まで本当によく知ってる作品だが、
初めて観た時以上にワクワクして興奮した。

今の方がこの作品の何がどうすごいのかってことがよくわかる。
その演出の緻密さ、的確さや役者陣の演技の凄さなどなどなど。
脚本の荒井晴彦が関わってることの意義なんか初めて観た時はよくわからなかった
この作品以前の「 探偵物語 」も「 時代屋の女房 」なんか、本当に何もわからず観てた。
赫い髪の女 」「嗚呼!おんなたち 猥歌」「キャバレー日記」
といった荒井晴彦の本領をまだしっかり観てない頃だからわかるはずもない。
Wの悲劇の後、いろいろ観るようになって徐々にわかるようになってきた。

澤井監督のプロフィールのどこがどうすごいのかってことも
今の方がよくわかる。
公開時のおれはこの監督の何がすごいのかってことを
理解せずに観てた。
マキノ組の重要人物で、トラック野郎にも深いかかわりのある
東映の申し子みたいな人だとゆーことは、
当時もプロフィールを見れば一応はわかるわけだが、
これでは理解しているとは言えない。
その後おれはマキノ監督の作品を浴びるように観て、
トラック野郎もシリーズ全作のめり込むように観て、
鈴木則文監督の映画も大好きで追いかけ続けてる。
若い頃とは前提が全く違うのだ。

この複雑な構造の作品を
わかりやすく120分以内でまとめるなんて、
本当にすごい職人技だ...マキノ組...

居酒屋で薬師丸ひろ子ちゃんが酔っ払うシーン(ここは好きだ!でかい招き猫に挨拶したりする)
その後の、アパートの電球の紐のシーンは超素晴らしい。
今はこーゆーところでマキノ監督の余韻を感じたりってことができる。
マキノ組の余韻を感じながらどこかでにっかつの気配も感じたり。
嬉しいことです。
終盤の劇場の外の階段のシーンなんか、もう....
ここはいろんな点でひたすら東映的なのだが、
当時はそーゆー楽しみ方はできなかった。

いくらでも書ける。でもこのくらいにしておく。





カスべの煮付け、イワシ、野菜。以上。





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Last updated  2018/04/22 11:41:04 AM


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