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<当ブログは、極上生徒会とARIAを全力で応援しています>
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その日、バイトで帰りが遅くなった僕は少し急ぎ足で家路を歩いていた。
時計は既に深夜を回っていた。けれどそれが理由ではない。
先月、この地区で通り魔があった。被害者は体育会系の屈強な男性だった。喉を裂かれ、手足が関節部分から荒々しく切断された姿で発見された。死因は喉を裂かれた際の出血多量によるショック死だった。致命的な傷を負わせておきながら、バラバラにするという猟奇殺人。これが始まりだった…。
一月の間に、同様の事件が5件発生。警察や自治会の自警団が深夜のパトロールを行うなど非常事態となっていた。
「おい!」
突然の声に、ビクリと体が動き、背中を冷たいものが流れるのを感じた。 一気に戦慄が体を支配し、頭の中が混乱を始める。
しかし不思議なもので、無意識に『確認』をしてしまう。殺される前に姿だけ見ておこうということだろうか。いや、それに意味はない。覚悟というヤツかもしれない。僕はゆっくりと声がした方を振り返った。
「おい、君。こんな時間に一人で危ないよ」
恐怖は杞憂に終わった。自警団の腕章をつけた中年の男性が立っていた。
「あ、すみません…」
「家どっち?」
「この道の突き当りを左です」
「そうか、私は右のほうに行く予定だったから、一緒に行く?一人より、二人のほうがいいだろ」
確かにそうだと思い途中まで一緒に歩いた。
T字路までそう遠くなく、大した会話もなく直ぐに到着した。
「それじゃ、私はこっちなんで」
「あ。ありがとうございました」
礼を言って男に背を向けて歩き出すと、背後に妙な違和感を感じた。世界を支配する闇が濃くなったような、迫ってくるような感じ。それが何なのか一瞬で理解した。それは殺意。
今別れた中年の男が狂気に溢れた表情で、右手にはナイフを持ち、襲い掛かってきた。
咄嗟に僕は男の右手を払い――。
という夢を見ました。
分りやすく小説風にしてみたけど。
実に気味が悪かったですねw
目覚め最悪ですよw