Everything is illuminated!

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Feb 19, 2006
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カテゴリ: 恋愛
いまから30年以上も昔、それなりにお金持ちのおうちのお嬢様であった
MCKさんは外国語大学に通っていました。

その当時の外国語大学では生きた英語を学ぶことが大変難しかったそうです

”私は英語を話せる人間になりたい”

そう決心した彼女はアメリカの某州立大学に留学します。

その当時彼女の大学ではアジア人はとても珍しく

ほとんどの生徒は彼女が日本人であることに気づかないので

MCKさんは”私はアジアのとある小国のプリンセス”ということで

通していたんだそうです。




ある日17歳年上の北欧系アメリカ人の彼と出会い、

結婚を決意します。


とても厳しい両親だったので許してくれることはないだろうと思い、

結婚後の事後報告だったそうです。


そして予想通り勘当。


それでもとても可愛い息子に恵まれ、幸せな生活をお過ごしでした。

さらに数年後、とてもとても愛らしい女の子Kも生まれ

幸せの絶頂のように見える中



離婚。


二度と頼るまいと決心した両親を今一度頼り、日本へ帰国しました。


生まれたばかりのKをつれて4年ほど日本で暮らしますが



疲れ果てたMCKさんは再度渡米します。

そして女でひとつで働きながら二人の子供を育てます。



その子供であるKちゃん。

4歳まで日本で育ち、突然の渡米

日本語しか話せない彼女は幼稚園で1週間机の下にもぐって泣いていたそうです



言葉が全く通じない環境

当初の彼女にとって幼稚園は恐怖の場所であったそうです


もちろん子供のことですからすぐに慣れて

その後は英語の方が得意な子供に育ちますが。


そしてとっても美人さんに成長した彼女は20歳の時に

同じ大学である男性に出会います。

彼の名前はR

とても優しく、何よりKのことを心から愛しています。

二人は5年ほど交際を続け、将来は結婚したいと考えています。



しかしKの母であるMCKさんはRが好きではありません。

なぜなら彼女はよりハイスタンダードを望む家庭で生まれ育ち

親の望まぬ結婚をしたことを後悔しているからです。



父親の死亡によりいくらかの遺産が入り、資産的には裕福なRですが

大学は通ったものの卒業はしておらず、

時々パートタイムの仕事をするものの、フルタイムで働いたことのない

社会的地位の低いところがMCKさんの好みに合わなかったようです



母子家庭で、しかも母にとっては外国で

結婚まで一度も働いた経験のない母が一生懸命働いて育ててくれた、

そんな環境に育ったKにとって

母親の意思は非常に重要です。


そして日本ではありがちな様に、母親方の祖父母も何かと口うるさいようで

Kは彼Rと一緒に日本をたずねたいと思っているにも関わらず

それが果たせないままにあるようです。

彼女曰く、”私はまだ学生だし彼も仕事をしていない、日本に連れて行くこ

とは結婚前提ということだからまだ私はできないの”

あまり得意でない日本語(実は英語交じり)で彼女はそう言いました。



私は日本人なので彼女の環境やバックグラウンドからのプレッシャーを

とても理解することが出来ます

しかし彼女はたった4年日本に住んだものの

ハーフとしてアメリカに生まれ、ほとんどの人生をアメリカで過ごした

"アメリカ人"なのです



日本にルーツがあり、家族、生まれ育ち、全て日本である私と同じような

家族のプレッシャーがKにはあるのです。


なんだかしみじみとアメリカが移民国家であること

そしてほとんどの人が彼らのバックグラウンドからの影響を

多かれ少なかれ受けていることを感じました











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最終更新日  Feb 19, 2006 01:18:07 PM
コメント(6) | コメントを書く


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うん  
そうなんですね。ここは移民国家。
いろんな移民が集まった国なのですよね。
私にも、アメリカ人の友人(両親は日本人)
がいますが、彼女から、日本人の血が感じ取れます
気の使い方、家族との関係などが、とっても日本人です。
アメリカで育ったいるのですが。要は、家族環境がその人の文化ということでしょうか。考えさせる日記でした。 (Feb 19, 2006 01:33:24 PM)

Re:彼女たちの恋愛(02/19)  
JapanSFO  さん
うちもアメリカ人彼氏と付き合って長いし、親にも紹介してるけど、まさかゲイなんていえるはずもないし、国際&ゲイつきあいはけっこう簡単ではありませんね~
まあ、僕の場合親にゲイって言うつもりもありませんけど・・・ (Feb 19, 2006 02:18:59 PM)

Re:彼女たちの恋愛(02/19)  
masha7569  さん
わたしの彼もロシアで子供の頃を過ごして その後はアメリカにうん十年いますが、アメリカの影響をうけ、ロシアで育った人とは違っても やはりロシア人の考え方を強く持っています。やはりご両親もご一緒でしたし 育った家庭環境はその後も消えることはないのでしょうね。
どの国でも 自分の居場所 自分の大事なものをずっとなくさずにいれる人でいたいな・・と思いました。いつも素敵な話をありがとう。 (Feb 19, 2006 08:46:23 PM)

Re:うん(02/19)  
めんたいこ*ロブスタさん
私の友達Kからもいい意味で日本人らしさが感じられるんですよね、ちょっとした気づかいとか、本当にほっとします。
ルーツって本当にすごく影響するものなんですね。 (Feb 20, 2006 06:03:24 AM)

Re[1]:彼女たちの恋愛(02/19)  
JapanSFOさん
日本の場合はゲイに対してオープンではありませんからね。まあアメリカでもCAやNYはまた特別なんだと思いますが。

ゲイパレの時親子で"My proud gay son""My proud mom "ってプラカード持ってる親子を見てステキって思いました。だけどいろんな意味で親の考えは子供に影響してしまうんでしょうね。 (Feb 20, 2006 06:06:35 AM)

Re[1]:彼女たちの恋愛(02/19)  
masha7569さん
そうですね、ここアメリカでも人はそれぞれ違います。移民でも影響の強い家庭もそうじゃない家庭もあります。その影響か、アメリカ=自由の国という方程式は今は影を潜めているように思います。

どこに行っても親に賛成されない恋愛って辛いですよね。 (Feb 20, 2006 06:09:12 AM)

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