アフターファイブが楽しくて
光のイベントに行く?どのあたりに行く?○○寺付近?○○堂の方?
○○池でもやってるらしい。
○○池はカップルで行くとわかれるって・・・。言うけどどうする?
車からおりて○○堂で光の演出にうっとりし、○○寺のライトアップを眺め、
○○池にさしかかり、カップルじゃないからいいっか・・・。いく?って、
「うんうん」とうなずきもってあなたの腕にしっかりつかまって階段をおりた。
ドキドキする。たくさんの人出の中、まるで恋人同士のように歩いた。
亀しかいないから、会話が途切れてあかんようになるんやと思うって
カップルが別れる理由を特定して、必ず別れる理由を否定してみせた。
私の心が熱いように、いまその池のヘリを歩いてるあなたの心も熱いに違いない。
別れるという言葉なんて、ふたりの心の熱さで簡単に溶けてみえなくなった。
歴史ある寺のライトアップに、寺を守る左右の像の大きさと繊細さに見とれ、
公園中に設置された灯りのオブジェに心ひかれ、
ふたりの汗がまじりあうほどずっと腕をからませたまま
あっという間の2時間を過ごした。
「今度はカメラもってまたこようか」とあなたが言った。
アフターファイブが楽しくて
今朝言ってた○○川付近のイベントってこれ?
といって携帯の検索を見せるあなた。そうそう「○○の七夕」
よし、1時間でいけるな?毎日つれまわして大丈夫?
城好きのあなたと先に○○城のライトアップと展示物を見学してから、
車道から見えにくい人工の川べりの七夕飾りの間を歩き始める
あなたがはじめて私の手を握って、心臓をバクバクさせながら、
腕を組むよりずっとドキドキしながら、手を繋いで歩き続ける。
あと30分で点灯が終わりますので時間配分にお気を付けくださいって
今日一番みたかった天の川はあとどのくらい?
川上から流れている青い光の球をみながら、向こう岸の光のオブジェを眺めながら
竹のトンネルの空に演出された天の川までたどりついた。
残り少ない時間に、今日のふたりのささやかな願いの叶うことを思い
夏の夜の七夕の演出が、二人の想いを成就させてくれることを祈り
繋いだ手をずっと離したくないと強く願いながら
せつなさを胸に帰り途についた。
「明日は花火。明後日のイベント探しておいて」とあなたは言った。
アフターファイブが楽しくて
激しい夕立が今日の二人の予定を左右する。
先日の忘れられない花火以来、もう一度花火に行きたくて
今日の花火をずっと楽しみにしていたあなた
「雨天決行」と予定にはあったけど、激しい夕立と雷と近づく台風にやきもきしていた。
「あるぞ、決行や」って声を弾ませて、「仕事終わった?いこか?」
雨は結構きつくて、しばらく車の中でみた。シートを倒して、窓を少し開けて
でもこの間ほどの迫力がなく、音も遠くて寂しくて。
隣のシートで横になってるのが、気になってね。
車の外へ出て、煙草を吸って、少しいらいらしていたね。
「外の方が涼しいで」「ほんとだ」、小ぶりになって、花火の玉も少し大きくなって、
最後のほんの20分ぴったりとくっついて眺めたけど、花火はリベンジしたいね。
浴衣で、二人ででかけたいって。なかなかかなわないね。
仕事帰りに浴衣に着替えるわけにもいかず、
「家から浴衣で出てこられる?」「出てこられるよ」って本当?
私だって浴衣で出てくるのはちょっと勇気がいる。
どこに誰と行くのって?あなたの家族も私の家族も思うに違いないから。
アフターファイブが楽しくて
面白そうなん見つけた。○○寺で、百鬼夜行の演出してるから行ってみる?
○○寺もライトアップしてて、綺麗と思うけどどっちにする?
じゃあいったことのない○○寺で。
10時までやってるらしい。妖怪見にこう。
こわかったら抱きついてくれていいから。そういう魂胆やからって
その言葉を「フフッ」て笑い、やり過ごす私ってかわいくないでしょ。
残念、ネットで見たほど怖くないなあって
でも有名な庭はとっても素敵で、
池に写った木や光や、太い竹林の中の光は幻想的で、現実を忘れさせてくれる。
「ここから○○寺も実は歩いて行けるよ」「じゃあ行こうよ。遅くなるけど」
趣のある坂を、手を繋いで汗だくになって登り、よかったこっちもまだ時間大丈夫や。
寺の夏の夜の特別拝観は、普段見られない文化財を二人に見せて、体験させて、
二人の時間を演出してくれる。その時間を作ってくれたあなたに感謝。
「こんなに毎日いろんなところにつれていってもらったの、初めて」の言葉に
「ほんまに。」と満足そうにつぶやいて私を見つめて言った。
「○○山は日曜日に行こう」って。私の検索はアフターファイブには遠かったから。