まいどのうず

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2007.04.22
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カテゴリ: 旅道楽食道楽
ICOCの展示は、イスタンブールのいくつもの博物館で
別々に開催されているので、ひとつひとつ見に行くのも一苦労。
(本当は全て周るツアーがあるけど、高くて参加できなかったのです

まずは、メイン会場のスイスホテルの「ヤストゥク・コレクション」



このコレクションは、私も何度かアンティークキリムのピースを譲ってもらった
ことのあるお店のもので、以前からぜひ見に来てほしいと言われていたのです。
実を言うと「ヤストゥク(枕)がそんなに珍しいのかなぁ~」と思って
いたのですが、展示を見てその考えはまったく変わってしまいました!

 (ヤストゥクはクッションに使われていた小さな絨毯のことです)


トルコの地名が書かれていても、その名前からデザインが想像できない・・・
これがすでに市場から消えてしまったという“トルコ絨毯”なのかっ!

嫁入り道具に持って行ったような特別な織りの絨毯やキリムに比べて、
生活道具としてボロボロになるまで使われていたものは、よい状態で残っている
ものが、本当に少ないのでしょう。

そして、絨毯屋さんにとっては、お金になる商品ではなかったため、
どんどん捨てられてしまった。

いまや学術的にも価値あるコレクションとも言える生活道具の収集が、
ひとつのお店のご主人の手によるもの、ということに
なんだかすごく感激してしまったのでした。





始まったものということでは同じです。

世界的に有名な「チェティンカヤ」のコレクション。
これは、私が毎朝通り過ぎるイスラム芸術博物館の一室でお披露目でした。





ウズベキスタンの伝統的な衣装を集めた99枚のこのコレクションには、
噂によると、300万ドル(3億5千万円!)の値がついたとか。





アラスタバザールのはずれにあるチェティンカヤのギャラリーは、
開催期間中、毎晩深夜までお客様でいっぱいでした。
2日目にはギャラリー内の展示品には、すべて売約済みの札がついていたそうですよ。

⇒  Cetinkaya Gallery




最後にジョゼフィン・パウエルのコレクションへ。

私は、この展示を見るためにイスタンブールへ来たと言ってもよいほどで、
とても期待していました。

場所は、ユルドゥズ・サライ。
以外にも地味な感じの展示でしたが、キリムのコレクションにはぴったり。

今回の展示は、修理がほとんど入っていない、オリジナルのキリムが中心に
なっていたように思います。



アメリカ人の女性写真家 ジョゼフィン・パウエルは、
アナトリア遊牧民の生活を撮影するとともに、彼らの生活文化の研究を
していた方で、現在ではトルコの博物館でも持っていないような
すばらしいキリムのコレクションを持っています。









彼女のコレクションを、なんとか日本に呼ぶことはできないかなぁ、
などと考えながら、カタログを2冊買って帰ってきました。




今回の ICOCのカンファレンス を見学に行くのは、スタッフにも負担をかけた上に、
3泊5日という無理なスケジュールでかなり無理があったのですが、
私としては、とても勉強になったし、収穫も得ることのできた貴重な数日でした。

これから少しずつ、ページでも皆様にお伝えしてゆければと思っています。

簡単なご報告だけになってしまいましたが、今日はここまで。。。





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最終更新日  2007.05.08 01:25:09
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