はい、本日も仕入れすぎて呆然としている阿呆な花屋です。
こんなことにならないように、昨日はちゃんとネット注文をしておいたので、今朝は花を市場に取りに行く程度のつもりでいたのですが。
遅れて買参人席についた私、隣の席のおばさんに思わず一言
「今日はバカみたいに花が安いじゃないですか」
「そーなのよアンタ!まったく母の日まであんなに高かったのに、市場もワテラを馬鹿にしてるわねまたく!」
このおばさん、時々自分のことを含め「ワテラ」と言います。もしかしてその「ワテ」には私も入っているのか。
それはともかく。
母の日まで花が高かったので、余計に安く感じてしまうのかもしれません。こんなに安いんじゃ生産者も泣けるぜまったく!って感じでしょうか。
基本的に、出荷量が多いときは花は安いです。逆に、出荷量が少なければ花は高い。つまり、売るべき花と買う人の数には限りがあるわけですから、みんながほしいのに量が少なければ、当然みんなほしいから相場が上がるわけで、花屋のモノ日(お彼岸や母の日など)はそれにあたります。需要と供給のバランスです。
薄利多売のお店は多売だから安い。高利少売なんて言葉はないかと思いますが、少しだから高い。ま、それと一緒のことです、多分。(ちがうかな?)
今日みたいに、ユリが大量に出てきているときは、必然的にユリの相場が下がります。
球根代が出るのか、生産農家の方が心配になります。
なぜ花屋によって花の値段が違うかというのは、たとえば私の行っている市場では、今日はユリがいっぱいあったのでたまたま安かった。でも、ほかの市場ではユリは少なくて高かったかもしれない。すると当然仕入れ価格に違いが出るから、同じ花でも値段が違ってきます。
あとは、お店によってどんな売り方をするか、戦略も当然違うから、たとえ同じ価格で仕入れたとしても、売値は変わってくるわけです。それはお店の方針によるのでなんともいえませんが。
母の日直後、暴落したカーネーションの値段も、少しずつではありますが通常の相場に戻ってきました。
相場の変動にはおそろしいものがあります。
お彼岸や母の日、花の値段が上がる理由をお客さんは「花屋が儲けてる」と思っているようですが、まったく違います。
仕入れが上がるのだから、売値も上げざるをえないのです。それだけです。
どんなに高くても、花屋にとっては花がないわけにはいかないツライ時期でもあったりします。
ま、そんなこんなで おろかな私は
今日の相場に踊らされて、阿呆な仕入れをしてしまったようです。
昨日までのフェスティバルできれいさっぱりしたはずの店内が、もはや足の踏み場もない状態に陥りました。
・・・だからダメなんだな私は。ここで慎重にやっていれば、もう少し生活も楽になるはずなのにな。と、思う次第であります。
気を取り直して。
今日はユリの大特価大市でもやりますか。
よし。途方に暮れていても仕方がないので、早速仕事に戻ります。
では。