松阪市の学習塾・双葉

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2015.12.10
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カテゴリ: 勉強のコツ
記憶

簡単にまとめる。

手続き記憶=無意識に反射的にでてくる知識、反応
意味記憶=1対1の知識、丸暗記
エピソード記憶=自分と関係のある知識、学習においては理解型暗記

解けなかった問題の解答を見た時に、数学であれば答えで使われている公式や定理、理科や社会系の科目であれば用語あるいは答え自体はほとんど全部覚えていて、どうして解けなかったんだろうと思う経験が多いなら、あなたの記憶は意味記憶型(丸暗記型)だ。

さて、意味記憶にせよ、エピソード記憶にせよ学齢によって覚えやすいかどうかの違いはあるが、基本的にはどちらも時間の経過に従って忘却されていく。

記憶を定着させるには「繰り返し」が必要だ。
エビングハウスの忘却曲線に従うと、復習は1日後、3日後、1週間後、1カ月後のタイミングで行うのがよいとされている。かならず復習して繰り返すことが大事である。


理解して記憶していても、時間内に解き終わらなければ「受験においては無意味」である。

そこで「記憶の自動化」という作業が必要になってくる。
記憶の自動化とは意味記憶やエピソード記憶を手続き記憶にすりかえていく作業だ。
手続き記憶は無意識に反射的に記憶を呼び出せる。
この状態に意図的にもっていくことを記憶の自動化と呼んでいる。

スポーツに喩えるのがわかりやすい。
野球やテニスの素振り、バスケットボールのシュートフォーム、こういうものを身に付ける時の事を思い出してほしい。
どんなスポーツでも最初は意識して、つまり動作の目的や意味を理解して基本的動作の繰り返しをする。しかし、フォームを気にしながらの動作が実際の試合に使えるほど甘くはない。
これと同じで、学習の場合も理解したことを一からその道筋をたどりながら考えていては試験時間内に解き終えることは難しい。

では、どうするのかというと、結局繰り返すということになる。
成績の良い人は、意味記憶やエピソード型記憶(学習においては理解型記憶とほぼ同義)を何度も繰り返すことで、無意識に反射的に知識がとりだせるようになっている。



さきほどのスポーツの例で言うと、意味記憶の自動化にあたるのは、練習の目的も意味も理解せずに練習をしている状態だ。練習したプレイができるようになりはするだろうし、練習をさせている監督、顧問の考えているプレイはできるようになるだろうが、一流のプレイヤーになれるかというと甚だ疑わしい。ともすると間違ったフォームを身に着けていることさえある。
こういう人は、どうして自分がうまくならないかがわからない。自分の問題点もわからない。
これは、前述の「答えを見てもわからないという状態」と同じ状態だ。

つまり「意味記憶の自動化」がされている人は、理解していない分、知識を組み合わせる組み立てるということができず、典型的な問題、以前解いたパターンと全く同じ問題しか解くことができない。
ところが「理解型記憶の自動化」がされていれば、問題を見てどうやって解くかを考えるとき、問題の特徴を分析して、反射的に問題の論理や理論から必要な知識を導き出して解き方を考え出せる。基礎的な問題は言うに及ばず、知識を組み合わせて思考力を問うような難問でも、問題の特徴から必要となりそうな知識を即座に呼び出して、どのように組み合わせるかを考えることが可能だ。


せめて、全ての意味に目を通してほしい。文例も見てほしい。
そうすることで、理解型暗記に近づく。

理想を言えば、ある程度の英単語が知識としてはいった時点で ココ で述べたように、和訳を覚えるというより、読書などの経験を通じて英単語のイメージそのものを覚えたほうが良い。いろんな文脈で何度も出てくる単語を覚えていく。つまり日本語を覚えているように覚えるということだ。


日本語の単語も最初は丸暗記するしかない。幼児にとって、目の前にいる「ママですよ~。」って毎日言ってくる人が「ママ」だ。この時点では「ママ」の意味さえわかっていない。お父さんにもおばあさんにも「ママ」と言ってしまう。そのうち経験(エピソード)を通して、つまり間違えながら、正しい言葉の使い方をマスターしていく。基本単語を意味記憶として覚え、エピソード記憶に変換しながら、何度も使ううちに手続き記憶に変わっていく。
学校の先生を「ママ」と呼んでしまうのは手続き記憶の反射のせいだから、それほど恥ずかしいことではない。
そして基本単語がある程度身につくと、新しい単語は文脈の中で推測しながら(勝手な理解をしながら)エピソード記憶として覚えていく。

ほとんどの日本人がこの記事で使われている日本語の単語(例えば「典型的」)は知っているし、会話でも作文でも使えると思う。しかし、それは辞書的に意味を知っているということではないはずだ。「典型的」ってどういう意味か説明しなさいとあらためて言われれば、困る人が多いはず。

また、周りの人が、間違った使い方をすることが多いせいで、どんどん意味が間違った方向にいくのも、人がエピソード記憶で言葉を覚えているせいだ。
「確信犯」とか「役不足」とか「他山の石」とかとかとか。


英語を、特に英語長文をネイティブのスピードで読むには、日本語の意味を介さずに直接意味がわかったほうが良い。
以前うちで講師をしていただいていた方(本業は通訳)も、生徒に英単語の意味を聞かれても、「え~っと、これって日本語だとどういう意味になるんだ?」と困っていることが多かった。

そんな難しいことを要求されてもと思うかもしれない。

でも、そういう人は3学年くらい前の英語の教科書を引っ張り出してきて読んでみるとよい。
意外に、英語のまま読めるはずだ。高校生にもなって、「This is a pen.」を、直訳しながら読む人はいない。英語のまま頭にはいってくるはずだ。これが記憶の自動化の効果で、これを意図的にやることが大事なのである。

次回:記憶の体系化、あるいは学習の体系化





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Last updated  2015.12.11 00:31:20
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