暗譜について

私はレッスンではあまり暗譜させませんが

人前で吹く時には暗譜推奨派です。


暗譜は、曲全体の音全てが頭に入っていないとできません。


ですから記憶力が鍛えられるだけでなく、

自分のフルートパートはもちろん、伴奏も頭に入ることにより

演奏がとても洗練されます。


ここでは暗譜のコツを書きます。


1.演奏する曲を、何回も繰り返し聞く。
  まず、簡単に曲全体の流れをつかみます。

2.譜読み時に、楽譜にポイントをつける。
  音楽のパターンをつかむ。
  私は、同じフレーズが出てきた時etc.によく独自の印をつけます。
  そうする事によって、譜読みのスピードが断然速くなります。

3.少しずつ頭に入れる。
  2小節・4小節~1フレーズ単位で、
  楽器を持っていなくても頭に音符が浮かび上がるよう。
  そして、それを何度も繰り返す。
  この時点で、出来ない場所は徹底的にさらう。

4.指が動いても、身体で覚えていないと意味がありません。
  楽器を持って暗譜で吹けても、それはまだ危険です。
  本番で頭が真っ白になってしまう可能性があります。
  楽器を持たずに、指も動かさず、曲を思い浮かべる。
  頭に楽譜が浮かび上がってくるようにする。

5.音名をいったり、歌ったり、楽譜に書くのもいい訓練です。
  フルートを使わずに、音楽を描き出せるように。
  モーツアルトは、演奏会で聞いた曲を帰宅して楽譜にあらわしたそうです。
  1度聞いただけで、
  全ての楽器・パートの音を聞き分けて、書けるって本当天才ですね…。


音符一つ一つを覚える事も必要ですが

フレーズ・全体の曲の流れを重視して下さい。


よく、楽譜が前にあるととても上手に吹けているのに

目の前の楽譜が無くなると音楽の流れが止まってしまう人がいます。


くれぐれも暗譜で人前で吹く時は、入念に準備しましょう。




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