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今まで当「わたまち」にお付き合い頂きましたすべての皆様、長い間ありがとうございました。もう随分長い間ほったらかしにしていたので、何を今更と思われるかもしれませんが、何事にも始まりがあれば終わりもありますので、けじめのようなものは付けておいたほうがいいのではないかと思い、これを書いています。本日を持ちまして、正式に、このブログでは筆を置くことに致しました。理由はいろいろあるのですが、やはり一番大きいのは、「以前のように自由気ままな文章は書けなくなってしまった」ということに尽きます。2003年に書き始めた時には、まさか自分がカメラのグッズのメーカーになるとは思いもよりませんでしたが、メーカーから提供されるものを買って好き勝手に批評していた立場から、自分も同じ土俵に上がったことによって、「思っていても言えない」という状況に変わったことが、筆が進まなくなってしまった理由です。なにぶんにも10年の月日が経過しているので、一昔前のコンテンツを読み返すと、恥ずかしくて画面を閉じたくなるような内容も多々あるのですが、それはそれ、若気の至りということで甘受して頂き、また、今となっては懐かしい銀塩のコンテンツは、多少なりとも資料的価値があるかもしれないと思い、このまま残しておくことにしました。なお、今後はやや趣を変えつつ、「ULYSSES」のHPで「今日も行き当たりばったり」というブログを開始しております。引き続き、ゆる~くお付き合いいただければ幸いです。http://enzzo3ulysses.blog.fc2.com/今まで、ありがとうございました。そしてこれからも、よろしくお願い申し上げます。
2013.11.17
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クラウドファンディング総括。お陰様を持ちまして、「チクリッシモ」のプロジェクトは6,500,000円を超える多大なご支援を頂くことが出来ました。サポーターの皆様のお力添えに、深く感謝致します。少々調べてみたのですが、現在22サイトある和製クラウドファンディングにおいて、過去に成立したすべてのプロジェクトの中で、「チクリッシモ開発プロジェクト」に集まった資金は、実に日本で4番目の規模であり、モノ作りというジャンルに絞れば、国内最高額であることが判明しました。モノ作りをやるメーカーにとって本懐であるとともに、皆様のご期待の高さに、改めて身の引き締まる思いです。これから秋まで、大変長いお時間を頂きますが、お待ち頂いただけの甲斐がある製品にするべく、鋭意努力して参ります。進捗状況は、「きびだんご」プロジェクトページの「活動報告」にて随時お知らせして参りますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。それにしても、今回ほど、自分一人では大したことが出来ないと痛感した出来事はありませんでした。設計や交渉を一手に引き受けてくれたスタッフ。飛び回っている間、留守を預かってくれたスタッフ。バッグを作ってくれる場所を紹介して頂いた方。無理難題に付き合って、無数のプロトタイプを製作してくれた職人さん。自分事としてクチコミで広めて下さった、大勢の皆さん。クラウドファンディングという場を提供して頂いたKibidangoの皆さん。... そういう場に引きあわせて頂いた方。そして、出資して頂いたすべての皆様。誰が欠けても、上手く行かなかったのは明白です。皆様に、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。むしろ、ここからが本番。秋に、良いバッグをお届け致します。
2013.05.02
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毎週のように上京しているうちに、いっそ部屋を借りたらどうかと思い始めたエンゾーです。えー、18日間に渡って、クラウドファンディング「きびだんご」で行われてきました、メッセンジャー型カメラバッグ「チクリッシモ」の開発資金調達プロジェクトも、いよいよ大詰めとなりました。本日深夜を持ちまして、フィナーレ(?)となります。今回の受付分以降は、だいぶお値段が上がってしまいますので(要するに定価になります)、ご検討中の方は、お急ぎお申し込み下さいませ(^^)。
2013.04.29
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ユリシーズの「メッセンジャー型カメラバッグ『チクリッシモ』開発支援プロジェクト」にご協力頂きました皆さま、ありがとうございました。お陰様をもちまして、現時点で280万円を超えるご支援を頂いております。本当に、感謝の言葉以外見つかりません。手にするまでに何ヶ月もかかる、見たことも触ったこともないバッグのために、快く支援して下さる皆さんの温かいお心遣いに報いるためにも、是非、良い製品に仕上げたいと思います。なお、当プロジェクトは29日深夜まで開催しておりますので、引き続き情報のシェア等で盛り上げて頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
2013.04.16
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クラウドファンディングサイト「きびだんご」上に、ようやく、ユリシーズのメッセンジャー型カメラバッグ「チクリッシモ」のコンテンツが出揃って来ました。あとは、プロモーション動画が仕上がってUPできれば完成です。ページの本文にも書いてますが、このバッグの元になったアイデアって、このブログで2006年1月に公開したものがベースになってるんですよね…。長いこと「わたまち」をご覧頂いている方には、「あれがベースなの!?」と驚かれるかもしれません(^_^;)。はたして、9年越しの執念が実るやいなや(笑)。あと少しで、始まります。よろしければ、ぜひフォローしてやって下さいませ。
2013.04.06
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カメラにまつわる商売をしていると、やっぱり「カメラって今後どうなっていくんだろう」という部分は気になるわけで。ここ5年の市場規模をグラフにしてみると、次のようになります。ちょっと小さくて見難いですが、一番上の急降下している青い線がコンパクトカメラ、真ん中のピンクの線が一眼レフ、そして一番下の黄色い線がミラーレスです。2007年と2012年をいきなり結んだだけのグラフですのでいささか乱暴ではありますが、1兆3000億円あったコンパクト市場(正確にはレンズ一体型カメラ)が、5年でほぼ半減してます。言うまでもなく、スマホに食われてるということですね。一眼レフがアジアの新興市場で伸びてて調子がいいので、おそらく今年か来年にはシェアが入れ替わると思われます。その一眼レフは、以前より「ミラーレスとのリプレイスで衰退するんじゃないの?」と言われて久しいですが、どっこい、市場規模も伸び率も、ミラーレスよりぜんぜん高いのでした。面白いなあ。一つには、海外では日本国内ほどミラーレスが盛り上がっていないことと、経済成長が著しいアジア諸国において、ミラーレスより、もう断然一眼レフのほうが人気があり、ステイタスとして分かりやすいし満足感も高いということではないかと。半分以上はエンゾーの妄想ですが。で、じゃああと5年でコンパクトカメラがなくなるかというと、高級コンパクトや大素子のズーム機、タフネス機などは残るでしょうから、シェアはガタ落ちするものの、消滅にまでは至らず、細々と続いていくものと思われます。そのコンパクト機ですが、ここ1~2年、素子の大型化が急激に進みましたね。RX1のフルサイズというのは例外としても、いまもって好調に売れ続けているX100が1インチ、CanonのG1Xが1.5インチ、そしてついにNikonのCOOLPIX AがAPS-Cにサイズアップし、しかもボディの大きさは頑張って小さく納めてますので(そして海外の噂サイトによれば、GR後継機もAと同じようなスペックになるのではないかと言われています)、要するに高級コンパクトは、長い目で見ると、最終的にAPS-C(さらにハイエンドはフルサイズに)遅かれ早かれ集約されていくものと予想出来ます。「そんな無駄にハイスペックで無駄に高価なものを消費者が望んでいるとは思えない」というような声は必ずあると思いますが、一般的に、ほとんどのメーカーは消費者ではなくライバルを見て次に何を作るかを考えますので、この流れは変わらないでしょう。日本のカメラ業界にとって最大の敵は、いまや国内のカメラメーカーよりもむしろAppleやSAMSUNGでありスマホですので、スマホに出来ないことをする以外に生き残る道はありません。ただ、そうなった時に、M4/3のミラーレスって、どうなるんでしょうね。少し前までは、「大きな素子で、手が届く価格でボディサイズもそこまで大きくない一眼レフ」とか、「持ち運びに便利な、大きな素子を積んだズーム付きコンパクト」というようなものが選択肢になかったので、M4/3は一定のシェアを確保出来ました。ところが、今後はローエンドの小素子コンパクトが死滅して、おそらく1インチからAPS-Cサイズの高級コンパクトが生き残り、APS-Cサイズの一眼レフはますます小さく安くなり、ハイエンド側ではフルサイズ機の価格がジリジリ下がってきます。さらに来年になれば、SONYやSAMSUNGからフルサイズのミラーレスも確実に出てきますので、単純なヒエラルキーは崩壊し、これから2年くらいは大混戦の時代に突入します。つまり、全体としては「素子は大型化」「大素子機の価格は低下」「ボディサイズは小型化」という不可逆的なトレンドがあるわけですが、その中で唯一流れに乗りにくそうのが、M4/3陣営です。自ら「M4/3であること」を存在理由にしていることが、足枷になって来ているのではないかと。今や、SONYやフジのミラーレスだけでなく、G1XやCOOLPIX Aといったレンズ一体型のコンパクトカメラにまで素子のサイズで追い抜かれるという事態になりつつあるわけですが、だからと言って、自社がM4/3よりも大きな素子のコンパクトを出すことは自己否定につながりますから、そういう路線も狙えません。つまるところ、今まで以上に「所有する喜び」にフォーカスした製品を考えていく必要があると思われます。P.S.これは根拠のない予想ですが、SONYのRX1が、20万円を超える高額商品であるにもかかわらず、予想を上回るペースで淡々と売れ続けているという現状を見て、おそらく、SAMSUNGが似たようなコンセプトの製品を出してくるのではないかなと思います。
2013.03.31
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エンゾーはもう何年もの間、EOS Kissシリーズに新製品が出たと聞いても、とんと興味がわきませんでした。理由は簡単で、小型軽量をうたいながら、ちっともそういうふうに見えなかったから。もっともその原因は、エンゾーの頭の中がいまだに銀塩時代のサイズ感を引きずっていることにあります。フォーマットの違うものを同じ土俵で比較しようとしていることに、そもそもの問題があるわけです(^_^;)。が、久々に「おおっ!?」と思えるものが登場しました。今回はCanon一眼レフのエントリークラスが、正常進化版のKiss X7iと、小型軽量に特化したKiss X7の二機種へと、まさかの細分化。ニッチを徹底的に埋める、まさに王者の戦略です。エンゾーのアンテナに引っかかったのは、やっぱり「7」の方です。(現行モデル・X6iとの比較。いかに小さいかが分かる)おおおおお、ちっさ!あまりにもボディが小さいので、マウントがやたらとデカく感じます。個人的にはかなり前から、バリアングルモニターはいらないから少しでもボディの厚みを減らしてくれたら嬉しいのになあと思っていたので、こういう割りきった仕様は好印象なのでした。あとは、このサイズに似合う換算35mmF2.8クラスのパンケーキとか出たら最高なんですが、現状ではEF40mmの一択なのが残念です(換算64mmになっちまいますので、さすがに画角が狭すぎて使いにくそうだなあ、と)。いずれにせよ、OLYMPUSのE-420亡き今、小型軽量といえるほど小さくて厚みが薄いOVF搭載の一眼レフが長らく不在でしたので、Canonのこういった試みは歓迎です(・∀・)。早く実機を触りたいなあ。
2013.03.21
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皆様、お久しぶりです、エンゾーです。もう長いこと、まったく更新していないにもかかわらず、毎日1000人近い方に巡回して頂いており、ありがたく思うと同時に、大変申し訳なく感じています。ここのところ業務が多忙を極め、お返事すらままならない日々が続いておりましたが、色々とご報告しなければならないことも溜まってきたので、思い切って復活した次第です。まず、ボディスーツに関して。現在、DP3 Merrill用、RX1用、X20用、X100S用、そして極秘の◯○用ボディスーツを製作中です。DP3用は、実は1・2にも使用出来る形でリリース出来そうです。ご要望が「死ぬほど」多かった、三脚穴対応型です。また同様に、トップカバー上をまたぐブリッジも復活し、密着度の向上を計っております。たいへんお待たせしてしまっているRX1用ボディスーツは、設計上の都合でかなり難航中ですが、5月にはリリースできると思います。そして、思わせぶりな「○◯用」の正体は・・・ごめんなさい、今のところ公開出来ません! ひとつ言えることは、ついにユリシーズも、「守秘義務」というものを守らなければならないメーカーになった、ということです(笑)。それからもう一つ。構想四年、着手から一年半が経っている、メッセンジャー型カメラバッグ「チクリッシモ」のプロジェクトが大詰めを迎え、遂に公の場で動き出すことになりました。資金調達は、生まれたばかりの和製クラウドファンディング「kibidango(きびだんご)」上で行われます。既にご存じの方も多いかとは思いますが、クラウドファンディングとは、平たく言うと「WEB上で、面白いアイデアを持っている人のプレゼンテーション動画を見て、そのアイデアの実現に力を貸しても良い(製品の場合は、その製品を買いたい)と思った人は、投資する(予約する)」というシステムです。海外ではKickstarterやindiegogoなどが有名ですが、ユリシーズは、その日本版である、「kibidango(きびだんご)」にプロジェクトをUPすることにした次第です。なぜ先行している「CAMPFIRE」や「READYFOR?」ではないのかについては、またおいおいお話します。さて、ここまで聞かれて、アパレル業に就かれている方なら、「たかだかバッグひとつ作るのに、何でそんなに時間がかかるの?どうして自己資金では賄えないの?」と不思議に思われるかもしれません。僕も、当初はもっと簡単に考えていました。ストラップや、ボディスーツという高難度のカメラケースが作れるくらいだから、バッグも同様にできるはずだ、と。しかし、やればやるほど思い知らされたのは、「常識的な価格で、良い物を作る」というたったそれだけのことを、今の日本で実現することが、いかに難しいかということでした。これから少しずつ、そういうお話を公開して行きたいと思います。
2013.03.18
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高価なカメラを買う時に、迷ったこと、ありませんか?「買ってすぐに新しいモデルが出たら嫌だな…」「今って買い時?それとも少し待つべき?」「新製品がいつ出るのか知りたい!」物欲との戦いは、いつも「のるかそるか」。そんな悩みを解消するコンテンツを作ってみました。その名も『ノルソル』このサイトを見て、「あれ?これってもしや…」と思った人は間違いなくAppleファン。元ネタは、Appleの新製品発売予想サイトとして知られる「Apple Days」です(^_^;)。掲載機種は、全部を網羅していると更新が大変すぎるので、一眼レフとミラーレス、及びコンデジのハイエンドモデルまでとしています。
2012.11.09
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価格.comで、久々にGXRが上位に上がってきてる!と思ったら。値引き率No.1でした(号泣)。間もなく、デビューから三年になろうとしていますから(初出は2009年12月18日)、そろそろリニューアルがあってもおかしくはない時期に来てるんですけどね。
2012.10.09
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フォトキナまであと僅かとなりましたが、SONYから超弩級の隠し玉が出てきましたね。フルサイズで35mmF2固定のコンデジ「RX1」がお目見えです。市場価格は25万円前後になるらしいですね。高嶺の花です(^_^;)。ひとつ残念なのは、シャッターの最高速が1/2000までしか出ないということ。遅っ!レンズシャッターにでもしたんでしょうかね。以前より「ユーザーの好むと好まざるとにかかわらず、競争の原理が働くことによって、メーカーはフルサイズのデジカメを出さざるを得なくなる」と書いてきましたが、いざ出てみると、意外と早かったなと思います。先鞭をつけたのがSONYというのも興味深いです。
2012.09.12
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DP2 Merrillに続き、DP1 Merrillも発売日が発表されましたね。今回は、SIGMA恒例の寸止めも無さそうですので、すんなりとリリースされるのではないでしょうか。そんな中、ユリシーズでもボディスーツの開発が着々と進んでおります。ファーストサンプルでは、従来販売していたDP BODY SUITやXZ-1 BODY SUITに採用されているものとまったく同じ仕様のグリップを採用しました。ところが、Merrillは従来のDPと比較してボディが二回りくらい大きくなっているので、相対的にグリップが小さく見えてしまい、アンバランスになってしまいました。機能的には問題ないものの、ドレスダウン(笑)しては意味が無いので、ボツ。それを踏まえ、セカンドサンプルでは、グリップ内部に挿入する芯材の開発からやり直しました。MFDで幾つかの形状を成形し、大きさや握り心地が最も良くなるものをチョイス。また、ユリシーズのボディスーツとしては定番である軍艦部にまたがるブリッジも、思い切って廃止。ケースの歪みの原因を排除すると同時に、ブリッジなしでフィット感を維持できるようにしました。印象がガラリと変わりました。良い感じです。実は、どうせグリップを大きくするなら、いっそグリップの中に予備のバッテリーが仕込めるように出来ないかと思って、そちらのモデルもモックアップまで試作してみたのですが、グリップがあまりにもデカくなりすぎ、よほど手が大きい人でない限り握りにくくなってしまうことが分かったので、あえなく断念しました。もう一つの懸案事項は、Merrillの燃費の悪さ。なにしろSIGMAが初めからバッテリーを二個セットで販売しているくらいですから、一日の撮影中に何度もバッテリーを交換することを念頭に置いておかねばなりません。そこで、ユリシーズとしては初めて、ボディスーツを装着したままバッテリーを交換できるギミックを盛り込むことにしました。もう少し手こずるかなと思いましたが、思いのほか上手く行きました。あとは細部で微調整が必要ですが、だいたいこの仕様で決まりそうです。
2012.09.04
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ものすごく久しぶりに、モデル撮影をしました。ただでさえ商品写真ばかりで、モデルさんによる商品の使用例が掲載されていないULYSSESですが、実は、女性モデルが登場したことって、この3年間でたった一度しかなかったんです(その商品もすでに廃番)。(EOS 5D Mk2 24-105mmF4L IS USM)モデルさんが美しいと、テンション上がりっぱなしです!当初はK-5で撮影する予定で、5D Mk-2は押さえで使うつもりだったんですが、最初の数枚を撮った段階で、全部5D Mk-2で通すことに決定しました。やっぱ、ファインダーの広大さがぜんぜん違うというか。スタジオでのブツ撮りと違い、屋外でアベイラブルライトを使って人物を撮る時は、断然フルサイズが楽しいですねヽ(^。^)ノ。あ、でも上は没カット。せっかくいい表情をしてもらったのに、ストラップの左右の長さが合ってませんでした。エンゾー痛恨の凡ミス。
2012.08.26
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22日に発表されたNikonの新製品の中には、ハイエンドコンデジ・P7700やAndroid搭載のスマホのようなデジカメ・COOLPIX S800c以外にも、個人的に興味を惹かれた製品がありました。それが、歴代のCOOLPIXシリーズで最小最軽量となるCOOLPIX S01です。何しろ96gしかありませんから、スッカスカに軽いです。大きさは名刺よりもさらに一回り小さい程度。ちっさ!このサイズを実現するために、メモリー(7.3GB)もバッテリーも、全て内蔵式になっています。撮影可能枚数は、約190枚と少なめ。さらに、液晶モニターはタッチパネル式の2.5型(約23万ドット)で、今どきのデジカメとしてはかなり小さく解像度も低めです。しかし、小さく軽いことは何物にも代えがたい魅力があります。エンゾーはもともとCONTAX SL300R T*などという変態的なカメラが大好きだったので、コンデジでディスプレイの小ささを気にしたことはあまりありませんでした(仕事で使う一眼レフは別ですが)。(往年の名機・CONTAX SL300R T*。もう復活することもないであろうスイベル式)さらに、ここ2年ほどはブラックベリー教に入信中ですが、普通のスマホと比較して半分しかないディスプレイでもそれほど不便を感じたことがありません。最近のカメラでは、どんどん液晶モニターが大型化し、ボディ全体とのバランスの兼ね合いで3型がトレンドになっています。逆に言えば、競争戦略上、今さらそれより小さいディスプレイには戻れなくなってしまっているというか。しかし、エンゾーがBlackBerry Bold 9700から9900に買い換えた時に、細かい文字の見やすさにとって大事なのは画面の大きさではなくピクセル数であることを痛感したので、個人的には、液晶モニターのサイズにはそこまでこだわらなくてもいいのでは?との思いが強くなっています。それより、大きな液晶のおかげでホールド感や操作感が犠牲になっているカメラが多く見られる事のほうが残念で、デザイン上も制約になっているように感じます。その点、このCOOLPIX S01は色々なものの諦め具合が見事です。で、今回S01を見て脳裏に浮かんだのが、このスマホ。イーモバイルのSony Ericsson miniです。大きさも重さもほぼ一緒。一足先にAndroidを搭載したS800cと同じように、S01も次の世代でWi-Fi端末化してくれたら、かなり便利なSNS専用機になるかも…と妄想が膨らみました。
2012.08.24
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フォトキナ直前ということもあり、毎度のことですが新製品情報が次々に出てきますね。ペンタックスリコーからは、こんなヤツが出てくるみたいです。おっ!?ついにPENTAXからもEVF内蔵のミラーレスが??…と、0.5秒くらいぬか喜びしたわけですが。いわゆる「ネオ一眼」ってやつでした。名をX-5と言います。撮像素子は1/2.33型1,600万画素のCMOSセンサーで、焦点距離が超広角スタートでちょっと面白いのと(35mm判換算で22.3-580mm相当)、K-5そっくりの強面なデザインが売りです。ネオ一眼は市場こそ大きくないものの、「これ1台で近くから遠くまでなんでも撮れる」という万能性を求める層に根強い人気があり、特に海外ではそこそこニーズがあるため、無くなりそうで無くなりません。ただ、先ごろ発表された「PENTAXブランドはコンパクトカメラから撤退し、一眼レフやミラーレス一眼に集約する」という方針とは違う(いちおう一眼と名が付くから、違わないのか?)展開なので、まだ社内で住み分けが完全には進んでいないのかもしれません。一方で、Nikonからはハイエンドコンデジの新製品が登場します。P7700です。現行のP7100まで続いてきた光学ファインダーがついに廃止され、ライブビューモニターのみになりました。以前から、なんの情報表示もない上にフレーミングも適当な光学ファインダーにどれほどの意味があるのかという意見は多かったので、廃止は正常進化とも言えます。デザイン的にも説得力が増しました(それにしても、次は7200かなと思っていたのでえらく番号が飛んだもんですが)。レンズはF値がF2.8-5.6からF2-4に大口径化しましたが、その一方で撮像素子は1/1.7型のままなので、素子の大型化が進むハイエンドコンデジ界隈の時流には乗らない方向で来ました。おそらく、Nikon1J・1Nとの差別化を考慮してのことと思われます。ただ、二世代前の機種にあたるP7000を愛用している身としては、最短撮影距離が広角側50cm・中望遠以降80cmとまったく寄れないところが何一つ解消されていないことと、レンズバリアがなくなってしまったことがとても残念です。
2012.08.23
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もう10年ちかくこのブログをやってますが、割と最近、楽天が楽天広場の仕様を変更したようで、個別にエントリを開いた際、従来アップしてきた画像サイズ(横540ピクセル)ではページのレイアウトが壊れるようになってしまいました(+_+)。どうやら、楽天が予告なく表示領域を狭くしてしまったようです。エンゾーとしてはこれ以上画像を小さくするのには抵抗があるため、どうせレイアウトが崩れるのであればと開き直って、今後は横700ピクセルにすることにしました。ところで、ユリシーズとしては比較的早いタイミングで、OM-Dのボディスーツが発売になりました。考えてみたら、一眼レフスタイルのカメラのためにボディスーツを作ったのは、これが初めてのことです。本当は銀塩の頃やりたかったことなので、個人的にはちょっと嬉しい仕事だったりします。今のやたらと分厚くてグリップもゴツいデジタル一眼レフには、ケースがあったら邪魔なだけなので作る気はありませんが、今後OM-Dのような薄型でコンパクトなカメラが出てきたら、むしろ積極的に作ってみたいです。
2012.08.22
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と、いうわけで(何がだ)。PENTAX初の『EVF内蔵型ミラーレス一眼』が手元にやって参りました。真っ赤なウソです、すみません。SAMSUNGのNX20が、海を超えて届いただけです。とはいえ、レンズはPhotoshopで加工したわけではなくて、ちゃんと正真正銘のPENTAX DFA40mmF2.8が装着されています。ちょっとフォローすると、SAMSUNGが初めてリリースしたデジタル一眼レフは、PENTAXのK10DをベースにしたOEM機・GX10でした。当時SAMSUNGはPENTAXから技術供与を受けており、当然レンズもPENTAXと同じKマウントを採用していました。その後、ミラーレス一眼の一号機「NX10」をリリースした際に、GXユーザーのレンズ資産が無駄にならないよう、SAMSUNGからは純正のKマウントアダプターが用意されました。今回、エンゾーがNX20に噛ませているのは、まさにそのアダプターです。電子接点も何もない簡素なアダプターではありますが、絞りリングは装備されているので、好きな絞りを選ぶことが可能です。APS-Cサイズのデジタル一眼レフ中級機としては小型な部類に入るK-5ですが、さすがにNX20と比較するとかなり大きく見えます。独特の角度でえぐれた指がかりを持つ小さなグリップは、OLYMPUSのE-420に少し似ています。(同じレンズを付けた場合の比較。)下側から見ると、ボディの薄さが際立ちます。この画像を見て思うのは、もしPENTAXがこのようなフランジバックの短いミラーレス一眼のボディを作ったら、今までのようにレンズを無理してパンケーキタイプにせずとも、余裕をもって、明るくて小型で高性能なレンズが作れるだろうに、ということ。従来のKマウントレンズは(上の画像のように)マウントアダプター経由で流用できるようにすれば昔からのユーザーもとりあえず文句ありませんから、PENTAXは今後の展開をてっきりその方向で考えているんだろうと思っていたら、出てきたのがK-01だったので、ちょっと肩透かしを喰らいました。そうこうしているうちに、「APS-Cで、専用レンズの他、従来のレンズもアダプター経由で使えるミラーレスボディ」をCanonがEOS-Mとして出すことになってしまいましたので(SONYのNEXもこの仲間ではありますが、ちと運用がしにくい)、またしてもPENTAXは出遅れ気味になりつつあるのでした。NX20の使い勝手や実写に関しては、次回に続きます。
2012.08.21
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えー、もうすぐNEX-F5が発売になるというこのタイミングで、現行型であるNEX-5N用のボディスーツを作ってたりしました。本当に日本の手工業の高齢化はシャレにならない所まで来てまして。ボディスーツを制作して頂いている職人さんが、相次いで入院の憂き目に会い、さらに外注先の抜き型屋さんまで入院してしまって、その間まったく仕事が出来ませんでした。発売が大幅に遅れてしまったのは、そういう理由があったりします。中国や韓国のメーカーにパクられまくるのはまだいいにしても、日本から作り手がいなくなっていくのは耐えられないので、何とかしたいです。そういうわけで、渾身のNEX-5N用のボディスーツですが、出来はかなり良いです!ぶっちゃけ、形は前作のNEX-5用に似ていますが、仕上がりはまったく別物へと進化しました。こちらが要求した以上の仕事をしないと気が済まない、それが日本の職人…(T_T)。
2012.08.14
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最近、ユリシーズのお客様から「ストラップのサイズ表どおりに買ったら、少し短かった」というお声をちらほら頂くようになりました。なんでかなと思っていたのですが、あっさり原因が判明しました。デジカメは、基本的にライブビューで使うもの。ところが、もともとユリシーズのストラップは銀塩マンセーなエンゾーが設計しているので、一眼レフだろうとレンジファインダーだろうと「ファインダーに接眼して使うこと」を前提にしていたんですね。なので、たすき掛けで使用した場合に、推奨サイズに従うと、顔から背面液晶モニターまでのクリアランスがとれなくて、窮屈な思いをしてしまうわけです。エンゾー迂闊(^_^;)。そういうわけで、デジタル時代のストラップの推奨サイズ表は、「ファインダーを覗くタイプのカメラ」と、「液晶モニターを見るタイプのカメラ」とに分けることにしました。じゃあ、EVFを内蔵しているカメラはどっちを参考にすればいいんだという声も聞こえてきそうですが、その場合は背面液晶を優先してサイズを決めればよろしいかと。ただ、サイズ表を更新するために色々実験してみたところ、新たな問題が浮上してきました。たすき掛けでコンデジを吊り下げる場合、今までよりもストラップをかなり長くしないと、顔の前で構えた時にちょうどいい距離にモニターが来ないのです。モニターの見やすさを優先して長さを決めると、ちょっと長すぎるというか、腰のポケット辺りまでカメラの位置が下がることになり、歩いている時に収まりが悪くなります。かと言って、脇腹辺りに来るように短くセッティングすると、構えた時にモニターが顔に近すぎて、まともに撮影できません。簡単な解決策としては、「A.移動中はたすき掛け、撮る時はストラップから腕を抜いて首掛け」という風に、掛け方を変える方法が考えられます。そうでなければ、「B.長さを変えられるストラップを使う」か、いっそ「C.長いストラップを使うのは諦めてハンドストラップ程度にして(もしくはストラップは使わない)、移動中はバッグやポーチに仕舞いこむ」という手もあります。皆さんは、コンデジに関してストラップとどのように付き合われていますか?(^_^;)ちなみに我が身を振り返ってみると、エンゾーは「C」でした。
2012.08.13
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今まで長いこと4/3やM4/3から距離を置いていたエンゾーが、突如として宗旨替えしたのはOM-Dを手にしてから。銀塩時代の一眼レフを模したEVF内蔵型のミラーレス一眼は、レトロな外観に賛否はあるものの、軽量小型で写りも素晴らしく、「M4/3だから仕方ないよね」と諦めてた部分のほとんどが解消された「使えるカメラ」になっていました。が、しかし。それでもやっぱり、素子が大きいに越したことはないんですよね…。遠景の引き寄せやブツ撮りなど、小素子の方が有利なジャンルは確かにあるものの、街角でのスナップでは、やはり少しでもボケを活かしたいので、せめてAPS-Cクラスを使いたいのです(エンゾーは28mm以上の広角レンズがもたらす誇張されたパースペクティブが苦手で、かつ、パンフォーカスが好きではないので、その時点でGRDあたりの「小素子高級コンパクト」が候補から外れます)。エンゾーが満たしたい街撮りカメラの要件は、以下の通り。1.APS-Cサイズの素子を採用2.小型軽量で薄型3.レンズ交換できる4.EVFを内蔵5.135換算で35~45mm付近のパンケーキレンズがラインナップされている6.パンケーキレンズの描写性能が良い7.バッテリー1個あたりの撮影可能枚数がソコソコ多いそれならNEX-7があるじゃないかと言われそうですが、5・6・7が該当しませんので、候補から外れます。αシリーズはEVF内蔵型ですが、重くてかさばるのでNG。発売が決定したEOS Mは大変魅力的ですが、外付けも含めEVFがありません。こんな基準でカメラを探していくと、実は好みに最も合うカメラは、消去法でいまだに一つしか無かったりします。それが、今年4月に発表されたSAMSUNGの「NX20」です。エンゾーが持っている初代「NX10」と比較してみると、この2年で着実に進化していることが分かります。NX202012/4/19画素数 2030万画素CMOSセンサー感度 ISO100~12800連写 最大8コマ/秒撮影可能枚数 約360枚外形寸法 122×89.6×39.5mm本体重量 341gNX102010/1/23画素数 1510万画素感度 ISO100~3200連写 最大3コマ/秒外形寸法 123×87×39.8mm本体重量 353gうーん、一回使ってみたいな。それにしても、NX20を見ていると、何十年にも渡ってファンを囲い込んできた独自マウントを持つメーカーと、守るべき財産(顧客)がない新規参入メーカーとでは、やはり身軽さが違うなあと改めて思います。俗に言う「イノベーションのジレンマ」という奴ですね。素子の大型化が進んできた現在、APS-CでEVF内蔵型の薄型軽量ミラーレス一眼を出せば一定の需要はあるだろうという認識は、どこのメーカーにもあると思われます。が、実際に国内でそれに着手しているのは、やはり新規参入に近い立場のSONYと、銀塩AF一眼レフ時代のユーザーを持たないRICOHのみであり、Canon・Nikon・PENTAXあたりは、従来のマウントを活かしつつブラッシュアップする方向(=持続的イノベーション)に走っています。そういう意味で、PENTAXとの技術提携を早々に打ち切って、SNSと親和性を持たせたAPS-Cミラーレス(=破壊的イノベーション)という飛び道具で着々とシステムを築きつつあるSAMSUNGは、日本のメーカーにとっては不気味な存在と言えます。彼らの周到さはレンズのラインナップにも現れていて、現在発売されている単焦点5本のうち、スナップで活躍しそうな24mmF2.4、30mmF2.8、45mmF2(いずれも銀塩換算)がすべてパンケーキで、「ボディに比べてレンズがアンバランスに大きいのは嫌だ」というミラーレスカメラに寄せられる市場のニーズをきちんと反映させた形になっています。広角から標準域でF1.4~F1.8クラスの「マニアが好みそうな明るいけどデカいレンズ」を後回しにする手際の良さは流石です。実はこの「イノベーションのジレンマ」のミソは、新参企業が出す新しい切り口の製品のクオリティが、最初のうちは、従来品と比較して必ず劣っているというところにあります。なので、多くの企業はその脅威に気付かないか、分かっていても軽視します。このことが、知らないうちにしっかりシェアを奪われてしまうきっかけになるのです。ゆでガエルになる前に、着手すべきことは何か。老婆心が杞憂で終われば、それに越したことはないのですが。
2012.08.10
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GXRに関してはずっと追っかけてきたエンゾーですが、今まではULYSSESのボディスーツを作るためという大義名分がありました。しかし、コレに関してはスーツをリリースする予定がないので、完全に物欲の賜物です。(GXR A16 24-85mmF3.5-5.5)本当は使う際にもこのスタイルで完全武装といきたいところなのですが、カバンの中でEVFが引っかかりまくってしかたがないので、実際にはEVFなしで使っています。画質は、さすがにAPS-Cサイズ&ローパスレスだけあってかなり綺麗です。ちょっとしたブツ撮りにも使えるので、文句ありません。ただし、AFはお世辞にも速くないので、ストリートスナップでも通行人を入れた居合い切りには不向きで、まったり腰を落ち着けて撮るのに向いています。あと、スタイルに賛否両論はあるかもしれませんが、先割れ型の自動開閉式レンズキャップ「LC-3(通称メガ粒子砲)」は必須アイテムとなっています。ところで先日、ペンタックス・リコー・イメージング(PRI)の赤羽昇社長が、PENTAXのコンパクトデジカメを将来廃止し、一眼デジカメに特化する方針を明らかにしました。これ自体は、RICOHがPENTAXと一緒になった時から見えていた予定調和なので、特に驚きはありません。ただ、このコメントで改めて気になってくるのは、GXRの立ち位置がどこなのかというところ。同社には、APS-Cサイズのセンサーを搭載したカメラが、K-5・K-30・K-01・GXRと4種類もあり、事業規模からすると少し多すぎます。中でも明らかに被っているのが、K-01とGXRのミラーレスコンビです。K-01が、一眼レフから降りてきた「Kマウント資産を活用するためのボディ」であるのに対し、GXRはハイエンドコンデジから上がってきた「レンズ交換できる高級コンデジ」ですから、ミラーレスであるという部分では同じでも、生い立ちやユーザー層、期待されているものがかなり違います。ただ、例えば5年後にも生き残っていそうなコンセプトがどっちなのかを考えると、「質感」「所有欲」「削ぎ落とし」「ストイック」というようなキーワードを内包するカメラが他にない以上、GXR(というかGRD)のような路線のほうが長生きするだろうなと思われます。それでなくとも、Kマウントには長大なフランジバックという負の側面があるので、小型化には向いていませんしね。GXRは、レンズとセンサーを一体化した「カメラユニット」という考え方を取り入れたことがそもそもの失敗のもとでした。合体ロボ方式にするのであれば、いっそレンズユニットとセンサーユニットをも分離可能にしておけば、レンズは資産とみなせる上、陳腐化したセンサー部のみがブラッシュアップできるという、ユーザーにとって理想的なシステムになり得たので、セールス的にはまったく違っていたと思われます。その上で思うのは、「今からでもいいから、それをやればいいのに」ということ。おそらく、GR的プロダクトは今後どこのメーカーも踏み込んでこない領域なので、今ここで縮小させるのはもったいなさ過ぎます。そういうわけで、エンゾー的には、K-01は一代限りで忘れることにして、GXRのコンセプトを軌道修正したGXR2の登場を切望するのでした。AFのスピードアップやパンケーキレンズの導入など、RICOHよりもPENTAXが得意とする技術を全部盛り込んだGXR2が出たら、鼻血が出そうです。
2012.08.01
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こないだ病気で臥せってしまう前から、久しく更新が滞っておりましたが、その間に、すっかり枯れてしまい何も物欲を炸裂させなかったかというと、全然そんなことはございません。仕事柄、最新のカメラ類は買わざるをえないものの、それはやっぱり完全に仕事なので、欲しくて買ったとは言いがたく(OM-Dのように、趣味と実益を兼ねたものもありますが)。で、「お前、これは仕事と何の関係もねーだろ」という指摘に反論できない、純粋に物欲の霧に巻かれて購入した機材を紹介してみようかと。トップバッターは、コイツです。【言い訳タイム】EOS 5D Mk3が出たことで、併売されているMk2がガクーンと値下がりしたので、ついに…ついに、フルサイズ一眼レフに手を出してしまいました。長いことEOSのレンズ資産を売り払わずに我慢していたのは、この日のためであったと言っても過言ではありません。あと、何でMk3にしなかったかというと、もちろん高すぎて手が出ないというのもあるのですが、全体のフォルムを見比べた時に、やや丸みの増したMk3より、エッジが立ったMk2の方が好みだったという、本質とは関係のない要素が影響していたりもします(^_^;)。ただ、ブツ撮りにおいてはAPS-Cの方が被写界深度が稼げて便利なので、PENTAXのK20DやK-5の座が揺らぐことはありません。5D Mk2は、屋外でのイメージ撮影に力を発揮してもらうことになりそうです(結局仕事で使ってる)。あと、もう一つ言い訳があるとすれば、昨年冬より長いことかかってユリシーズが開発中であるメッセンジャー型カメラバッグに、正統派のデジタル一眼レフが、交換レンズまで込みできちんと入るのかどうか、それを実験しなければならなかったというのもあります。が、我社にはレンズもボディもひときわ小型のPENTAXしかないので、ユーザーが多いNikonやCanonの、ハイエンドを除く中~上級機が問題なく収納できるかどうかは、けっこう大事なポイントなのでした。実際にやってみて分かったのは、ワンショルダーのバッグにフルサイズのボディとレンズをしこたま詰め込むのはナンセンスだということ。1時間くらいならいいのですが、歩きまわる時間が2時間を超えると、ただひたすら苦行になりました(+o+)。このバッグについては、現在東京で最終的な詰めの作業に入っています。秋口くらいまでには、何らかのご報告が出来ると思われます。閑話休題。ボディ購入後にしばらくして降って湧いたのが、EF40mmF2.8 STM。なんと、あのCanonがパンケーキレンズなんぞを(しかもフルサイズで)出すとは!!青天の霹靂でした。(Canon EOS 5D Mk2 + EF40mmF2.8 STM)これはもう買うしかないだろうということで、発売と同時に即GET。STMは、USMと比較すると合焦スピードは落ちますが、そのぶん挙動は滑らかです。決して小さくないボディサイズのEOS 5D Mk2に、ペッタンコの40mmを付けたアンバランスな姿を眺めては、一人でニヤニヤしています。ただ、ずっとPENTAXの発色に慣れていたので、やっぱりEOSの絵作りには少なからず戸惑いますね。銀塩で言えば、メーカーの違うフィルムを使っているくらいの差を感じます(^_^;)。ともあれ、数年ぶりに帰還したEOSの庭。リハビリも兼ねて、これから発色や操作性に慣れていこうと思っています。
2012.07.26
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GRD4の外部AFセンサーが死んだので、入院することになりました。正確に言うと、買った直後から壊れていたのですが(要するに初期不良)、ボディスーツの製作の都合上、今まで修理に出せませんでした。ちなみに、この子では一枚たりともスナップを撮ってません(;_;)シクシク。(このエラーが出た時には、AFセンサーがおかしいのだそうです、はい。)換算28mmのスナップ機は、デジタルの時代になってすっかり使わなくなりました。エンゾーはコンデジをメモ機と位置付けているので、そういう用途の場合、28mm単焦点は使いにくく、どうしても使用頻度が下がります。MINOLTAのTC-1のように、写りはもちろんモノとしても個性を楽しめるコンパクトカメラが現役だった頃は、28mmでのスナップも楽しかったんだけどなあ…(遠い目)。そういう意味では、いま一番写りが個性的なカメラといえば、コイツしかないでしょう。はい、DP2 Merrillです。ボディスーツを作ることは早くから決めていたくせに、のんびり構えて予約していなかったのが裏目に出て、未だに入手できていません。かなり品薄のようですね。しくじった(・д・)チッ。デジカメ黎明期の頃には、このように鏡筒がボディの端っこに寄ったデザインのカメラも多数見られましたが、今では少数派です。この弁当箱のようなカメラにどんなケースを作るべきか、正直まだ思いついていません。ただ、WEB界隈のレビューを見る限り、とにかくバッテリーの減りが激しいようですので、今まで以上にバッテリー室へのアクセスがしやすい意匠にしようかなと思っています。
2012.07.24
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急にブログ上から消えてしまい、多くの皆様にご心配をおかけいたしましたこと、大変申し訳ございませんでした。また、病状報告の折に温かいお言葉を頂きましたことを、篤く御礼申し上げます。おかげさまで、ようやく体調が本調子に戻って参りました。さて、ちょっと浮世を離れている間に、世間ではばばばばばっと新製品の情報が出てきましたね。中でも、Panasonic LX7、Canon EOS M、DP2 merrill、OLYMPUS XZ-2などなど、ハイエンドコンデジやミラーレスの話題が百花繚乱です。凄い時代になったもんです。そのなかでも、最初に取り上げたいのは、EOS Mだったりします。 業界のリーダーCanonが、満を持して投入した初のミラーレスになるわけですが、そのデザインに関しては7:3くらいで否定的な意見が多いようですね。海外でも「ugly stuff!」などと言われ放題です(^_^;)。エンゾー的には、実は全然アリでして。特に、同時に発売されるEF-M22mmF2との組み合わせには、かなり萌えるものを感じております。なにしろ、銀塩時代から筋金入りの35mm男ですので、換算35mmでF2、しかもパンケーキというスペックの落とし所には、これでスナップをしまくってくれというメーカーからのメッセージを感じずにはいられません。またSAMSUNGが参入していない日本市場では、X100やGXRなどに代表される「変わり種」ではない、レンズ交換できる正統派APS-Cミラーレスボディが、SONYのNEXシリーズしかないという状況がながらく続いてきましたので、これでようやく、単焦点レンズをまともに選べるようになるのではないかと思われます。ちなみに、背面およびトップカバーはこんな感じ。 全体的にシンプルで、エントリークラスを意識した作りになっていると思います。もう少しボタン類が多くてもいいような気がしますが、そういうモデルはそのうち出るでしょう。現状ではあまり評価が芳しくないものの、いざ発売されればそれなりに売れてしまうのがCanonの凄味であり、このモデルもそつなくセールスを伸ばすと思われます。しかも、フルサイズ用に40mmF2.8、新しいEF-Mマウント用に22mmF2と、いきなりパンケーキレンズを二本も用意してしまうあたり、Canonのマーケティング力には侮れないものがあります。そんなCanonを見るにつけ、GXR用にパンケーキユニットがあったらどれだけいいかと思ってしまうエンゾーなのでした。
2012.07.22
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関係者各位現在、エンゾーは「溶血性連鎖球菌感染症」という子供がかかるような病気になってしまい、加療静養中です。高熱が続いたこともあり、本復までにまだ時間を要します。ご迷惑をおかけいたしますが、活動再開まで、今しばらくお待ち下さい。
2012.05.31
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ウチに新しくやって来たのは、この子です。いい!確かにいい。いい・・・んだけど・・・やっぱ、なで肩がどうしても気になるなあ(´ε`;)ウーン…。ちなみに、なんでG20mmF1.7が付いてんのかとか、細かいことは抜きで。だってM.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8はシルバーしか持ってないのです。困った。いずれ黒も調達せねば…。パパッと触ってみた感じでは、やはりEVFの利点を感じました。自分がデジカメに馴染めなかった最大の理由が、背面液晶でのピント合わせや構図の決定にあったんだなあと再認識。未だに銀塩マンセーなエンゾーにとって、それが例え電気信号であっても、素通し高倍率の銀塩には到底かなわないものだとしても、ファインダーを覗いて風景を切り取るというスタイルの方が、撮影を楽しめるようです。逆に悪い点としては、背面のボタン類の押しにくさが気になりました。ひとことで言うと、すべてのボタンでクリック感が皆無なんです。それでいて、押しこむ深さは結構深い。だからボタンがグラグラしてるし、押すと「ぐにゅっ」というような切れの悪い感触が返ってきます。その中でも、液晶の右上に並んでいる再生ボタン&Fn1ボタンの押しにくさには、正直閉口します。なにしろ、分厚いチルト液晶やフィンガーレストのほうがボタンよりも遥かに出っ張っているので、そりゃ押しにくいわけです。どうしてこうなった。で、実はこのことがボディスーツの作成にも影響を及ぼしています。ただでさえ再生ボタン&Fn1ボタンが押しにくいのに、この上ボディスーツを着せたら、上記2つのボタンはますますもって操作困難になることが眼に見えています。つまり、液晶上部を覆うタイプのボディスーツは制作できないということです。これは困った。…かなり困った。 OLIMPUS E-M5 Panasonic LUMIX G20mmF1.7(絞り開放)
2012.03.31
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なんか、完全にEOS 5D Mk2の買い時を間違えた。
2012.03.30
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昨年の5月、ツーリング中に派手に落車した際、左肘からアスファルトに叩きつけられたことで衝撃が左肩に集中し、靭帯を痛め、腕がまったく上がらなくなってしまいました。その後も遅々として回復ぜず、最近になってようやく、痛みを伴いつつもなんとか肩が回せるようになってきた次第です。(病院に行ってレントゲンやMRIも撮ったんですが、結局何も判らずじまい)その間、階段上り以外にトレーニング的なことが何一つ出来なかったため、お腹が出る出る(^_^;)。完璧な中年太り体型になってしまい、合う洋服が減ってきたのでさすがに焦り、先月くらいからローラー台を再開しました。一年ほどブランクが空いたわけですが、デスクワークにかまけて椅子に座りっぱなしで有酸素運動をまったくやって来なかったので、まあ笑っちゃうくらい筋力もスタミナも落ちてました。時速20kmちょいで30分漕ぐのがやっとという有様です。つい3年ほど前までは、30分限定で良ければ30km/hは維持できたんですが。40過ぎると、体力は「運動してやっと現状維持、しなけりゃ坂を転がり落ちる」という感じですね。つくづく、老化を実感してます(T_T)。ところで、エンゾーが使っているローラー台は、長ったらしい名前ですが、エリートの『SUPERCRONO WIRELESS ELASTOGELサイクルトレーナー』というモデルです。これ、ヤフオクで手に入れたので説明書がなく、適当にセッティングして適当に使ってきたのですが、未だに全機能を把握していません。コンピューター付きで、通信は名前の通りワイヤレスで行われます。静音設計という謳い文句ですが、夜中にしか乗る暇がないエンゾーにとっては結構な振動と走行音で、マンション暮らしでは何かと気を遣うので、自前で防振防音対策をしています。そのへんに関しては、また別の機会で触れたいと思います。で、これがそのコンピューター。ケイデンス以外の主だったデータ(ワット数・速度・傾斜度(それぞれ最大/平均/瞬間)・走行距離・積算距離・走行時間・積算時間)などが計測できます。この中で、エンゾーの脳みそでは今一つ良くわからないのが『斜度』です。三本ローラーではないので、本当の意味での傾斜は付けられません。かと言って、有線モデルのように、手元に付加を調整するダイヤルのようなものもなく、負荷の調整はシフトチェンジでギアを掛けることによって行なっています。(ケイデンスメーターは別途CATEYEを装着しているので、それを見ながらケイデンスを維持)が、トレーニングごとに数値をメモってみたところ、この「平均斜度」は単純に平均ワット数に比例しているようで、ワット数が上がれば斜度も上昇することが分かりました。え、何で?(・・; ていうか、そもそも平らな場所で回すローラー台でのトレーニングで、斜度ってなんじゃ?まあそこは「負荷=斜度」と理解して譲るとしても、同じギア比・同一計測時間内で平均ワット数が上がれば、それにつれて上がるのは平均時速や走行距離であって、それと「斜度がきつくなる」ことは違うような気がするんですが。あ、そうか。コンピュータ側ではユーザーがどんなギアを選択しているかはわからないから、「常に同じギア比でトレーニングしている」と仮定して、ワット数から「どのくらいの坂を登ったことに相当するか」に換算してる訳か。なんか書きながら結論らしきものが出てきましたが、本当にこういう理解で合ってるんですかね(^_^;)。
2012.03.11
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かたつむりのようにノロノロと進んでいた開発が、ようやく終盤を迎えました。もうすぐリリースです。それより先に、『GRD4 BODY SUIT』が今週末にリリースされます。
2012.03.05
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各社からの新製品ラッシュも一段落したかなと思っていた矢先、SONYが面白い機種を用意しているらしいという噂が聞こえてきました。なんでもAPS-Cサイズの素子を搭載し、固定式のズームレンズを備えたコンパクトカメラの開発が、ほぼ終了しているとのこと。しかも、そのレンズはズームレンズでありながらパンケーキタイプ(つまり沈胴して短くなるという意味でしょうね)で、将来的にはNEX用として単体でも売り出される可能性があるとか。なんだか凄い話になって来ましたね。現段階で一番コンセプトが近いのはCanonのG1Xですが、なにしろ1.5型センサーでもあの大きさですから、SONYが一体どんな落とし所に持って行くつもりなのか、非常に興味深いです。自社のNEX-5nやNEX-7とガチンコで競合させるわけにもいかないでしょうし、でもそれらより大きいのもヘンですし。いずれにしても、大きくボカすことの出来る絵作りが好きで銀塩マンセーなエンゾーとしては、一連の「素子の大型化」というトレンドは大歓迎です。携帯のカメラがどんどん高性能化してきている現状では、凡百の安価なコンデジが淘汰されていくのも時間の問題であり、必然的に、アッパークラスのカメラには「携帯より圧倒的に良く写ることは最低条件」というハードルが課せられることになりますので、写真ファンとしては悪くない話です。もっとも、以前から何度かネタにしてきたように、銀塩時代は一眼レフだろうとコンパクトだろうとフォーマットは一緒だったわけで、デジタルカメラはその領域には今もって及んでいませんが。そう言えば、ヨドバシの店頭でNEX-7のファインダーの見え味を試していて気付いたのですが、ファインダーを覗くという行為は、競走馬が前方に集中するために付ける「ブリンカー」のような効果があるなと思いました。ファインダー越しに被写体を見ると、フッと外界から遮断され、集中力が高まるのが分かります。それに、ベールを一枚挟むことで気が大きくなるという「サングラス効果」も発揮され、被写体に対して厚かましくなれる(笑)という心理的作用もあるようです。スナップの醍醐味は、案外この辺にあったんじゃないでしょうか。そんなことを考えるにつけ、利便性と引換えに、デジカメはけっこう大きな物を差し出してしまったように感じます。
2012.02.22
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いよいよリークが大胆になって参りました。WEB界隈を見渡すかぎり、多くのオリンパスファンは、概ね好意的なようです。(レンズ部分は合成ですね)エンゾー的には、銀塩のOMとは似て否なるものという認識です。E-P1が世に出た時とやや近い感慨を覚えました。「近い」であって「同じ」ではないのは、今回のOM-Eの方が、より覚悟を決めて過去の名機のリスペクトに徹してきたので、その点がいいかなと。縦位置グリップの造形などは、現代のエルゴノミクス的な滑らかさとは対局に位置する無骨さであり、吹っ切れた思い切りの良さを感じます。はじめからこういう路線で行けばよかったのにと、OLYMPUSの製品の中でもE-420を特に支持してきたエンゾーは思うのでした(今でもE-420は名機だと思います)。今回、従来のPENシリーズからするとかなり大きなコンセプトの変化があったわけですが、一つには「カメラ女子」におもねることをやめたのが大きかったのではないかと。これはもう、完全におっさんをターゲットにしてます。人口の構成比率から考えても、正解でしょう。もちろん、今までの似たようなピカピカ・つるつるしたカメラたちに飽き飽きしていた多くのユーザーの心もがっちり掴むでしょうから、スマッシュヒットになるのは間違いないと思います。かく言うエンゾーは、たぶん買います。4/3やM4/3からは長いこと距離を置いて来ましたが、密かに期待していたPENTAXのミラーレスが、長いフランジバックという過去のしがらみを捨てきれず、待ち望んでいた「オーソドックスな一眼レフスタイルの薄型EVF内蔵機」にはならなかった今、OM-Eの他に選択肢がないからです。あと、仕事としては、本革ケースはたぶん作るだろうなあ。その上で、あえて言いたいですが…惜しい。実に惜しい。なぜ、軍艦部をなで肩にしたのか。何でそこまでペンタ部(と言っていいのか?)を突出させたのか。FUJIのX Pro-1もそうですが、な~んか違うんですよね。過去のデザインをリスペクトするのはいいとして、その視点が微妙にズレているような…。欲しいのはレトロ感ではなくて、かつてレトロなものが持っていた「大事に長く使いたくなる存在感・質感」「普遍的で飽きが来ないデザイン」なんだけどなあ。いや、買いますけど。ストライクど真ん中ではないのに、他に選択肢がない。このモヤモヤした悔しさ、分かって頂けるでしょうか。
2012.02.05
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最近、新型のカメラが発売になるたびに、WEB界隈ではその外観をめぐり様々な議論が交わされますが、最終的には「プロダクトデザインをどう感じるかは個々人の嗜好の問題だから、良し悪しを論じるのはナンセンスで正解はない」というあたりに着地することが多いです。ちなみにエンゾーはどう思っているかというと、モノの姿形を見て、触れて、どう感じるかの80%くらいは「脳ミソの仕組み」に左右されているのではないかと。例えば、「先端が尖っている→痛そう→落ち着かない」「滑らか→触り心地がいい→和む」「縦の線と横の線の交わり方が直角→安心感がある」など。こういう、左脳が直感的に感じる快・不快に、「重量があるから長時間持ってると疲れるだろうな」「出っ張ったグリップは持ちやすそうだ」「ずいぶん大柄だから嵩張りそうだな」などといった理性(右脳)で感じる部分が複雑に絡み合って、トータルで一つの印象を形成するのではないかと考えています。で、この直感的な部分と理性的な部分がバランスよく高度に洗練されているものは、やっぱりおしなべて好意的に評価され評判がいいです。逆に、どちらかに偏っていてバランスが悪いものは、実際に賛否両論で意見が割れるものが多いように思います。そう考えていくと、やっぱりデザインの良し悪しのボーダーラインって、歴然と存在すると思うんですね。で、何でも検索して答えが見つけられてしまう現代においては、今まで以上にソースだとか統計だとか数値だとかに判断の基準を置きがちで、直感と理性のバランスをとることが軽視されているように感じます。それが、プロダクトデザインという分野にも現れているんじゃないかなあと。そんなこんなで、発表されたPENTAXのミラーレスですが。マーク・ニューソンに丸投げしちゃったK-01。K-5マンセーなエンゾー的には、社内で練った方が良かったように感じました。
2012.02.03
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4/3rumorsに、新型M4/3に関する情報がボチボチと更新されています。最新のリーク画像はこんな感じでした。この調子で行くと、外観はコイツ↓みたいになるんでしょうか。OM1/2ライクなとんがり頭にならなかったことを残念に思うファンや、依然としてOMのオマージュ的な外観になることに抵抗を感じるファンも少なくないようですが、エンゾー的には全然オッケーです。最近、ヨドバシの店頭でNEX-7の実機をいじり倒して感心したことの一つに、EVFでのピントの山の見やすさがあります。丸一日使った場合の目の疲れがどの程度のものなのかは分かりませんが、少なくともマニュアルフォーカスでの使用は十分実用に足ると思いました。その線で行けば、今回のOM-Eは「薄く、コンパクトで、ソリッドなライン」という、長いことエンゾーが求めていたカメラにとても近いので、嫌でも期待が膨らみます。じわりじわりとミラーレスのジャンルでもAPS-Cが領土を広げつつある今、ハイエンドM4/3には、スペック度外視で「目と指先が喜ぶカメラ」になって欲しいです。
2012.02.01
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メッセンジャー型カメラバッグのセカンドサンプルが上がって来ました。まだまだ野暮ったい印象が拭えないので、さらにブラッシュアップします。
2012.01.24
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エンゾーは、どちらかと言えばFacebookのヘビーユーザーだと思います。で、自分がそうなってみて初めて、あれだけ敬遠していた携帯のカメラを多用するようになりました。もちろん、ウォールに画像をUPするためです。blackberryのカメラはそこそこ写るので、メモ用としては過不足ないのですが、曲がりなりにも写真を趣味にしている人間として、ちょっと気の利いた写真を撮ろうとすると、途端に不満が顔を出します。特に、画角が広角固定なので寄った時のパースペクティブがひどく、テーブルフォトを撮っても様になりません。かと言って、SNSにアップする写真を撮るのに高級コンデジや一眼レフを持ち出すほどの気合も無いので、まあ仕方ないよねと思いつつ携帯の画質で妥協しているわけですが。案の定、そういう部分にメスを入れた製品が出てきました。まずは、SAMSUNGのWB850F。外観は何の変哲もないコンパクトですが…ちゃんとWiFiを拾って選択できます。各種SNSやクラウドにダイレクトにUP可能。しかも、ここには画像がありませんが、しっかりソフトウエアキーボードも搭載しているとのこと。いくら画像がアップできてもキャプションを付けられないのでは意味がありませんが、その辺も抜かりがありません。ちなみに、SAMSUNGは同様のコンセプトのカメラを3機種同時にリリースしていますので、SNS人気にあやかった色物ではなく、列記とした戦略機種として位置づけているようです。一方でポラロイドからは、よりスマホ寄りの製品が提案されています。ご覧の通り、言われなければ「ちょっと豪華なカメラ機能が奢られているスマートフォンか?」と勘違いしそうな外観です。それもそのはずで、OSはアンドロイドだったりします。電話が出来ないWEB端末という意味では、実は初めてのiPod touch競合機と言えるかもしれません。iPod touchのカメラ機能はお世辞にも良くはありませんから、ポケファイと一緒に持ち歩けば、思った以上に楽しい使い方が出来そうです。これらのカメラは、いずれも「スマートフォンに近寄っていったカメラ」であり、ますますスマホとコンデジの垣根がなくなりつつあることを実感します。長い目で見れば、スマホに搭載されているカメラの性能はもっと上がっていくでしょうから、このようなカメラはそちらに飲み込まれていきそうな気はしますが…。ポイントは、我々が「記録し、伝え、残したい」という欲求に衝き動かされているということ。有限な人生の中で、自分の生きた証を残しておきたいと考えるのは、穴居人の壁画を見るまでもなく太古から備わる人間の本能なので、そういう衝動がDNAに刻まれている限り、形は変わっても写真はなくならないでしょう。そういう訳で、最近よく「カメラは携帯に食われて大幅に市場が縮小する」という話を耳にしますが、カメラに関しては、高級スポーツカーや高級オーディオ機器のように、極端に趣味性に特化した小さな市場にはならないだろうというのがエンゾーの予想です。
2012.01.18
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えー、タイトルの通りです。スマートフォンを機種変更しました。今まで使っていたもの → BlackBerry Bold 9700買い換えたもの → BlackBerry Bold 9900性懲りもなく、またBlackBerryです。実はこの機種、春モデルとしてdocomoから出るという予告はなされていますが、まだ発売には至っていません。で、待ちきれなかったエンゾー、昨年の11月の時点で米国モデルを取り寄せてしまいました。日本向けではないため、「docomo」のロゴや「変換」といった日本語表記がプリントされていません。ディスプレイ以外はモノトーンで統一されています。こういうど~でもいいような所に萌えてしまうところがカジェットオタクたる所以であることを、指摘される前に認めておきます。で、11月に入手しておきながらなんで運用開始が今になったかというと、SIMを差し替えてもメールアカウントの移行がうまく行かなかったから。安くない買い物だっただけに、ちょっと焦りました。なにしろ勝手に取り寄せた端末ですから、BlackBerryのサポートセンターには頼ることが出来ません。その時点では原因が分からなかったのですが、その後しつこくググッてみたところ、どうやらOSのバグのようで、セットアップメニューからではなく、メール画面のオプションから潜っていくとうまくいくことが分かりました。ホッと一安心。そういうわけで、昨日から無事に使い始めることが出来ました。さて、こういうキャリアを利用しない買い物をすると苦労するのが、アドレスの移行です。エンゾーは9700の頃からgmailの連絡先と携帯の住所録を同期させていたので、今回もそれに倣い『Google Sync』をインストールしてカレンダーと連絡先を同期させました。このやり方のメリットは、数百件のアドレスが一瞬で移行できること。デメリットは…フリガナが一切付かないこと(T_T)。前にも一度ネタにしましたが、Gmailの連絡先には「フリガナ」という概念が無いので、こういう現象が起こってしまいます。このままでは先方からの着信が誰なのかは分かっても、自分から電話やメールをしたいときに検索できません。仕方が無いので、通過儀礼と思って一件一件フリガナを振っていきました。ひー。実は9700の時には、Google Syncとの間で壮絶な綱引きを行っていました。というのも、せっかく打ったフリガナが、わずか数分の間に上書きされて消されてしまうのです。この現象は数日間続きます。それでも懲りずに何度も何度もフリガナを振っていると、そのうち消えなくなるので、そうなるまで辛抱強くフリガナを入力し続けるしかありませんでした。で、今回は流石に少しだけ知恵が回るようになったので、Google Syncで全てを同期させた後、連絡先の同期だけチェックを外すことで意図しない上書きが回避できることを知り、事なきを得ることが出来ました。ホントに、BlackBerryはまともに使い始めるまでの準備が面倒です。ただし、9900になってタッチ操作が可能になり、ブラウジングも高速に(というか、やっと人並みに)なったので、使い勝手は大幅に向上しました。まずは満足です。…しかし。実は1つだけ、大きな問題が残っているのです。BlackBerry IDとパスワードを、両方とも忘れてしまいました。これ、結構おおごとで、サポセンでは一切教えてくれません。でも、これがないと各種アプリケーションをアップデートすることも、新たなアプリをダウンロードすることもできないのです。う~ん。困りましたな。ははははは。(乾いた笑い)
2012.01.17
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以前から噂されていた、OLYMPUSのEVF内蔵型ハイエンドM4/3の商標が、「OM-D」になるという情報が入って来ました。少し前には、その外観が銀塩のOMを彷彿とさせるものになるとの噂もあったので、OLYMPUSは名実ともにOMのリバイバルを目論んでいるようです。エンゾーは以前より「SAMSUNGのNX10スゲー!」などと空気を読まない発言を繰り返していたくらいですから、ボディの厚みがない、スリムで銀塩ライクなEVF機が出ることは歓迎します。個人的な好みの問題で、E-P1を端緒とするOLYMPUSの家電ライクなミラーレス機には一貫して物欲を感じないので、ここらで、4/3機には感じられた「コテコテのカメラらしい硬派さ」を漂わせたカメラの登場に期待したいところです。そんなことをつらつらと考えるにつけ、手本とすべき過去の名機があったわけでもなく、また不要な意匠を施すことも全く念頭にないRICOHのGXRは、やっぱり孤高の存在だなあと思います。
2012.01.16
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どーでもいいんですが、最近のハイエンドコンデジって、ネーミングに芸がないと思うのは僕だけでしょうか。G1X、XG1、GX1、GXR、XZ-1、LX5・・・もうね、プロジェクトXかと。JARO呼んでこい。メーカーサイドからすれば「だって以前からの流れだし」という言い分もあるのも分かるけど、各社これだけ被りまくっていて何とも思わないのかな。高級機=「1」「G」「X」「Z」とか、正直飽きた。(世界戦略上、誰でも読めるものじゃないといけないんでしょうけどネ)ぜんぜん脈絡ありませんが、XG1の軍艦部を、ちょこっといじってみました。皆さん、上と下のどっちがお好きですか
2012.01.15
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小窓さんのご協力により、リンクが無事復旧しました。今までカテゴライズが変だったものは修正し、リンク切れを起こしていたページはリストから外したりしてます。前よりも見やすくしたつもりです。引き続き、ご活用頂ければ幸いですm(_ _)m。
2012.01.14
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え~、リンク集が消えてしまった件ですが、ありがたい事に当ブログをポータル的にご利用頂いていた方が結構いらっしゃったようなので、暇を見つけて少しづつ再構築していきたいと思います。メーカーとかも順次増やしていきます。新しい掲載場所は、特等席であるトップバナー直下です。ただいま絶賛実験中。
2012.01.14
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当ブログの右側にあったリンク集が、多分楽天の仕様変更に伴い、ゴッソリ無くなってしまった。懇意にしている方のHPへのリンクも、よく巡回しているページへのリンクも、カメラメーカーへのリンクも、今までコツコツ増やしてきた貴重な「つながり」が、一瞬にして全てなくなった。楽天は、一体何がやりたいんだろう。今回ばかりは、本気で引越しを考えたくなった。
2012.01.13
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新しい商品は、常に既存のものとの「価値の差分」をはかられ、買い換える投資額に見合うかどうかの判定を受ける運命にあります。そういう意味で、デジタルカメラの撮像素子が大型化してくるのは、水が高きから低きに流れるのと同じくらい自然なことであり、カメラメーカーがこの流れに逆らうことは困難かと思われます。(いま一時的に受け入れられているPENTAX Qのような異端児は、最終的に異端児のまま終わる可能性が高いでしょう。)そんな流れの中、ようやく各社の素子が大きくなり始めました。【FUJIFILM X-Pro1】【PowerShot G1 X】もう何年も前から、必ず素子は大型化競争になると確信していた一方で、まったくアテが外れた部分もあります。ボディとレンズのサイズです。技術革新によりどんどん小型化が進むに決まっていると考えていたのですが、実際には思っていたほど小さくなってません。というか、むしろデカい。つまるところ、半導体周りはいくらでも小型出来るのに対し、ガラスを使う部分は、余程の革命的な新硝材でも出てこない限りはそう極端に小さくしようがないということなのでしょう。レンズの構成枚数を大幅に減らせる可変液体レンズとか。アナログ人間のエンゾーとしては、未だに、何でフルサイズのMZ-3よりAPS-CサイズのK-5の方が遥かに大きくて重いのか、さっぱり分かりません。極薄のフィルムを収めるスペースさえあれば像を焼き付けることが出来た銀塩というシステムは、やはりシンプルにして最強だったなと、今にして思います。まあ滅び行く銀塩ファンのボヤキはいいとして。X-Pro1のような趣味性に振り切ったカメラは、ぶっちゃけフルサイズで作ってナンボだと思います。はい。多分FUJIもその辺のことはよく分かっていて、4年後くらいにはそういうものを出してくると思いますが、今はまだコスト面で時期尚早と考えているのでしょう。いずれにしても、X-Pro1の登場で、FUJIが和製ライカになりたいのだということははっきりしました。そういう訳で、このカメラはFUJIのフラッグシップであり大変高価なモデルであるにもかかわらず、過渡期のカメラと言えると思います。一方で、CanonのG1Xは、エポックメイキングと言うよりむしろ「カメラの正常進化」のマイルストーンと言えるでしょう。まさに、競争の原理の落とし子。小さい素子のカメラはスマートフォンに早晩食われてしまう運命にありますから、カメラがカメラとしての存在意義を示し続けるには、スマホで撮れない写真を撮れる道具になるしか道はありません。そういう意味では、ハイエンドコンデジの一角がM4/3よりも大きな素子を積んできたことで、M4/3陣営は苦々しさを感じているのではないかと思われます。なにしろ、PanasonicのLX6にしてもオリンパスのXZ-2にしても、本丸であるM4/3よりも大きな素子を搭載することは、社内的ヒエラルキーの都合で出来ません。が、既に賽は投げられたのであり、M4/3と関係のないメーカーはCanonの動きに追従するほかありませんから、今後は続々とG1X並の大型素子を搭載したコンデジやミラーレスが登場することになると思われます。むしろエンゾーは、はやくPENTAXのフルサイズミラーレスが見たいのでした。どうでもいいけど、「液晶を省略して薄くしたライカ」が欲しいよお父さん。
2012.01.10
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昨年は、エンゾーが本格的にスマホ(BlackBerry)で写真を撮り始めた年でした。Twitterから距離を置き、Facebookに軸足を移したことが大きなきっかけです。逆に言うと、仕事のブツ撮りを除くプライベートな写真の殆どは、Facebookに投稿する画像に置き換わってしまい、銀塩を全く使いませんでした。銀塩に寄るマジ撮りが激減した原因は三つ。一つは、諸般の事情で自転車通勤が出来なくなってしまった事。ポタリング感覚の撮影ができなくなりました。もう一つは、ほぼ毎日、夜中の12時~1時までオフィスに缶詰という勤務形態になってしまった事。疲れすぎて、休日も寝てすごず悪いパターンにズッポリはまってしまいました。そして3つ目は、旅行に行く機会が『皆無』だったこと。東京への出張は何度もありましたが、超タイトスケジュールのためのんびり立ち止まって写真を撮るような余裕もなく、ホテルに帰ると倒れこむように眠りに就きました。つまるところ、気持ちと時間に余裕がない人に写真は撮れないのです。なので今年の個人的な抱負は『月二本はフィルムを消化する。そのための時間を確保する』に、今この場で決定しました。大丈夫か。ところで、産経ニュースによれば、iPhone 4が、CanonやNikonの一眼レフを抑えを抑え、『Flickr』で利用されているカメラの第一位になったそうです。SNSではなく、写真好きの聖地であるFlickrでこのような現象が起こっている所が興味深いです。また昨年対比で、コンデジの市場は17%、ビデオカメラは13%、フラッシュメモリを利用するビデオカメラは8%、それぞれ市場が縮小したとのこと。昨年対比ってところが恐ろしいですね。ちなみに、伸びた市場はミラーレスのみ。つまるところ、撮影後の最終的な写真の楽しみ方・使い方の変化が、デバイスの流行り廃りに大きく影響していると言えます。SNSにUPするのであれば、状況が分かる説明カット的なものが撮れれば実用に足りますし、むしろコメントを添付して即UPしたい場合はWEBへの接続能力とソフトウエアキーボードは不可欠であり、今のところその辺を満たしているのは携帯しかありません。今後は、一定の水準以上の「作品」を撮りたい人のみが高価なカメラを買い、それ以外の人はスマホで十二分という時代になっていくのでしょうね。寂しいけれど。
2012.01.01
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G12まで代を重ねて来たCanonのGシリーズが、次世代モデルへと生まれ変わるという噂が聞こえてきましたね。撮像素子のサイズが、現在の1/1.7から1インチへと大型化する雰囲気が濃厚です。そういえば、PanasonicのハイエンドコンパクトであるLXシリーズも、後継機種となるLX6からは1インチになるのではないかと言われていますので、そろそろ各社のハイエンドコンデジが次のステージへと移行し始めたと言えるかもしれません。で、センサーの大型化というとデジカメ的にはそこそこインパクトがあるネタですが、それでも一歩引いて俯瞰してみれば、新旧のセンサーサイズは僅かな差でしかなく、そういう意味では、手のひらサイズのコンパクト機でもハイエンド一眼レフとフォーマットが同じだった銀塩って、改めて凄い規格だったんだなあと思います。そんなことをつらつら考えるにつけ、いま選択できるデジカメの中では、やはりNEXやGXRやDP兄弟は貴重な存在ですね。
2011.12.25
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ようやくGR Digital 4用のボディスーツの制作に入りました。今回は、GRD3用のプロトタイプが手元に残っていたので、それをベースにチョチョイと手直し。新設された位相差AF用の測距窓と、それに押し出される形で移動した補助光LEDの場所が非常に近いため、簡単なようで意外と難易度が高めでした。それから、ちょっと残念なお知らせ。先に商品化しようと設計中だったE-P3用ボディスーツですが、ユリシーズ的な基準に満たなかったため、中止とさせて頂きました。楽しみにされていた皆様には、心よりお詫び申しあげます。ちなみに、ボディスーツで満たすべき基準とは◯装着した姿が美しく、愛着が増すこと◯装着することによって操作の妨げにならないことなどですが、E-P3に関してはどちらも無理であると判断した次第です。
2011.12.18
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どこが最初にフルサイズのミラーレス化を公言するかと思っていましたが、そうですか、ペンタックスですか。ファンとしては素直に嬉しいですね。大手二社は、一眼レフとして高度に完成されたフルサイズのシステムを保有するがゆえに、それを台無しにするかもしれないフルサイズミラーレスには容易に手を出せず、完全にお見合い状態です。そういう意味で、タイミング的には「やるなら今しかない」と言えます。銀塩が終焉して以来、長いことフルサイズから遠のいていたペンタックスには、デジタルに最適化したフルサイズ用のレンズが一本もありません。裏を返せば、今なら過去のしがらみに囚われることなく、自由に再設計できます。そう腹をくくれば、長年ネックになってきた「長大なフランジバック」という呪縛から解き放たれる上、お家芸である小型化のノウハウを遺憾なく発揮すれば、ハンドリングの良い超小型フルサイズ機の実現もあながち夢ではありません。むしろ、二大巨頭から幾許かでもシェアを奪うためには、小型化は必達と言えます。ところで、一眼レフのスタイルを維持しつつEVFを採用した先例としては、ソニーのA55/A33が挙げられますが、残念だったのは、動画撮影での使い勝手を最優先してミラーレスにはしなかったこと。結果、EVF内蔵機であるにもかかわらずミラーボックスが存在することになり、非常に分厚いボディになってしまいました。(こいつはNX10の後継機種のNX11。日本では手に入りません)その点、ボディのスリムさという意味では、エンゾーの理想に一番近いミラーレス一眼の姿は、実は未だにSAMSUNGのNX10だったりします。手に持った時のサイズ感が絶妙で、描写やレスポンスが完全に一世代前のものとなってしまった今でも、未だに手放せません。日本では全くといっていいほど話題に上りませんが、隠れた名機だと思います。あるいは、EVF外付けならGXRのような形状も考えられます。ちょうど2年前の今頃、エンゾーは以下のような妄想を抱いていました。この合成画像で流用した縦位置グリップやマウントがK20Dのものだったりする所が、その後の未来を予言しているようで空恐ろしいですが。ぶっちゃけ、APS-Cサイズの一眼ですら、ファインダーでピントが合ったように見えても拡大するとボケボケなんてことが日常茶飯事なので、より素子も画素数も大きく、故にピント合わせや手ブレ・被写体ブレ対策ががシビアになるフルサイズ機においては、こういうGXR的なスタイルのボディの背面液晶で部分拡大を駆使しながら撮影したほうが歩留まりが良いかもしれません。はたして、新生リコー・ペンタックスが考えるフルサイズミラーレス機がどちらの形になるのか、今から非常に楽しみです。
2011.12.17
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にわかには信じがたい話ですが、来年、ペンタックスがフルサイズ一眼レフをリリースするかもしれないという噂が出てきました。今のところ、K-5やK20Dをブツ撮り以外の目的で使っていないエンゾー。実際そういう用途では、パースがかかりにくく被写界深度が深くなるAPS-Cの方が、フルサイズより使いやすいです。しかし、実はそれこそが、それ以外の目的でDSLRを持ち出さない最大の理由でもあります。体に染み付いた銀塩の感覚をこよなく愛するが故に、プライベートな撮影にAPS-Cを使う気分になれないのです。>どんだけアナクロ。かと言って、キャノンやニコンのフルサイズ機は、たとえ中級機であっても価格・ボディサイズ共に普段使いにはヘビー過ぎ、食指が動きません。もし、ペンタックスがK-5と幾らも変わらないくらいコンパクトなフルサイズ機を作ってくれたら、そりゃもう即買いですよ。ええ。え?レンズラインナップがぜんぜん足りない?確かに最新のデジタル対応レンズは少ないですが、なに、銀塩時代の資産がたっぷりありますし、出揃うのをのんびり待ちます。久しぶりに夢のある噂だなあ。
2011.12.15
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ニコンから、P7000のファームアップに関する情報が公開されました。バージョンはVer.1.2。もろもろのバクを解消してくれるらしいのですが、そんなことより最大の目玉は、ユーザーならすっかりお馴染みの「合焦してくれないAF」が改善されるという点です。もし本当なら、かなり嬉しい改善となります。さっそく試してみたのですが・・・アリ?全然うまく行かない。ちゃんとSDカードを初期化して、解凍したアップデートファイルをルートディレクトリにコピーしているのに、何度やり直しても認識してくれません。何でだー!思い余ってサービスセンターに電話してみたところ、あっという間に解決。コピーする対象を間違ってました(^_^;)。「P7000Update」ではなく、その中の「firmware」ファイルをコピーするのね。よく読んだら、ガイダンスにもそう書いてありました。相変わらずの粗忽者ぶりです。電話に出たカスタマーセンターの男性から、「皆さん同じ場所で間違われますから」と優しくフォローされました(T_T)。さて、改めてファームアップし、さっそくAFの効き具合を実験してみたところ…おおおお!ちゃんと合焦するよママン!(@▽@)今までなら、ちょっと迷ってすぐにピント合わせを放棄していたような場面で、確実に粘ってくれるようになりました。これは使用者なら目に見えて違いが分かる、効果の高い改善です。やるじゃないかニコン!と言うわけで、P7000ユーザーは今回のファームアップ、必須です。
2011.12.07
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なんだか変な方向に物欲がほとばしっている。この期に及んで、流通在庫が残っているうちにGX200を手に入れたいという衝動に駆られているのだ。好評だったCaplio GX100の後継機種として2008年7月にデビューした本機は、リコーのカメラの中でもかなり良く売れたモデルではないだろうか。GXRが発売された後も、つい最近までリコーのHPに乗り続けていた超ロングランモデルで、実はGRD3よりも長寿だったりする。「カメラへの愛着は、その機材で撮れた写真の満足度に比例する」というのがエンゾーの持論だが、そういった意味で、初代GX100は自分の中でとても良いポジションを占めるカメラだ。例えるなら、既に引退はしているものの、永久欠番でいつまでも存在感を示し続けている殿堂入りの野球選手のようなものだろうか。今でも、ミラノで撮った何枚かの画像はとても印象に残っている。 そういう訳で、GX100の後継であるGX200は当時欲しいカメラの筆頭だったのだが、やがてWEB界隈で作例が出始め、ISO400ですら暗部ノイズが乗りまくりでライバル機たちに大きく見劣りすることが分かってくると、GX100から目立った進歩がなかったことを知ってがっかりし、すっかり熱が冷めてしまったのだった。ではなぜ、ISO100縛り&自動ノイズ補正OFFがデフォルトの使いにくいカメラに、今になって物欲が再燃しているのか?日進月歩のデジカメの世界で、三年前のセンサーと画像処理エンジンが、いかに隔世の感があるかは分かりきった話なのに。そもそも先日もネタにした通り、GX200のレンズはそのまんまGXRのS10ユニットに引き継がれている。さらに写りの面では、GRD3のエンジンを積んだS10の方が、GX200よりもいろいろな意味で(若干)キレイだ。しかし。GXRは、本来APS-Cサイズの素子を積んだユニットと組み合わせてこそ本領を発揮するカメラであり、少素子のベースボディとしてはいささか大きすぎる。ボディバッグを多用するエンゾーにとって、胸元にポイと放り込めるのはGRDサイズまでであり、そういう意味で、実はお散歩カメラとして許容出来るギリギリのライン上にいたのが、GX200だったのだ。コンパクトで写りの良いズーム機を探しているのであれば、今ならS100あたりに行くのが妥当な線だとは分かっているけれど、武骨で飾り気のないGXのフォルムが好きなんだから仕方が無い。何しろ今なら、売出価格7万円を超えていた高級機が、27000円台で買える。どんなに安くても、他人には絶対にオススメしないが。
2011.12.06
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RICOHから、来年初頭に出るGXRの新しいカメラユニットの情報が公開されましたね。どうやら、1600万画素のAPS-Cサイズセンサーを搭載した、銀塩換算で24-85mmになるズームレンズのようです。 ポイントは、GRレンズではなくRICOHレンズである点。つまり、光学性能を追い込んだ高級レンズではなく、普及クラスのものになるということです。今までリリースされたAPS-Cサイズの素子を使ったユニットはすべて大口径でしたので、それがRICOH内でのルールなんだろうと勝手に思い込んでいたのですが、そうではないようです。APS-CベースでズームをF2.8あたりで作ると大型化が免れませんので、おそらく無難なF値に抑えてくるでしょう。だったら、既存のS10ユニット(24-72mm)と焦点域がかぶりすぎなので妙だなと思ったあと、一瞬遅れて、ああ、ひょっとしてこれはS10の後継レンズなのか?と遅まきながら気が付いた次第。「Caplio GX100の時代から使い続けている古い(しかもあまり評判の良くない)レンズを、何で最高級機であるGXRのユニットにそのまま移植したんだ。せっかくボディを大きくしたんだから、素子も大型化すればよかったのに…」そう文句を言っていたのは、他でもない自分自身だったことを思い出しました。ただ、登場するタイミングがあまりにも遅かったので、まさか今になってS10をリニューアルするとは思わなかったという(^_^;)。さて、写りに関しては満足していなかったものの、実はS10を装着したGXRのフォルムは、かなり気に入っていました。なにしろGXRを最もコンパクトに使える組み合わせであり、沈胴させた時の薄さが、自分の中では十分持ち運べる許容範囲内だったのです。そういう意味で、新ズームの全長がどのくらいになるかはかなり気になっています。距離も欲張っていますので、あまり短くはならないだろうなと思うものの、出来れば沈胴式でコンパクト設計をお願いしたいところです。もっとも、その後の展開として銀塩換算20mmと35mmの大口径GRレンズはぜひラインナップに加えて欲しいところ(欲を言えば90mmまで)。そこまで揃って、ようやくコンパクトなシステムカメラとしての価値が完成するような気がします。似た土俵にいるSONYのNEXシリースに欠けているのは、まさに「信頼のおけるコンパクトな単焦点レンズ群」なので。
2011.11.29
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