暑すぎるではないか。
でも、まぁ、ムシムシしてないぶんまだましかな。風が吹けばさわやかな・・・
だけどもお花たちには過酷な季節。
金曜日に仕入れたガーベラがもうぐにゃぐにゃと・・。
夏のガーベラは弱いです。冬のガーベラはよくもつのだけど、夏は本当にダメ。茎の中が空洞になっているせいか、中がどろどろ腐っていくのです。
やっぱりこうなると、ユリが持つのよねぇ。
周年出回る花もちのよさ代表選手みたいなカーネーションだって、べろんべろんに開ききり・・・。
でもね、先日、お客さんからすてきな話を伺いました。
「花はね、その花を飾った人の悪い部分、弱っている部分を吸い取って枯れていくんですって。だから、花を飾るとみんななんとなく元気になったり、気持ちが落ち着いたりするでしょ?それは花が邪気を吸収してくれるから。だから花は枯れるの。」
そうかもしれないですね。元気のないときに飾った花はすぐに枯れてしまうって、聞いたことあります。それだけ邪気をたくさん吸収してしまうからなんでしょうね。
「だから私は生きてる花が好き。ドライやブリザーブドを飾っても何も感じないんだもの。生きた花があって、枯れて行く。その過程がね、大切なのよ。」
うんうん。大変勉強になりました。
私が枯れない花(ドライやブリザーブド)を好まないのも、無意識にそんな理由があったかもしれません。
・・・・・ってことはですよ。
売れる前にどんどん枯れて行くうちの店の花たちは、もしや私の邪悪な精気を吸い取り過ぎてしまうのか。
・・・・・・・
いやいや、時が経てば朽ち果てて行く。それはこの世の真理です。
なんとも現実的な私。
でも。ステキなお話でした。花は愛情あってこそ美しく咲き、そしてその命をまっとうしていく。
だからお客さん。お宅の花がすぐに枯れてしまうのであれば、それはね、邪気がいっぱいあるからですよ。
なんてことは言えないが。
ふぅ。
なんにしても、暑いけどみなさん、熱中症に気をつけて この夏を乗り切りましょう。
では。