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2005年12月26日
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カテゴリ: 中学生の話
『西の魔女が死んだ』 読んだことがありますか。

西の魔女が死んだ

小学校の五年生くらいになると子供たちは、
精神的に一段大人になります。
ためらい、恥じらいを覚え始めます。
そしてそれと共に女の子は、
男の子よりも精神的な部分の成長が早いので、
まず母へのまなざしが厳しくなります。
母親の欠点をズバズバと指摘するようになります。
友達のお母さんが娘に「お母さんが幸せにみえない。」

うちの娘も普通の人間関係なら言わないことを
それこそバシバシと指摘してくれます。

そして、クラスの中の女の子たちの人間関係のとり方も、
難しくなっていきます。
『西の魔女が死んだ』は
そういう思春期の女の子たちの学校生活の難しさを
はっきりと文章にしてくれた作品でした。

クラスの中で女の子は必ずグループ化していきます。
男の子は一匹オオカミを通していてもそれほど浮いては見えませんが、
女の子がクラスの中で群れずに一人でいるといことは
かなり厳しいことです。

その中で一人を通すということは、とても勇気と強さのいることです。
そのために何とかうまくクラスの中でグループに入り込んで
友達とうまく歩調をあわせ、行動をあわせ、話題や興味を合わせて
暮らしていかなければなりません。
でも、そうやって人とあわせていくということは、

かなり偽らなければならなくなるということでもあるのです。
好きでもないのに好きと言ったり、行きたくもないのにつきあったり。

『西の魔女が死んだ』の中で主人公の少女は
そういうことがいやになってしまった。
そしてある年それをやらずにいたら、結局一人になってしまって、
でも、やはり一人を通すほど強くはなかったので、
学校に行けなくなってしまったのでした。

魔女を自称する主人公のお祖母ちゃんは、
必ずしも物事は理想どおりにはいかないものだし、
状況によっては自分のために折れることがあってもいいのだと
話してくれます。
おばあちゃんとの暮らしの中で少女の心は少しづつ癒されていきます。

『蹴りたい背中』の中でも、
主人公の少女はまわりにあわせることに嫌気がさして、
クラスの中で一人でいようとする状況が描かれています。

蹴りたい背中

また、絵本の『 ストライプ 』では周りにあわせようとしすぎて
自分自身がわからなくなってしまう少女の姿が描かれています。

私も女なので男の人の世界がどんななのかはわかりませんが、
女の子というものは、
まわりに微妙にあわせながら生きていかなければなりません。
もちろん男の人だって協調性は必要ですが、
女の子の場合はそれ以上に、他人に対して厳しい世界と思えますから。

周りに上手に合わせることも、
自分というものをなくさないようにすることも
どちらも上手にできなければならないということです。

どのくらい周りに合わせ、どのくらい自分をだすか。
周りにあわせながらも、
その中で自分自身のアイデンティティもなくさないように
うまくバランスをとっていくのはとても難しいことです。
そうやって、女の人ならみんな、
いろいろな過程をくぐり抜けながら
成長してきたのではないかと思います。

そしてもちろん大人になっても、終わるわけではありませんが。

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最終更新日  2005年12月26日 09時37分10秒
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女の子  
ぴすけっと  さん
悩みどころですね。
自分が自分らしくしていられないなんて、考えられないです。
うちは男二人なので、人間関係の悩みは今のところないですね。
私の周りは男みたいなのばかりなのでめんどくさい話はないのが幸いかな。(類は友を呼ぶって事かなー。) (2005年12月26日 17時34分52秒)

Re:女の子(12/26)  
civaka  さん
ぴすけっとさん
男の世界はさつぱりしてていいよね。男の子のお母さんに話してもわりと通じないのです。でも、私の頃と変わんないと思うけど、今はもっと微妙で難しくなってる感じ。ちっちゃい頃は子供ってすぐ仲良くなるから気楽で、よかったな。 (2005年12月27日 10時22分21秒)

RE:女の子の世界はむずかしい   
『西の魔女が死んだ』エントリなさっていたのですね。これ、私も大好き。

女の子の心への洞察、ひいては女性の世界への洞察。面白かったです。女は心理の綾に敏感だから難しいっていうの、ありますね。中学生の女の子の難しさ等も書いてくださるとありがたいです。 (2006年10月04日 10時36分55秒)

Re:RE:女の子の世界はむずかしい(12/26)  
civaka  さん
ママちゃん7279さん
>『西の魔女が死んだ』エントリなさっていたのですね。これ、私も大好き。
★娘に貸したら、やっぱり面白いって好評でした。まさに渦中にいる状況で読むと、なおさらでしょう。

>女の子の心への洞察、ひいては女性の世界への洞察。面白かったです。女は心理の綾に敏感だから難しいっていうの、ありますね。中学生の女の子の難しさ等も書いてくださるとありがたいです。
★いまんところ特に問題なしなんですよね。
でも、クラスの他の子のことはいろいろと話してくれます。ただ、よそのこのことをネットに書き出すのは少々はばかられるので、少し控えているんですよ。
中学になると、受験で頭いっぱいになってきて、意外となんでもないですね。大人になってくるし。
やっぱり女の子の正念場は五、六年生ですね。
そこを乗り切るとずいぶん違うかな。 (2006年10月04日 16時11分10秒)

Re:女の子の世界はむずかしい  
そら さん
家の子は、まさに主人公の女の子と同じ気持ち。中3になって人間関係が嫌になってしまったみたいです。でも家の子は、休まず大好きな文庫を読みまくっています。そんな光景は、親として悲しいけれど本人は、あと残りの学校生活も休まず行くと思います。不器用な子です。でも強い子なのかもしれません。 (2010年02月11日 19時40分29秒)

Re[1]:女の子の世界はむずかしい(12/26)  
civaka  さん
そらさん
こんにちは。はじめまして。
うちの子も今年は高校二年生になっています。
クラスの中にきのあう子がいなくて、さびしい思いをしたようですが、だんだん仲良くなり始めて、修学旅行は友人と楽しく過ごしてきたようです。
子どもが孤立しているときくと、親は心がいたみますが、その経験がいつかかならず子どもの役に立つと思って黙ってみていました。
お嬢さんもいろんな経験を通して、成長していけるといいですね。
親は黙って見舞っているしかないですから。
お互い親業がんばりましょう。
コメントヽ(*´□`*)ッ ありがとう ございました。 (2010年02月12日 07時08分59秒)

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