花屋な日々

花屋な日々

2025.06.26
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今日はやっぱり愛ちゃんも病院へ連れてった。

「愛ちゃんはどうしたのー?」と聞かれ

あー、うーん、どうしたってことでもないけど
なんか元気なくて、、とうまく説明できない。

ご飯はもりもり食べてるし、おトイレもちゃんとできるし、ただ、、なんか元気ないんだよね、、なんていうか、ちっとも怒らず静かにしてて、おとなしすぎて心配で。


体重は2.24キロ。増えてた。

診察台のうえでも愛ちゃんは いつもほど怒らず暴れもしない。


「確かにいつもよりおとなしい」と、先生。

「でも、体重も増えてるし、特になにも問題なさそうだけど。目はねぇ、、これはねぇ、、、麻酔かけなきゃどうにもできないから、このままかなぁ、、仕方ないなぁ」




「うーん、目は関係ないんじゃないかな」

なーんかねぇ、食べたらすぐ寝ちゃうし、遊んでくれないし、ケージから出てこないし、だけど良く食べ良く寝ていいうんちしてるんだよね、、

「それって、普通のネコじゃない?食っちゃ寝するのは普通のネコよ、今までが怒りすぎだっただけで、多分それが普通じゃないかなぁ。もしかしたら気圧の関係でおとなしくなってるのかもしれないし。ただ、、まぁこの状態だからね、いつなにがあってもおかしくはない」

ケージから出てこないのは?いつもは威張ってのしのし出てくるのに、もしかして足腰弱ってるとか麻痺が進行してるとかないかな、ちょっと歩かせてみていい?


愛ちゃんを、床におろして歩かせてみた。
いつもはくるくる回りながら歩き回るのに、
今日は確かにあまり歩かない。
でも、、、

「麻痺という感じでもないかな、歩幅の感覚がわからないのは脳の問題でこういう歩き方するし、麻痺が進んでる感じはないかなぁ。」


怒ってばかりでも心配だし、おとなしくても心配だし、どう転んでも私は心配なんだわ、
と話したら 先生も笑ってた。





ということで愛ちゃんの診察は終わった。
私の心配し過ぎか、、、


今日はカボちゃんいないの?最近会ってないなぁ
と聞くと、
「いるよ、カボー」と呼んでくれて


カボちゃんは、交通事故で瀕死のところを通りすがりの人に運び込まれ、
運んできた人がさっさと帰ってしまい
治療費ももらえず、そのまま病院の子になった子。
今はすっかり元気で病院の人気者だ。
人見知りも動物見知りもしないで、いつも、愛想振り撒いてるアイドル的存在。
しばしカボちゃんを撫でていると

先生が
小さな子猫を抱いてきた。

うわ、スコ?なんで?

「そう スコー、、1ヶ月半も酸素室から出られなかったのがようやく元気になってきてー。」

なんで、スコ?

「ブリーダーさんがね、連れてきたんだけど、兄弟で、一匹は助からなくて、もう一匹は退院してった。この子はずっと酸素室にいて、治療費払ってもらえないからもらっちゃった。ブリーダーさんとこに戻っても長くないかもしれないし。」

だからスコはダメなんだよね、、ブリーダーなんてクソだな。スコやマンチカンの繁殖なんて、法律で禁止しないとダメなのに。

「生後3ヶ月でやっと1キロで、元気になった兄弟の半分しか体重もないしね。まぁでも、病院に連れてきてくれるだけマシなブリーダーさんかな。
ブリーダーさんもわかってるんだよねぇ、繁殖させちゃダメだって。骨もそうだけど、心臓疾患も多いしね、病気だらけで一生つらいからね。」

えー、わかってるのになんで繁殖させるかなぁ、絶対ダメだよね、海外では繁殖禁止じゃん。

「ブリーダーさんも、わかっちゃいるけど売れるからって。」

はぁー、結局金かぁ、ひどい話。要するに消費者の民度だね。欲の犠牲になる可哀想な子達。。

「ねー、なんで垂れ耳がいいとか足が短いのがいいとか、ホントわからんわー」

結局テレビの影響でしょうね、CMで使われた子達が売れるという




そんな話をした。
その子猫は確かに可愛いのさ、ものすごく。
なんの罪もない、無垢な瞳をキラキラさせて。

人の欲望の犠牲で
生まれつき疾患が多いのがわかっているのに、無理やり繁殖させられて、売られて、死ぬまで痛みや苦痛と戦う。
全部がそうとは限らないけど、その疾患の多さに
本来であれば 繁殖させるのは残酷な種類とされている。
日常的に痛みや苦痛があるので、性格も凶暴になっていく子も多い。あるいは痛みから おとなしく元気なく過ごすか。

スコティッシュやマンチカンを買うということは
その残酷な繁殖に加担してるのと同じこと。

知らずに買った人は、生涯続く医療費負担もとても重くのしかかる。
人もネコも どちらも不幸でしかない。

ネコは言葉を発しないからわかりづらいけど
日常的に手足の骨が痛み
心臓疾患に苦しんでいるかもしれない。

ブリーダーの言葉通り
「売れるから生ませる」

そこにつきると思う。


不幸な犬猫を増やさないためには
マスコミが作り上げるブームにまんまと乗ってしまったりせず、
自分で調べて 確かめて 選択するのがいちばんなのかもしれない。

売れるから、、、という理由。
買いたい人がたくさんいるという事実。



まー、、、私はそもそもペットショップなどの「生体展示販売」に断固反対だし
ペットショップで命をお金で買う人の心理は全くわからないのだけど

じゃあ保護ネコや保護いぬがいいのか、といえば
必ずしもそれが正しいとも限らなくて。

いやもちろん、生体展示販売がなくなって
「里親になる」という選択をする人が増えるのが理想だし、
そうすることで日本での殺処分なんてあっというまになくなるはずなのはわかってるけども

最近では
「保護ネコ、保護いぬ」と偽った商売も乱立してるから

むやみやたらと信用できない部分もあって。

性善説なんて、もうこの国では通用しなくなってる。
何を信じたらいいのかわからないほど 社会は薄汚れてる。

だけど、これほどの情報社会、調べればすぐわかることも山ほどある。

あなたが里親になろうと思ったその保護ネコは、保護いぬは、本当に保護された犬やネコですか?
というところから疑ってかからなければならない。


人間は底無しにお金に汚いので
さんざん繁殖に使った もう用無しの犬やネコを
「保護ネコ、保護いぬ」と偽って
譲渡金という名目でお金をとって販売しているケースもある。

真っ当なボランティア団体がいただく譲渡金とは、
その子を保護してからかかった医療費のことで、
それを、次の子達の保護につなげていくためにもらうお金。
相場としては、多分2万~5万くらい。
そのなかに、初期医療費(蚤取り、ワクチン、不妊手術、マイクロチップ、ウィルス検査、その他)が含まれているはず。

仮に
不妊手術もしていないのに高額な譲渡金を請求してくるのは怪しい。
そもそも
不妊もしないで譲渡する団体があったら、間違いなく怪しい。

「下請け愛護」と呼ばれる自称ボランティアは、案外いるのだ。
ブリーダーやペットショップに加担してしまっている自称ボランティア。
本来の目的である「不幸な命を増やさない」ことの真逆を行ってしまう団体とか。


ペットショップでいえば、生後2ヶ月未満の子を販売していたら 違法なので通報した方がいい。
なんで、そんなに小さな生後2ヶ月にも満たない子を売るかといえば、
小さい子を欲しがるお客がいるから。
そこも、消費者民度。

そういったいろんな背景があって、日本の動物愛護は進まない。
難しい問題だと思う。


このところ、愛護団体の崩壊などよく耳にする。
抱えきれない数の動物を保護して 破綻していくケース。


保護してください、もう飼えないから引き取ってください、という身勝手な依頼は
保護団体には毎日のように来るだろう。

それは、自分が選択したその子の命を、誰か他人に押し付けて、目の前からその命がいなくなれば
問題は解決したと思う勘違いな人たちによって
日常的に 命の押し付けが起きているという現実。


誰もが 自分が出会った助けを必要としている命と向き合い、自分にできるベストを尽くせば
こんな悲劇は起きないのに、と思う。

他人任せ、他力本願、無責任

命を助けたい人たちの善意が 悪用されてしまう。



その小さな命に対する価値観もそれぞれなので
どーでもいいと思うひと、
自分には関係ないと思う人、
誰かがやればいいじゃん、と思う人、いろいろだ。

難しいねぇ




とはいえ 更に

このところ
ウィルスを持ったダニが北上してきて
東日本でもついに死者がでてしまったようで、、、
SFTS、、、恐ろしい病気、、
そのため、動物病院には
「瀕死の動物が居ても近寄らず、行政に連絡を」というポスターが貼られていて。

「ちょっと気をつけてくださいねー、ほんとに」
と言われてしまった。

え、なに、これ、私への注意喚起?と思ったほど。

ネコはもちろん、鳩やカラス、タヌキにアライグマ、、、
えー、でもさ、出会ったら助けちゃうよね、どーしろっつーの?と。

今回、SFTSにかかったネコを治療した獣医師が死亡したらしく、獣医師界隈ではかなり深刻に受け止めてるようだ。

行政に連絡をって、結局殺すってことでしょ?

「でもじゃあ行政職員は危険にさらされてもいいのか、って問題でもあるよね」と先生。

うーん、、、

SFTSかはわからないじゃん?もしかしたらただ弱ってるとか、事故にあったとか、脱水してたとか、助かる可能性があるとしても、行政に連絡をしなくちゃだめなのかなぁ?

「血小板、白血球の減少、下痢嘔吐、黄疸が主な症状だけど、、まぁ、黄疸がでて弱ってる時点で、まず助からないと思って諦めた方がいいかな」

えー、、、、多分、突然そういう子に出会ったら、そりゃ、、、助けたくなっちゃうよぉ、、そのために病院連れてくるのに、、

「感染したらみんな共倒れよ」

まぁ、そうだけどねぇ、、、ダニを撲滅させる方法はないのかねぇ、、私が今までさんざん野生動物と関わってきて感染しなかったのは、運が良かっただけなのかしら

「今までは西日本でしか死亡例なかったからね、気候変動の影響か、どんどん北上してるから」




いろいろ、厄介なことが増えるばかり。
死亡率は3割といわれているけど、60歳以上の人が感染した場合の死亡率はほぼ100%なんだとか。

怖い病気が増えてるね、、、


正しい知識を持って 正しく怖れないと
不幸な命の連鎖は止まらないので


気を付けましょう。。

いやでもどーやって?
と思った今日の出来事。





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Last updated  2025.06.26 22:48:33


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