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2023/03/31
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カテゴリ: 日記
2023/03/07その1

トラウムライゼ
クロード・ミレール監督「 ある秘密 」(2007)観る。
クロード・ミレールの映画祭 は長野市でやらないかもしれない。
もしかしたらやるかもしれんけとど確信もてないから
上田に通ってこの際全4本観てしまうことにした。
おれはクロード・ミレールはなまいきシャルロットを観たことがあるだけで、
興味はあるのに他の作品は観たことがなかった。


で、もちろん初めて観る「ある秘密」。いやあ、素晴らしかったなあ。これはホントに観てよかった。みごとな映像表現(斬新だ)。演出はめっちゃ繊細…
過去がカラーで現在がモノクロで描かれるのがおもしろい。
セシル・ドゥ・フランス美しい!リュディビーヌ・サニエが素晴らしい演技。マチュー・アマルリックシブい。
ユダヤ人問題が扱われる。ユダヤ人の作家フィリップ・グランベールの自伝的な小説を原作としていて、それを自らもユダヤ人であるクロード・ミレール監督が映画化した。ミレール監督はナチ占領下のフランスでうまれてるから、当然ナチス以後のフランスのユダヤ人たちの苦難や悲劇はそのなんともいえない空気感までしっかりリアルに描かれる。でも中心はしっかりメロドラマで恋愛物語だし見も蓋もない感じの不倫劇だ(家族、親子の物語でもある)。そこにユダヤ問題が絡んでくる恰好。不倫にホロコーストが絡んでくるのはほんとつらい…差別され迫害される辛い状況下・戦争の中でもでも、愛の地獄でのたうち回る男女はもちろんいただろう。ただタイミングがあまりに悲劇的すぎるんだよな…。そーゆーギリギリな状況下だからこそってこともあるだろう
そういったあれこれを子供の視点で描いてゆく。この子は虚弱で運動が苦手。スポーツ選手の父親が期待したような子供ではまったくなかった…あからさまにがっかりする父親。
時折登場する妖精っぽい感じのスポーツ万能な兄(の幻影)…
父親は自身がユダヤ人でもスポーツでがんばってオリンピックとかで活躍すれば差別や迫害から逃れられて、家族も守れるのではないかと考える。ユダヤ人のスポーツ選手はそうやってがんばった人もいただろう。切ない。でもやっぱりオリンピックが終わって対外的な目から解放されればナチスはその人物の能力など一切考慮しなくなる。ユダヤ人かどうかってことだけが問題。

そういえばベルモンド主演の「エースの中のエース」もベルリンオリンピックとユダヤの問題が題材になっていたっけ(こちらはコメディだからぜんぜん感覚がちがうけども)

「なまいきシャルロット」に続く









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Last updated  2023/04/01 06:19:08 AM


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