暖冬傾向で、ゴルフ場の予約が多い!
100万ポイント山分け!1日5回検索で1ポイントもらえる
>>
人気記事ランキング
ブログを作成
楽天市場
000000
HOME
|
DIARY
|
PROFILE
【フォローする】
【ログイン】
*アメとムチャ**
*first week**
今日はホストマザーのLillyと初対面の日。
昼過ぎに空港についてから、バスで2時間も経たないくらいで目的地に着いた。
ホスト達は続々と集まって、あたし達の乗ったバスを取り囲んでいく。
先生が名前を一人ずつ呼び上げ、車外でホストと顔合わせさせていく形式をとって、
呼ばれた生徒は降車後、迎えられたホストの家に行くのだった。
バスからぼ~っと下を見ていると、一人の女の人と目が合った。
ちょっと怖い??
はじめ、「この人じゃないといいなぁ」とか思ってしまったあたし。
中間くらいで名前を呼ばれて、バスから降りて。
そうしたら、案の定、その人だった。
初めは面食らったけど、それでも好い人そうで安心した。
それからLillyの赤い車へとスーツケースを運び、乗り込んだ。
"あぁ、右ハンドル。日本と一緒だ"なぁんてぼんやり思ったりした。
集合場所だったcoach parkをくるりとして、それから家に向かった。
windsorっていう古城(今は城自体なくなってしまってるそう)の近くの場所。
少し話をして、同年代の男の子と、フレンチの男の子がほかにいることがわかった。
きっと仲良くできるわよ、なんてLillyはいっていた。
家について車をとめると、Lillyは車を降りた。
あたしもあとに続いて、トランクからスーツケースを引っ張り出して、
あぁこの階段上るんだ~なんて考えていたら、Lillyが家に上がって誰かを呼んだ。
戻ってきたLillyは、
"オンナノコのは、ちょっと重労働よね" なんて笑ってみせた。
呼ばれたのは男の子で、その子はとっても夏らしい軽装で家から出てきた。
いかにもアジア人ってかんじの、眼鏡の長身細身の男の子だった。
"初めましてCanNa。俺はTom。荷物持つよ。Lilly、上でいいんでしょ"
そんなことを言って、あたしの25Kgはあると思われる荷物を、2階のあたしの部屋まで軽々運んで行ってくれた。
男の子について階段を上がっていくと、2階の奥にある部屋に案内された。
"ココが君の部屋だよ。俺は隣。なんかあったらいって"
そういって、男の子は出て行った。
Lillyはひとしきり部屋の説明をしたあと、大きな鏡台の前にある封筒を指して読むように促してくれた。
"食事の支度をするわ。出来たら呼ぶから、それまで自分の荷物を整理して使いやすいようにするといいわよ"
そういって階段を下りていった。
カラフルな部屋だなぁ~とか思いつつ、緑が貴重の部屋をぐるり見渡して、スーツケースを開いた。
鞄はここで~
服はここで~
文具はここでしょ。
それから下着は・・・この小さいタンスにいれようか。
そんなことを考えて、ちょっと緊張しながら自分の思うようにした。
1時間も経たずにそれは片付いたけど、隣の部屋に誰かいるみたい。なんだか賑やかしかった。
食事まだかな~とか思いつつ、なんとなぁく呼ばれるまで過ごそうかと思った。
が、ご飯はなんと2時間後に出てきた。
忘れられてるんじゃないかっておもった頃、ようやく呼ばれた。
とてつもなく緊張して、"今行くよ~"とたどたどしい返事をして下へ降りていった。
そこには、さっきの男の子以外に2人のアジア人がいた。
何人かなぁっておもっていたら、自己紹介された。
"はじめまして。僕はDavid。コイツと同じ出身だよ"
"私はLizよ。よろしく。私もおんなじ"
"俺はTomね。さっきもいったけどさ(笑)"
コンニチハだとか、ヨロシクというのに気をとられて、自己紹介するのを忘れていたあたし。
Davidに
"君は??(笑)"
っていわれて、初めて思い出した。
"あたしはCanNa。日本人だよ。んと、19歳デス。。。よろしく"
やはし異国に来た緊張はとれないもので、質問攻めにぐったり。
それでも面白おかしく、それから、彼らの母国語を使わずに英語で接してくれた。
あたしの爪がマニキュアで黒かったことや、色々と変わったものをもっていたのと、
彼らが日本が好きといったこともあって、話は弾んだ。
程なくして、DavidとLizは帰っていった。
"僕らは殆ど毎日ここにくるから(笑)"
"またね、CanNa"
そのあとはLillyとTomとあたしの3人で食事をした。
バーガーを食べたのかな、確か。
過度に緊張して空腹の虫もどこへやらで、結局あたしはあまり食べることが出来なかったけれど。
食事のあと、お風呂のことやタオルのこと、洗濯、朝食などのことを事細かに聞いた。
それから、バスのこと。
部屋に置いてあった書類には、明日からの学校にそなえてのことが何の情報もかかれていなかったから。
どこでまつとか、何時にココとか。
わかっていることは、9時半から学校が始まることだけ。
Lillyに聞いたら、
"バスじゃないかしら??明日バス停まで送っていくわ"
とのこと。
気疲れ激しく緊張の連続で、あたしは部屋へ。
途中にあるTomの部屋は、開け放たれてた。
けど、あたしの部屋は、開けると全部丸見えな上に、ベッドもろ見えだったので、とりあえず閉めることに。
それから少し安堵して、ひとつのびをしてから、眠りについた。
*第一日終了**
*第二日目**~朝~
朝から事件勃発。
朝、仕掛けておいた携帯のアラームが鳴った。
勿論、敏感に反応したわけで、すぐ起きた。
それからシャワーをもらって、下に下りていった。
朝食は既に用意してあって、トーストとかミルクとかシリアルが沢山ならんでいた。
でも、あるのは2食分だけ。
あたしとTomのかな?
なんて思っていると、リビングの入り口でことりと音がした。
そちらへ目を向けると、ドレッドヘアの男の子が立っていた。
綺麗な白い肌で、ブラウンに近い金髪。
綺麗なこだなぁとおもいつつ、そういえばフレンチの子がいるって言ったけど、このこかなぁなんて考えた。
"ドゥモ"
あの時の挨拶は、こんな感じがぴったりだと思う。
あたしもその子も、それだけ言った。
彼は席について、シリアルやトーストを食べはじめたけれど、あたしはなんだかバツが悪くなって部屋に戻った。
まだ時間は十分にあるし。
それに、用意された朝食は2食分で、あのことTomのだと思ったから。
とりあえず部屋に戻って落ち着く。
今日ははじめての学校で、少し緊張するけど、きっと大丈夫だよね。
なんて思いながら、手持ち無沙汰にベッドに転がる。。
少したって降りていくと、もうその子は家を出るところだった。
ガッコいくんだなぁなんて思いながら、Tomは何時起きるのかな、ガッコは??とか色々思案してた。
ら、時間がなくなってきてることに気づいて、急いで朝食を食べようとリビングに向かった。
朝食は、フレンチの子とあたしのものだったらしい。
Tomは起きてこない。
疑念を抱き、進まない食にあきれつつ、自分の気の小ささを呪った。
食べなきゃいけないんだけどな~・・・
まぁいいか。
とりあえずジュースを流し込んで、用意をした。
そして、Lillyの部屋に行き、用意が出来たことを伝えた。
ややあって、Lillyが部屋から出てきた。
そして、車を走らせ、バス停まで送ってくれた。
メイン通まででる道は、少しだけ複雑で、昨日来るときこんな道通ったっけかなんて首をかしげたけれど、
程なくして、バス停に着いた。
すると、丁度目の前のバスが停留所から発車したところだった。
"次のバスがすぐくるはずだから、ここでまってなさいな。今日は私は5時くらいにはもどるわ"
Lillyはそういって、がんばってねとウインクし、家に戻っていった。
さて、バス停でまつこと20分。バスは一向に止まる気配も無い。
道行く人は、だいじょぶ??ってカオ。
不安で不安で、あたしはバス停を行ったりきたり。
やっとバスが止まったと思ったけど、お金もパスももってない。
運転手に事情をはなしたけど、
"このバスじゃないとおもうよ~。そもそもオレンジバスってこの時期はしってたかねぇ"
返答はそれ。
幾度と無く道行く人にバスは~??ってきいた。みんな親切で、電話してみなよとか、そこにもバス停が・・・
とか色々教えてくれた。
そこで考えた。というか、話を繋ぎ合わせた。
・どうも此の時期は通っていないらしい。
・あたしの行く大学は、正規の大学(の留学生用の場所。校舎は一緒だけどね)。
・此の時間帯に学生を見かけない。
・むしろバスを見かけない。
・そして此の時期大学は休み。
・=1時間に1本。
せめてあの見送ったバスにのってればよかったわけね・・・
結論=遅刻。。。
時計を見ると、学校が始まる時間9:30。
あたしは必死でもと来た道を引き返した。
そう遠くは無いはず。
加えて方向感覚は人並みにあるし、なにより記憶が朧にでもあった。
こんなとこで路頭に迷ったら、あたしは帰れない!!
とか意味不明なことをおもいながら、走った。
程なくして、着いた。
ドアを威勢よく開け、
"Lilly!!あたしあそこでずっと待ってたのにバスこなかったの!!1時間もよ!?
どうしよう、遅刻だわ!!超イヤ最低!!初日だってのにぃぃぃぃ!!!!"
なんてまくし立てた。
昨日のおとなしさはドコへやら。
心配性な上に遅刻するくらいなら欠席するとまで豪語する遅刻嫌いなあたし。
Lillyはあたしの剣幕にびっくりしながらも、学校に抗議の電話を入れるという。
ぇ、送ってくれないんデスカ??
と思っていたら、何故か、
"To~~~~~~m!!"とあさっての方向に叫ぶ。
何でTomを呼ぶんですか。
とか思案しているまもなく、Tomは寝ぼけ眼をこすりこすり、上から降りてきた。
"ぇ、何やってんの、CanNa"
狼狽しているあたしを尻目に、Lillyは悠長に事のあらましを話す。
"というわけだから、CanNaを送ってってあげて、Tom"
そういうとLillyは電話をかけるべく奥に引っ込んでいった。
"CanNa、ちょっと時間頂戴。1...ぃゃ、2分!!顔洗ってくる"
Tomはさっさか支度をしに上へとまた消えていった。
ものの3分もしないうちにTomは玄関へと戻ってきて、泣きそうになっているあたしに声をかけた。
"大丈夫だって。心配すんな"
"ぁ、そういえば。CanNa、さむくない??薄着だし"
唐突に何を言われてるのかわからなかったあたしだったけれど、
"大丈夫だよ?寒くないし・・・"
そう返事をしたのに、Tomはお構いなし。
"上着かしてあげるよ"
いや、いらないって。っていいたかったんだけれど、彼の迅速な動きについていけず、結局は借りることに。
"はぃ、コレ羽織って。行くよ~"
呑気にそういうと、外へ出るよう促された。
ぶかぶかの青いジャンパーに身を包み、今か今かと車のところで待っていると、
"ハィ"
渡されたのは、ヘルメット。
"ぁ??"
クエスチョンマークを並べているあたしに、Tomは、
"ぁ、バイクだから"
と言い放った。
........。
あたし、異国の地でバイク初乗り(しかもタンデム)ですか...
正当な(?)跨ぎ方方だってわからないのに。
とおもっていたら、借りたジャンパーの前を閉めろといわれた。
でも、なかなかジッパーがうまくあがらなかった。
Tomは苦笑して、きちんと着せてくれた。
それからあたしはTomの乗っているバイクの後ろに不器用に跨って、
ぎこちなくTomのジャンパーの後ろを掴んだ。
"手まわしてていいって(笑)"
そういって腕をひっぱられ、おなかのトコまで腕をまわされたけど、なんとなく気恥ずかしくて、
あたしは申し訳程度に、細身のTomのおなかのとこのあまった裾を掴んでいた。
行きがてら、いろんな話をしたような気がする。
たとえば、Tomは8年くらい前からイギリスにすんでいること。だから、大学も普通に通っていて、
さらにはあたしが研修先の大学で音楽を専攻していることだとか。
初登校こんな状態でいいのかとおもいつつ、それでもやっぱり嬉しさのほうが勝って、
あたしは大学が遠ければいいのになぁ、なんて不謹慎なことを考えていた。
それでも結構経ったほうかもしれない。
大学の門についた。
と、Tomがいった。
ていうか、ここ大学ですか??
というのがあたしの感想。
だって、大学の校舎が無い。
というか、牧羊地が広がっていて、更に緑が生い茂って森のようだったから。むこうなんて見えやしない。
門と称されるところから校舎が見えるところまで、1キロ以上はあるというし、道も車が通れるくらいのものが一本だけ。
牛やら羊やらヤギやらなんやらを横目に突き進む。
といっても、バンプがいたるところにあるし、Tomは衝撃が少ないようにあたしを庇って低速度でいってくれていた。
案内も交えながら。
ようやっと校舎らしいところがみえてきたけれど、どうもそこではないらしく、Tomはどんどん進んでいく。
それから、やっと停車した。
降りると、先生が駆け寄ってきた。
引率の先生。
BritishとAustralian。
"CanNa!!"
"せんせ~ぃ(泣)"
ヘルメットを取って、近寄ってきた先生に泣きついた。
"君は・・・"
RobertとKrisはTomをみやった。
"ぁ、CanNaと家が同じものです。Tomといいます"
"あぁ、君か。ご苦労だったね、ありがとう。CanNa、よかったじゃないか"
そんな会話を聞きながら、あたしは何度も頷いて、Tomに"ありがとう"と何度も言った。
"気にすんなって。じゃ、またあとで"
そういうとTomはバイクを走らせて行ってしまった。
なんだか、両親に彼氏を紹介したようなへんな心持になって、ちょっと恥ずかしかった。
二人は再三"すまなかったね。手配がきちんといきとどいていなかったようで・・・"と謝っていた。
そんなことは気にしてなかった。
Krisは
"でも、バイクに乗ってくるなんて、なかなか楽しいじゃん"
そう言って悪戯っぽく笑った。
あたしもそうだと思う、と笑いあって、教室に向かった。
いやぁ、入り辛いったら。
ドアを開けた瞬間、待っていたのは16人分の眼差し。
ぁ、そんなに見ないでくっさい。
そして、もう一対の、綺麗な青い澄んだ瞳。
それが、あたしとJamesの出逢いだった。
物腰の柔らかな、それでいてどこか凛とした声がした。
"CanNa、大変だったね。大丈夫だったかい?初日から散々だったかもしれないけれど・・・"
安堵を覚える声だった。
年がどうのとかじゃなく、落ち着いていて、あたしは一目でJamesが大好きになった。
そうして、あたしが来てからのクラスが始まった。
初めは、到着した昨日とか、今朝の生活についての話を、パートナーを見つけてわいわい話すものだった。
みんなうちの学校からの学生で、総勢40人。
それを3クラスに分けたJames担当のクラス。
だから、年齢も元のクラスも、レベルもばらばら。
でも、よかったことに、一緒に申し込んだあたしの友達4人は、あたしと同じクラスだった。
真っ先にあたしは、友達の元へ向かった。
"今朝はどうしたのさ~、CanNa"
そうくるよね、普通。
あたしは、興奮冷めやらぬといった感じで事のあらましをまくしたてるように話した。
まだ飛行機の中で顔しかみたことのない人たちが、"あの子何人!?"といっているのが聞こえたけれど、
それでも話してるうちに仲良くなった。
後日談だが、どうやら、日本人だと思わなかったらしい(風貌は純日本人なんだけどね)。
*朝終了**
*第二日目**~いざ☆centreへ~
そんなこんなで午前の授業は終わって、あたしたちは街の中心部に行くことになった。
バスターミナルがそこに拠点をかまえ、バスのルートがそこを中心として四方に運営しているので、
学校→city centre→家といったカタチで帰宅する学生が殆ど。
あたしは、学校からcentreに帰るまでに自分のバス停があったので、慣れてからはそこでおりるようにした。
その日の午後のactivityは、centreの探索と自分の乗るバスの検索(午前の授業でバスパスをもらった)。
centreで各自まずは昼食を済ませ、集合時間に決められた場所に集まる、という指示が出され、
あたし達はお昼をもとめて各自歩き回った。
結局コンビニらしきところでサンドイッチとサラダ、飲み物をかってベンチで座って友達と食べた。
良く晴れていて、本当に気持ちいい日差し。
時間になって、あたし達は集合場所へ急いだ。
そうして、次に出された指示が、自分の乗るバスの検索と、下りる地点の確認。
あたしは一番仲がいい友達のCheeseと同じ方面のバスだったので、一緒にバス停に向かった。
もうバスは来ていて、停車していた。発車まではまだあるようだったけれど、人はそこそこ乗り込んでいた。
Krisに、"あたしはどこでおりるの~??"って聞いたら、
"乗り込んで、バスの運転手に聞いてごらん。乗っちゃっていいから"
そういわれて、友達と二人乗り込んでバスの運転手に
"ウチここなんだけど、どこでおりたらいい??"
ときくと、
"それならwindsorで降りるんだね。パスはもってるね。はい、乗った乗った"
いわれるままに乗車し、Cheeseもうまく聞けたようで一緒に乗り込んだ。
そして、扉が、しまる。
他の人はまだ停留所においてある地図とにらめっこ。
"ま、いっか"
Cheeseと顔を見合わせて、二人でしばしcentre徘徊の旅に酔いしれた。
さて、ここは英国。
日本のように車内アナウンスなんてものは、一切無いわけで。
自分がドコで降りるか把握していなければ、乗り過ごすことなんてしょっちゅう。
バスの地図をひろげ、流れていくバス停の名前を必死で確認しながら、あたし達は"早く帰れてよかったね"
なんて浮ついていた。
あたしのほうがcentreに近く、すぐに降りるときが来た。
"Cheese、また明日ね!"
そういって降車し、あたしは朝戻った道を辿って歩いた。
緩やかな勾配をえっちらおっちら。
そこからみえる景色といったら、なんとも表現しがたいものだった。
とても、綺麗。
すこしいったところに、Lillyの車と、Tomの単車が止めてある家が目に付いた。
少し安堵しつつ、朝の失態に顔を引きつらせながら、帰宅。
"早かったのね"
Lillyはにこにことあたしを迎えた。
ぁれ、そういえば、あたし。
"お金、換金してくるのわすれちゃった・・・今日のactivityで組み込まれてたはずなんだけど・・・どうしよう??"
気色ばんでいるあたしにLillyは、
"うぅ~ん・・・centreまで行かないと銀行はないし・・・明日じゃだめかしら?"
"お昼代が・・・(汗)"
そういうと、貸してあげようかとLillyが財布を持ってきた。
でも、借りるわけには行かないし、あたしは一応日本円は十分持ってるわけで・・・
考えあぐねていると、
"Tomにたのむといいわ。きっと案内してくれるし。2人でcentreをまわってきなさいよ"
そう提案して、Tomを呼びに言った。
まぁた迷惑かけちまったYO。。。
とか困惑していると、意外にもTomは快諾してくれた。
そうして、またバイクでcentreまで行くことになった。
今度こそは、と意気込んでバイクに跨ろうとするが、なんだか様にならないようで、Tomは相変わらず笑っていた。
そうして、centreに着く。
バイクを止めて、ヘルメットを取って。
二人で歩き出した。
"写真さ、なんか感じ違ったね"
Tomは不意にそんなことを言い出した。
"なんの写真??"
聞き返すと、
"あのね、CanNaってこういう子~見たいな感じで書類と写真が事前におくられてきたんだけどさ。あっこに張ってあったやつ(笑)"
"げ!!あんなの忘れて!!!おくるなんて聞いてなかったし!!!アレ変!!変だから!!!"
"ははは。アレ変じゃないけど、実物とちょっと違うなって思っただけ(笑)"
"おぅ・・・なんてサイアクだ・・・"
"はっはっは"
そんな会話を延々としているうちに、銀行に着いた。
そこで、ちゃっちゃと日本円をポンドに換える。
Tomはちょっと興味深そうに日本札をみていたけど、受け取り口から見慣れたポンドが出てくると目線をあたしに戻した。
"ちょっとまわろうか"
微笑んでそういった。
あたし達は相変わらず、隣に並んでcentreを歩いた。
と、Tomは思い立ったように、おもむろに携帯を取り出して、どこかに電話し始めた。
しかし相手は出ないらしく、
"出ろよ~。出ろって・・・"
ぶつぶつ零している。
"電話??"
聞くと、
"うん。Davidにね。覚えてる・・・よね(笑)昨日の俺の友達ね。
Liz女の子だし、CanNaも男の俺よりは話しやすいっしょ。って思ってさ。どうせ2人共暇してるはずだし"
そういって笑った。
ははぁ。優しいんだ。。。
なんてちょっと思った。
やっとこ繋がったみたいで何か話してた。
数秒で切る早業といったら、瞬間湯沸かし器さながらだったけど(笑)
"こっちくるってさ。ちょっと掛かるだろうし・・・それまでまわろっか"
振り向いたTomにうなずいてあたしは、そばに小走りで寄り添った。
ところが。
そんな雰囲気もなんのその。
話が弾みかけたソコへ、見慣れた顔ぶれのご登場。
Robert・Kris率いる、ウチのガッコの生徒の面々。
"CanNa!?"
"ぁ、センセ。何してるの~??"
"何してるじゃないよ!CanNa(+Cheese)のことをずっと待ってたんだよ!!!"
"は??"
あたしはTomと顔を合わせる。勿論、Tomが何か知っているわけもなく。
"どこいってたの??"
"ぇ、家に一旦帰った・・・けど・・・何?"
"言うこと聞いてた??バス調べたら戻って来いっていったよね??いわなかったっけ??"
"ぇ、だってKrisが乗っていいっていったし、バスの運転手さんが・・・"
"要は聞いて無かったってことだ"
Tomが笑う。
"しぇ~・・・センセ、あたしどうしたらいい??"
Robertはため息をついてKrisは爆笑しながら
"もぅ今は解散で自由行動だから参加しなくていいよ"
"おぅ・・・あの、その、あたしこれって・・・"
"初日だし、お咎めはなしということで"
"はぁ・・・よかった・・・"
そんなこんなで先生一向とお別れ。
"あんまりバイクとか乗って危ないコトしちゃだめだよ、CanNa(笑)"
Krisに悪戯っぽく釘を刺されて一件落着。
"話きいてなかったんじゃん(笑)"
Tomはさっきから笑っている。
"きいてたも~ん・・・"
"まぁ、お咎めなかったんだからいいじゃん。いこいこ"
そんなこんなでcenterの散策を再開させたあたし達。
それでもまだ、DavidとLizがくるのには時間があった。
centreのいろんな場所に回って、沢山笑った。
Tomが実はdisneyがすきなこと。モンスターズインクとかニモとかプーとか。
ニモみたかったのよ~っていったら、Tomの部屋にDVDが沢山あるとのコト。
それから、なんなら今夜見においで、と誘われた。
どうにもLillyの家は暇らしく、いつでも部屋に来てPC触ったりDVD見たりしなよ、といってくれた。
"娯楽がないんだよね"
Tomは悪びれも無くそういってのけた。
LizとDavidと落ち合って、あたし達は、服や小物を売っている店が集まっているところに足を運んだ。
あたしはLizと。TomはDavidと歩いた。
色々みてまわって、少しずつ話して、
そうして二人のことも知っていった。
DavidとLizはなんと26歳で、恋人同士なこと。確か、一緒の家にステイしているそう。
Tomとは、自国の友達ではなくて、こっちにきてから知り合った・・・というようなことを言っていたと思う。
それでも、TomはDavidを慕っていたし、DavidもTomを弟みたいに可愛がっていた。
LizもTomのお姉さんのようで、あたしはなんだかうらやましかった。
買い物もほどほどに、あたし達はTomとDavidのオススメのカフェにやってきた。
老舗といわれているところのクリームティーはイマイチらしい。
なのでそこでなく、もうすこしこじんまりしたカフェへ。
なんでもTom達はここに1年もいる上に、二人は遊び好きだから、
"こんな小さい温泉街の店なんて、とっくに制覇しちゃってるのよ"
笑いながらLizは話してくれた。
二人も賛同して、"だってつまんない。色々回りすぎて通になっちゃったよ(笑)"なんて笑っていた。
そこで注文したクリームティは、とっても美味しかった。
初め、ミルクティーのクリーム版かとか思っていたあたしだったけれど、
でてきたのは、おおぶりのスコーンと紅茶と、苺ジャムと濃厚なバター。
そういうのも含めてクリームティーというらしい。
紅茶はミルクティーのようで、亜麻色にミルク色を足した色していた。
ついてきたバターやジャムは、好みでスコーンにつけてたべるんだよ、とTomが教えてくれた。
Lizも、
"紅茶・・・だったかしら。こっちのバターだったかしら?
ねぇ、David、確かこれって、ヤギか羊のミルクの上澄みだけをとってつくったものなのよね"
曖昧だったけれど、それでもわかるような説明をしてくれた。
しかしながらあたしは
外国に来ると、どうも胃の調子が悪いらしく、またまたスコーンでさえも全て食べれなかったあたし。
会計を済ませる前に、"今日は夕飯いらないってLillyに伝えとこうか"
Tomの言葉にあまえ、電話をしておいてもらった。
あとから聞いた話だけれど、どうもLillyは家事全般がダメらしく、料理も美味しくないという。
"まぁ、だからこそ朝も食べないし、夜も外で食べることが多いんだけどさ"
悪びれもなくそういって笑うTomは、なんだか可愛かった。
あたしが来た日は、特別だったらしい。
店を出て、DavidとLizに別れを告げて帰路に着いたあたし達だった。
時間は7時前。
イギリスだからね、それでもまだ5時くらいの位置に陽があった。
"ちょっとそこの公園通っていこうか。時間まだあるし家帰っても暇だしね(笑)"
バイクを飛ばしながらTomはそういった。
風が夜風に変わり始めて、すこし肌寒くなるのを感じた。
*いざ☆centreへ終了**
*第二日目**~夜~
家に帰って、Lillyにもう一度謝ってから、あたしはTomの部屋に行った。
映画を見せてもらうためである。
"何見る??アクションからコメディなんでもござれだけど"
"やっぱニモかなぁ...ぁ、bad boys 2 badだ!あたしこれも見たかったんだよ~"
"しってる!?これ超スキでさぁ~!!DVDで8回はみたね(笑)"
"8回!?見すぎだし(笑)あ~でも先にニモがいいな"
"O.K.じゃぁ、ここすわんなよ"
そういえばTomの部屋は、広い。
セコ・・・
なんて入ったときおもっちゃったわよ。
だって、ベッドだってダブルでしょ。あたしはシングルだし。
テレビがあって、おっきなタンス(といっても背は低くて、だいたい腰くらいまでの丈。でも横に長い)があって。
巨大な扇風機(暑がり)とありえない数のシューズ(コレクターでディーラー)。
それからいろんな種類のキャップやスポーツブランド衣類のオンパレード。
他にも、PCとかコンポとかスピーカー。
あんた誰ですか。
ってききたくなった。
まぁそれはおいといて。
ニモから見始めました。Tomの優しさから、英字幕つきで。
あたしはPCの前にあるラックに腰掛けて、Tomはラックのすぐ隣にあるベッドに座って。
"これ可愛いんだよ"とか"コイツ面白い!!"とか二人ではしゃいで、ニモに熱中。
すごい可愛い~とか、ちょっと感動とか思いながら話はクライマックスへ。
なんだかほんわかあったかい気分になりながら、二人で笑いあって、
次のDVDを見ることに。
続きましては勿論、絶賛のAmerican映画。bad boy 2 bad。
自国でもみたことがあるっていってたけど、どうもその翻訳が悪かったらしく、スラングやギャグの場面で
笑っていたのはTomだけだったとか。
翻訳って大事よね~とかいいながら、二人でまた見始めた。
爆笑しながら顔を見合わせてまた笑って。
ほんとに昨日きたばっかりなのが嘘みたいで。
そうして、どこまでもTomと気が合うのが逆におかしいくらいで。
しかしいかんせん、映画長い長い。
退屈してたわけじゃないし、あたしは楽しかったんだけど、Tomは気を利かせて、
あたしと位置を変わってくれるという。
"いいよ"っていったけど、
"寝転んでたほうが楽でしょ。さっきからずっとそうだし。席かわっちゃる"
そういってくれたのでお言葉に甘えることに。
"ありがと"
笑ったら、頭を撫でられた。
ころりと横になって、枕をもらう。
顔をのっけて、いい位置に固定。
そうしてまた再生。
あたしは画面に見入ってたけど。。。
訂正。見入ってる振りしてた。
だって、時々こっちをみるTomの視線が気になったから。
たまに顔をむけて、
"どうしたの??"
ってきいたら、
"なんでもないよ"
って優しく笑って髪を撫でる。
それの繰り返し。
特に気にも留めないで、あたしは画面に集中することにした。
暇になったのかもしれないね。これで9回目だったわけだし。
Tomは、あたしの手で、遊び始めた。
開いて握って、つついたりつまんだり。
きっと、妹みたいだったんだ。あたし。アナタにとって。
だって、お兄ちゃんみたいだったから。
自国の妹でも、重ねたんだろうね。
実は、寂しがりやなのかもしれない。
そんなことを思いながら、つい、うとうとしてしまった。
何か聞かれたし、何か答えた気がする。
気づいたときには、電気は消されてて。
PCも消えてた。
Tomは、寝ようとしてるとこで。
"あらら。ごめんよぅ"
ぼーっとした視界で、謝ってみる。
部屋に戻ろうか。
そう思った。
ら。
ビカッ!!ガッシャ~ン!!!!
とか、ものすごい光と音のオンパレード。
なんすか、コレ。
と思っていたら、
"ストームきてるっぽい"
ぽそっとTomがつぶやいた。
そういえば。
あたしは雷が嫌い。
そこだけ、ヲトメなのです。虫も嫌いだけどさ。
しかし、ぶりっことかでなくてね。
雷は、トラウマがあって怖いだけで、昔は平気だった。寧ろ、スキだったと思う。
目の前で炸裂した稲妻が、目の前に広がる見慣れた光景を焼いた時から、雷はあたしにとって脅威になっている。
異国でただでさえ不安なあたしには、それってちょっと限界だったのね。
戻ろうと思ってた矢先だった。
あたしはその場に蹲ってしまったわけで。
"ぁ。雷...ニガテ??"
"...ぉぅともさ"
ストームは夜中続くということで、結局Tomはこのままいればいいよと言った。
あたしの部屋が一番せり出していて雨の音や雷の音が酷く響く構造で、
さらにカーテンがまだなかったこともあって配慮してくれたようだった。
それでも夢うつつ状態のあたしは、好意を受けることにした。
人と眠ることに安心を覚えるあたしは、すぐにも眠りにおちそうだった。
けれど。
Tomは何故か、あたしをだっこする形であやしてくる。
"あたしそこまで怖がってないよ"
冗談めかして言おうとしたけれど、それは結局声になることはなかった。
おぅ!?
ちゅうされてませんか、あたし。
"..."
".....。"
"ねぇ"
"何"
"なんでキスするの?"
"...何でかねぇ"
そういいながらも口づけてくる。
唇といわず頬といわず瞼といわず。
"Tomさぁ...プレイボーィ?"
"冗談"
"じゃぁなんで?"
"...かも"
"何?"
"...明日ね"
"何さ..."
"おやすみ"
そういってまたあたしにキスを落として、
そうしてさっきよりすこし腕に力を入れてTomは眠りについた。
"なんで?"
疑問は消えなかったけど、Tomが遊び人でないこともわかるから、
今日は何も聞かない。
そうおもって意識を飛ばした。
*夜終了**
ジャンル別一覧
出産・子育て
ファッション
美容・コスメ
健康・ダイエット
生活・インテリア
料理・食べ物
ドリンク・お酒
ペット
趣味・ゲーム
映画・TV
音楽
読書・コミック
旅行・海外情報
園芸
スポーツ
アウトドア・釣り
車・バイク
パソコン・家電
そのほか
すべてのジャンル
人気のクチコミテーマ
お買い物マラソンでほしい!買った!…
Black friday限定!もち吉 超お買得…
(2025-11-19 22:16:48)
ひとりごと
2025年 お月見
(2025-11-19 22:35:41)
自分らしい生き方・お仕事
毎日お弁当
(2025-11-19 22:36:10)
© Rakuten Group, Inc.
X
共有
Facebook
Twitter
Google +
LinkedIn
Email
Mobilize
your Site
スマートフォン版を閲覧
|
PC版を閲覧
人気ブログランキングへ
無料自動相互リンク
にほんブログ村 女磨き
LOHAS風なアイテム・グッズ
みんなが注目のトレンド情報とは・・・?
So-netトレンドブログ
Livedoor Blog a
Livedoor Blog b
Livedoor Blog c
楽天ブログ
JUGEMブログ
Excitブログ
Seesaaブログ
Seesaaブログ
Googleブログ
なにこれオシャレ?トレンドアイテム情報
みんなの通販市場
無料のオファーでコツコツ稼ぐ方法
無料オファーのアフィリエイトで稼げるASP
ホーム
Hsc
人気ブログランキングへ
その他
Share by: