花屋な日々

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2006.05.19

なんて忙しいんだ…

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今日からフェスティバルです。
朝から仕入れに行って、急いで店に戻ってきた私は、折込用の花苗の準備に大慌て。
店を開けていると、すでに広告を見たという方たちが
「チラシに載ってたガーベラ三本百円っていうのは…」
と待っているではありませんか。
「待って、まだ準備が…」
車から、仕入れてきた切り花さえ降ろしていないとゆうのに。

こりゃ前回のフェスティバルとはえらい違いじゃないの。
そして「オレのヤマ」というセリ人から買ったすばらしくいいマリーゴールドが、飛ぶような勢いで売れていきます。

そうそう。昨日のセリで仕入れたズッキーニの鉢が、今日は思いがけずウケまくりました。

もう実がついてるの。
それがキュウリと違って、なんか一本だけにょきっと鉢からはみ出してついてるんだけど、
近所の奥様方、みんなギョッとした顔して見て行くではありませんか。

「すごいでしょ、大きい実がついてるのよ」
と私。
「これって…」
「なんかいやらしいけどね」
そのことば、待ってましたとばかりにわらわらおばちゃんたちが集まってきて、人だかりができてしまいました。
「これ、どうすりゃいーの」
の質問に、私が

と言ったら笑いの渦がまきおこり、
「花屋さん、あんたの持ち方がいやらしい」
「ねえズッキーニってどうしてこんな変な実の付き方するのよ」
「こんなの家に持って帰ったら主人に何言われるかわからないわ」
などなど、まぁここには書けないような、熟女たちの下ネタが炸裂しました。

それを見たらきっと、大繁盛店の花屋だとみんな思うでしょうが、なんのこたぁない、ただの下ネタ祭です。
「あらお客さんたらお下品ですわよ」
「そーゆー花屋さんこそこんなもの売って犯罪ですわよ」
「いやいや、そりゃお客さんの発想がおかしくてよ。これね、スーパーで買えば一本二百円ですって。これ一つ買えば何本もなるわよ」
「こんなの何本もあっても困っちゃうし」
みんな、ひとしきりズッキーニをネタに大笑いして、買わずに帰っちまいやがんの。ちぇっ。

私はそんなことして遊んでる場合ではなく、
早く水揚げしなきゃならないっていうのに。

フェスティバルの勢いは午前中でおさまり、
なんだか今日は誕生日の方が多いのか、午後は花束の注文が殺到しました。

水揚げがまったく追い付かない。

ナスビの苗もよく売れました。やっぱり仕入れといてよかった。

とにかく大量の鉢をしまうには、店内にスペースを作らなくてはならないので、夕方は必死こいて水揚げと片付けを。

雨が降ったり止んだりしてましたが、それに合わせてお客さんもやってくるので、なかなか片付かないことったらありゃしない。

フェスティバルをやると知っていた園芸のセリ人君が、夕方やってきました。
「オレのヤマ売れてますか」って。
「売れてる売れてる、オレのヤマ絶好調だよ」
「あーよかった。オレも一応責任感じて…」
「オレのヤマねぇ、黄色いマリーゴールドがもっとほしい」
「じゃあ明日セリに来て下さい」
「いや行かない」
「え。まぁいいや、じゃオレは隣のパチンコ屋で勝負してくるんで。」
「あら手伝いにきたんじゃないの」
「え、えー…じゃあ」

なんだ。オレのヤマが気になって来ただけか。

そんなこんなでバタバタと、結局店を閉めたのは20時を回ってました。

腹へった…

そこで、隣のパチンコ屋でまた大枚注ぎ込んでヤケ起こしてるであろうセリ人君に電話。
「どう？勝ってる？」
「物凄い勢いで負けてます」
「やっぱし。あのね、パチンコに大枚注ぎ込むくらいなら、疲れた花屋さんにご飯でもご馳走したほうが賢明だと思うんだけど」
「………それは確かにそうですね。……そうします」

いつもカモにされている私も、たまには反撃しないと。
そしてご飯をたらふく食べて、黒サギの途中に間に合うくらいの時間に帰宅しました。

ふぅ……

今日はいや今日もですけど

ホントに疲れました。

明日は朝早めに家を出て、フェスティバルのため準備を再びやらなければ。

最近やけに疲れやすいのは
もう歳なんでしょうか。

休みがほしいよ～

ロングバケーションがほしい…

孤独な花屋は今日も叶わないたわごとをつぶやきながら、
にゃんこを抱いて眠るのであります。

明日、話題騒然のズッキーニの写真、できたら載せますね。

では。

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