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May 17, 2006
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在宅の仕事も無事納品を終え、ほっと一息。仕事先からは「今週末か来週頭にはまたお願いします」というありがたいメールを頂いたので、それまでの間はちょっと休もう。それでなくとも、ここのところ建築うんぬんですっかり心労がたまり、気持ち的に鬱ぎ気味だったりする。

そう、こんな時だからこそ、憂鬱な気分も忘れてしまうような、そんな時間が必要だ。

そうして私はピアノの前に座る。

どうしてだろう、なんだか今、無性に大曲に挑戦したい気分。

以前はやたら背伸びし過ぎな曲を選択しては、ヒーヒー言いながら練習していたのだが、今年に入ってからは割と堅実な練習を続けてきた。まぁそれが今年の目標でもあったことだし。しかし、今は譜読みするだけで泣けてくるような、そんな状態に自分をおいこみたくて仕方がないのだ。私はマゾか?

こんな時、どんな曲を選択しよう。

考えて、考えて、考えてみた。

まず最初に浮かんだのはシューマンの「交響的練習曲Op.13」。しかし、何しろ主題があまりに暗い。今の私では、このままでは曲もろとも、深く深く沈んでしまいそうだ。

次に浮かんだのはショパンの「バラード第4番 Op.52」。現在の己の技術では到底弾きこなすことは出来ないだろう、だからこそ、逆に取り組みたくなってしまった。



しかも、しかもだ。ショパンのバラードって、どの曲も大概冒頭はとっつきやすい。中学生の頃だったか、バラード1番の冒頭を弾いては、

「おっ、これならば私でも弾けるかも」

と思いっきり勘違いしていた。曲が進めば進むほど、ショパンの甘く厳しい罠にハマッていき、コーダで玉砕した事が懐かしく思い出される。

バラード第4番も、冒頭は気持ちよく弾けるのだ。これはイケるぞ、と前半戦はそこそこ順調に進んでいくのだが、やはりそんなにこの曲は甘くないということを思いしらされる。後半部から終曲に近づくと譜面をただ読むだけでも、ひと苦労・・・目を開けているのも辛くなるくらいに。

最後までたどり着くのに、一体どのくらいの時間がかかったのだろう。

これは年単位で取り組まないと私にはまともに弾けそうにないか、とションボリしたものの、それでも、譜面と格闘していた時間は、ここのところ味わえなかった幸福感・充実感であったことに間違いない。

こんなに真っ白な気持ちでピアノに向かえたのは、久しぶりだった。



たまにはこんな挑戦をしてみても・・・良いよね。





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Last updated  May 18, 2006 10:19:34 AM
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