ねーさんの独り言

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奈良旅行「まひるの月をおいかけて」4日目


朝一番で興福寺へ出かけて、混雑する前に国宝館で阿修羅像を見ることにしたのですが、朝早い空気は思ってる以上に冷たくて寒かったです。暖まるために猿沢池やお堂を身ながら周囲を散策しました。中金堂は平成22年に当時の姿を再建するために調査中です。完成したら、是非見に来たいと思います。

時間になったので国宝館へ向かい、阿修羅像を見ました。現物は初めて見たのですが、素敵でした。モデルは称謙天皇らしいんですけど・・
この阿修羅像は八部衆の一人ですが、他にカラスの顔のかるら像もよくて、いつまで見ていても飽きなかったです。

友人は「六三四の剣」に出てくる主人公のライバルの修羅が、この阿修羅像のような剣を使い修羅の名前も阿修羅からきているのだということで、是非見たいと思っていたそうです。私も六三四の剣は好きでしたので、そういう意味でも感動しました。

本坊で、秘仏と言われる木造聖観音菩薩立像が特別公開されていたので、ついてると思いもちろん見学しました。この仏様はフランスにも阿修羅像の代わりに出張したそうです。でも、図版には乗ってるんですよ~本物を目にする機会は、もうないと思いますが・・。
ということで、せっかくなので図版を購入してしまいました。

続いて、東大寺を目指します。奈良公園を抜けてしばらく歩くと鹿がうじゃうじゃいます。南大門まではみやげ者店が並び、だんだん観光客が増えていきます。東大寺は、天平時代初期に平城京の東の大寺として国力を集めて建立されたことで有名です。驚いたのは外国人だらけだったこと。拝観料を払って中に入ったときなど、私たちの他に日本人がいないような状態でした!飛び交う外国語。でも、天平時代もいろんな国の人が日本を訪れていたのですから、不思議ではないのかも・・

大仏殿は中学校の修学旅行以来です。大仏様はやっぱり大きかったです。大仏様の顔は江戸時代に造られていますが、蓮弁は創建時のものだとか。線刻は見事なものでした。

続いて、お水取りで有名な二月堂へ向かいました、お堂からの眺望は見事なものです。1669年に再建されているそうなのですが、たくさんの人が訪れているためか、かなり床板のへこみが激しく、ちょっと怖かったです。

東大寺は、観光客も増えてきたので、これくらいにして8世紀の半ばに藤原氏が国家と一族の繁栄を願って創建したという春日大社へ向かいました。参道の
入り口で焼き芋屋さんを発見して二人で一本購入しました。大きかったですよ。味はまあまあでした。お行儀が悪いですが、食べながら春日大社の杜の中を進むと、ここにも鹿が!焼き芋の臭いにつられているのかどんどん集まってきた上、付いてきます。鹿って目がこわいですよね~角は切られていますが、早足で逃げました。

色鮮やかで曲線の美しい本殿を見て、しばらく散策した後、休憩のため食堂を兼ねているお店に入りました。ここでくず餅を食べたのですが、とてもおいしくて友人はお土産として購入していました。

最後に回ったのが奈良町です。元興寺の旧境内に広がる古い町で、入り組んだ通り沿いに格子が美しい町屋が並んでいます。町屋を改装したショップや飲食店もたくさんありました。奈良市立資料保存館には寄らなかったのですが、ならまち格子の家には上がることもでき無料だったので寄ってみました。間口が狭く奥行きが深い伝統的な町屋を再現したものなのですが、二人して「住みたい!」という意見が一致しました(笑)。コンパクトな感じがいいんですよね。

その後、おみやげ物屋さんを見て回ったりしましたが、なかなか「これだ!」というお土産が見つからなくて、結局茶がゆせんべいに・・
お昼は、オムライス屋さんで食べたんですが、これがとてもおいしかったです。
結局、奈良らしい食べ物を口にしないで旅を終えることになってしまったのですが、食材は地元産のものだったわけですから何を食べてもおいしかった=奈良は食べ物がおいしい。ということだったのだと思います(笑)。

友人とは商店街で別れて、京都駅へと向かったのですが、11月の三連休の最後の日だったため、京都駅は信じられないくらい混雑していてトイレに行くだけで精一杯でした。

慌ただしくて、体力勝負の旅でしたが、ほぼ目標通りの行程を達成できたので満足です。紅葉が始まっていなかったのが残念でしたけどね。
次は一人旅をしてみたいなと思います。
博物館やお寺に、もう少し行ってみたいと思うので興味がない人を連れて行くのは気の毒ですものね。


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