page.5

[⇐page.4]

エンディングを迎えても、まだDQ3は終わらない。
隠しダンジョンに挑戦しよう。










[#25] 1/06

竜の女王の城を訪れた時、こんな話を聞いた。
もし真の勇者の称号を得た者がいれば、その者は城から天界に導かれる――と。

それは、 隠しダンジョン の入口だ。
FC版ではゾーマで終わりだが、SFC版以降は 新たな挑戦 がプレイヤーを……ロトの勇者を待っている。


行く前に、転職を行う。
マリンはザオリクを、サラはイオナズンを覚えたところで、2人とも 魔物使い に転職する。

HD版で追加された魔物使いは、レベルの他に一定数のモンスターを保護することでも特技を覚える。
まものよび はランダムで4回攻撃する、ステータスに関係しない特殊攻撃だ。
呪文とはまた違った便利さがある。

そして、一時的に2回行動できる ビーストモード
50体のモンスターを保護すると習得できる。


魔物使いのレベル習得の特技は目当てではないので、Lv20になったら再び転職する。
マリンは魔法使いに、サラは賢者に。
リムルダールて入手した、2冊目の悟りの書を使う。

最終的な職業として見るなら、呪文職3つの中では僧侶が不利だ。 山彦の帽子 を装備できない。
ステータスの面でも、意外にもHPに魔法使いと僧侶で差が出なかった。

ただ問題は、パーティ内に同じ職業が2人以上いると
メニューでアイテムの受け渡しをする時に面倒が生じる。
リリーもそろそろ全部の呪文を覚える頃だし、賢者からの転職はもったいない気もするが検討するか?


さて、職業について方針が固まったら進もう。

DQ3-196

名前も知らない、 謎の洞窟 に入る。
ネクロゴンドの洞窟やピラミッド、地底の湖など、これまでのダンジョンからマップが流用されている。
DQの隠しダンジョンとしては、これが定番だ。

当然、現れるモンスターの強さはゾーマ城をも上回る。
キングマーマンやマントゴーアなど見知った顔ぶれもいるが、大部分が新顔だ。

キラークラブ はスカラ、スクルトに加えてザラキを習得。しかも2回行動になった。
他にも デーモンソード ダークトロル などの力自慢もおり、後者はバイキルトまで使う。

DQ3-197

隠しダンジョン名物、量産型魔王。 バラモスエビル という。
時々2回行動で、イオナズン、こごえる吹雪を使用する。
その上HPが 1000以上 もあり(従来版では900)、上級呪文を連打しても倒しづらい。
バギ系とデイン系を優先して使おう。

HD版での変更点といえば、 キングヒドラ が大幅に強くなった。
それがここでは3体組で出るのだから恐ろしい。出くわしたら逃げるに限る。
魔王クラスが普通に量産される世界って……。


DQ3-198

そんな数々の強敵との激戦を支えるのが、ついに覚えた ギガデイン だ。
全体に200ダメージというカタログスペックだけでも強力だが、HD版では賢さが威力に乗る。
その威力は340、デイン系に弱い敵には 400~500 ダメージまで狙える。
2発も撃てば、並大抵のモンスターは片付くだろう。

消費MPも 30 と多いが、今作では勇者のMPも従来版の2倍以上まで上がった。
いっぴきおおかみなど賢さが上がる性格なら、Lv38でもMP300前後まで伸ばせる。
さらに撃てる回数を増やすために、女神の指輪を装備した。歩くごとにMPが回復する。


DQ3-199

途中で闘技場のマップを通る。
観衆が見守る中、勇者一行がモンスターと一戦交えるというわけだ。
スルーしようとすると呼び止められる。 まあいい、戦っていこう。

ここを過ぎれば、 ゼニスの城 にたどり着く。
従来版には無かった、道具屋と教会が追加されている。
賢者の聖水が店売りされているのはありがたい。4200Gと高価だが、必要が出たら買いに来よう。

さらにここでは、小さなメダルとはぐれモンスターの情報が得られる。
現在のところ、メダルは91/110枚、モンスターは85/121体だ。

32:14
ヒカル:Lv38 リリー:Lv37 マリン:Lv18 サラ:Lv1



[#26] 1/07

隠しダンジョンの後半は、 謎の塔
勝てば願いを叶えてくれるという伝説のドラゴン、しんりゅうがいる。

現れるモンスターはより一層強く、もはや ザコ戦ですら勝率5割に満たない。
ダークトロルのバイキルトをもらい、てんのもんばんが攻守の要になり、そこにバラモスエビルの2回行動からの呪文や特技。
下手すれば1ターンで戦線が崩壊する。

ただしエンカウント率が低く、 しのびあし を使えばノーバトルで行けるかもしれない。
アイテムを回収したら、一度戻ってから最上階を目指そう。

宝箱からは、 はかいのてっきゅう を入手。
攻撃力135の上に全体攻撃という超強力な武器だが、 これをもってしても物理攻撃が頼りにならない のが今作だ。
実際のところ、中盤からほとんど呪文しか使っていない。


DQ3-200

DQ3の隠しボス、 しんりゅう 。SFC版から登場している。

モンスターズでも1期生で、ドラゴン族最強の座に君臨した。
隠しボスだけあって、魔王にも並ぶ実力者だ。


戦ってみたが、全く見通しが立たないまま2敗する。
通常攻撃ひとつで倒されてはどうしようもない。

どうやら、さすがにそろそろレベル上げするしかないようだ。
マリンとサラが転職したてなので、育てれば大幅にステータスを上げられる。


DQのレベル上げといえば、メタル系スライムを狙う 「メタル狩り」
ターゲットが出るエリアが、レベル上げの名所になる。

DQ3-201

DQ7から、スライム系ばかりが出る 「スライム島」 が世界のどこかにあり
そこでメタル系を探すのが定番となった。
従来版のDQ3には無かったが、HD版ではスライム島が新たにできた。

場所はアレフガルドの勇者の爪痕から北、2つある島の東の方だ。
ここにはスライム系のみが現れ、メタルスライム、はぐれメタルもいる。

DQ3-202

DQ3-203

はぐれメタルは 8体 、メタルスライムは 10体 まで同時に出る。
最高で前者は4体、後者は7体まで仕留めた。


場所の次は、メタル狩りの手段が重要だ。
守備力が非常に高く、呪文は全く効かず、そしてすぐ逃げるというメタル系には、対策が必要になる。
作品ごとに、使える戦法も変わってくるだろう。

DQ3においては、 ドラゴラム が使える。呪文パーティならこれがいい。
ドラゴンに変身して放つ火炎は、メタル系すらも一掃する。

2ターン目までに逃げられなければ(これがハードル高いが)確実に狩れる方法だ。

2ターン目で先制できれば打率も高められるが、HD版ではこれが難しくなった。
ピオリム を使っても先制が期待できない。
従来版では素早さが255で上限に達し、はぐれメタルでもこのリミットは抜けられない。
この数値なら、ピオリムを使えば簡単に追いつける。


1時間ほど狩って、平均Lv37まで上がった。
マリンとサラは HP350 前後まで上昇し、転職の効果を実感する。
こうなるとリリーも転職させたくなるが、それは後で考えよう。

他のモンスターは逃げてもいいが、種を持っているので狩るのも大いにあり。
こういう時に盗賊がいるとありがたい。


さて、ここで セーブデータを別取り しておこう。とても重要だ。


改めて、しんりゅうに挑む。

従来版では、1~2回行動で
通常攻撃、イオナズン、しゃくねつ、こごえる吹雪、のしかかり、かみくだく、にらみつける、凍てつく波動を使用する。
のしかかりは全体に通常攻撃、かみくだくは威力の高い単体攻撃、にらみつけるは単体に必ず決まるラリホーの効果だ。

HD版でも、上記の技は全て持っており
バギクロス、かがやく息、すなけむり を手札に加え、さらに 完全2回行動 になった。


呪文とブレスの属性が多岐にわたるが、装備で対応できる。
勇者装備、女神の盾、魔法の盾、水の羽衣、光のドレスなどが役立つ。
フバーハやマジックバリアを使わなくても、十分しのげるダメージまで減らせる。

DQ3-204

問題は、物理攻撃の方だ。
のしかかり はこれくらい行く。スクルトで少しでも防ぎたい。

あとは状態異常への対処も。
にらみつける は防げないので、ザメハで起こすしかない。ヒカルには 太陽の石 を持たせよう。
すなけむりは何もしないのと同じ。使われたらラッキーだ。


もとより呪文・特殊攻撃が有利なDQ3だが、しんりゅうは特に守備力が高い。
ギガデイン、まものよび を主力としよう。ともに400ダメージほど入る。
従来版では呪文が有効だったが、今回はメラゾーマが通りづらくなった。
バギクロスは無耐性だが、山彦で2連打しても350程度。

マリンとサラは、 ビーストモード で2回行動できる。
山彦の帽子と異なり、MPを2回分消費する点に注意したい。


レベル上げしてきた後、2回目で勝利した。

しんりゅう戦では、決着までに要したターン数がカウントされる。
長く戦った気がするが、結果は 27ターン


何度も戦えば、対策を洗練させてターン数も短縮できる。

まず、 星降る腕輪 をリリーに回す。
確実に 先制して山彦ベホマラー を使えれば、ピオリム無しでも戦線を維持できる。
ターン数を減らすには、使う補助呪文を減らしたい。

マリンとサラは、ビーストモードを使えば先手が取れる。
普段は後手、ビーストモードを使って先手 という状況は理想的だ。
凍てつく波動を使われても、タイムロスを最低限に抑えられる。
素早さが150~180くらいなら、これを実現できるだろう。

ヒカルは後手になるが、それほど問題ではない。
ギガデインで攻撃をメインにする分には。

だが スクルト を切ると倒されかねないので、これだけは使う。
メダル100枚でもらった女神の盾を装備することで、リリーの守備力の低さを補える。
呪文とブレスは防具で対策すれば、フバーハやマジックバリアは使わなくてもいい。


行動パターンにも注目したい。
少なくとも最初の4~5ターンくらいまでは、ほぼ固定のようだ。
隠しボスが完全ローテでいいのかとは思うが。

ポイントは5ターン目、大抵の場合 「凍てつく波動+見つめる」 が来る。
見つめるの狙いがヒカル以外なら、後攻のヒカルが太陽の石を使うことでタイムロスを最小限に抑えられる。


戦略を整えれば、この戦力でも 16~17ターン まで短縮できた。

全てが順調に行けば、15ターンも不可能ではなさそうだが……7回挑んでも達成できず。
あと1~2ターンの短縮が難しい。
リリーも魔物使い経由で転職させて、ビーストモード+まものよびの使い手を3人に増やせば可能か。


初回は35ターン以内 に勝てば、願いを叶えてくれる。
写真のように、選択肢が提示される。

DQ3-205

「空欄」 は、過去にはGBC版にしかなかった。
あの時とは異なる内容だが、さらなる隠しダンジョンへの道という点では同じだ。
しんりゅう:誰から聞いたのかは知らぬが、本当にそれでよいのだな?


このイベントは1回きりではなく、再び勝てばまた別の願い事を選択できる。

ただし2回目は25ターン、3回目以降は 15ターン以内 に勝利しなければならない。
前述の通り、15ターンはかなり難しい。
願い事の選び方はもとより、それ以上に初回の挑戦前にセーブデータを別取りすることが重要というわけだ。

さらなる隠しダンジョンに一度行ってみて、必要があれば戻ってこよう。

34:19
ヒカル:Lv42 リリー:Lv41 マリン:Lv35 サラ:Lv33



[#27] 1/13

DQ3-206

アリアハンの北に、さらなる隠しダンジョンの入口が現れた。

その名は、 試練の神殿
スタート地点を囲むように、5つの入口の先に試練が待っている。
うち2つがダンジョン探索だ。3つは戦闘が無く、アイテム・収集関連の課題が出される。


南東の 「アイテムを見せる」 試練は、王者の剣、光の兜、グリンガムの鞭、変化の杖を持っていればよい。
グリンガムの鞭はメダル105枚が必要だ。
この時点で92枚、まだ足りない。

南は 「はぐれモンスターを100体保護する」 試練。
現在86体、こちらもまた集めてくる必要がある。

南西は 「アイテムを納品する」 試練だが、大金が必要になる。
詳細はまた改めて書く。

で、北西と北東の2つがダンジョン探索だ。これは戦闘がある。
北東の方に行ってみたが、 モンスターが強すぎる。
先制でマホトーンを連打されてはどうしようもない。
今の戦力では厳しそうだ。


様子をつかめたところで、 しんりゅう戦の前まで戻る。
試練の神殿まで見据えた戦略を立てよう。

まず、 モンスターとメダルの収集は先にやっておく。
前述の通りモンスターは100体、メダルは105枚が要求される。
これは攻略サイトで情報を入手しよう。

その状態で、改めてセーブデータを別取りする。
レベル上げは十分と見た。


前回も書いた通り、しんりゅうに 15ターン で勝つのは相当なレベル上げが必要になるだろう。
できるのは25ターンまで、つまり 願い事は2つ のみだ。

ひとつは 隠しダンジョン出現 で確定。
実質的に、 強い武器 バトルロード の択一になるが……検討の末、後者を選ぶ。
1回目をバトルロード、2回目を隠しダンジョンにする。

だが、もちろん残りの願い事も気になる。
別取りしたセーブデータ を使って、一通り見てみよう。


「父オルテガを生き返らせたい」

やっぱり最初はこれだろう。
アリアハンに戻ると、住民の台詞が更新される。
城も含めて、一通り話しかけて回ろう。

DQ3-207

家に帰ってきた時に、ボイスありでイベントが入る。
オルテガは再び旅に出ることはなく、この後は家にいる。


「強い武器が欲しい」

ルビスの剣 がもらえる。
従来版ではGBC版にしか登場しなかった武器だ。

DQ3-208

攻撃力が 206 もある。DQ9や11でも、片手武器でこれほどの強さは他には見ない。
加えて、道具使用で ギガデイン の効果だ。
MP消費無し、マホトーンもくろいきりも無視して発動できる。これは相当強い。


「勇者もおしゃれがしたい」

DQ3-209

勇者の髪色を変更できる。
これを解放しても髪型はそのまま、外見も1種類のみには変わりない。


「エッチな本が読みたい」

性格をむっつりスケベorセクシーギャルに変更できる。
今作ではバトルロードでも1冊入手できるため、ありがたみは薄いか。

だが、この願いには続きがある。
一度これを選んだ後に限り、 「すごくエッチな本が読みたい」 という選択肢が増える。

DQ3-210

こちらは性格を変えるのではなく、何度でも使える悟りの書だ。
無制限に賢者に転職できる。


「新しいバトルロードで遊びたい」

この願い事を選ぶと、 ジパング にバトルロードができる。
SFC版、GBC版は、代わりに第5のすごろく場が同じ場所に現れた。

DQ3-211

DQ3-212

これまでとは一線を画す、 和風の内装 が特徴の闘技場だ。
フィールドの外周には、相撲のような枠線が引いてある。
ジパングの住民達が来ており、(おそらく本物の)ヒミコもいる。

ここでは、SS、SSSランクに挑戦できる。
SSランクを制覇すると、2個目の 星降る腕輪 が手に入る。
ピオリム無しで先制できる仲間が2人いれば、戦略も立てやすいだろう。

SSSランクの景品は、はてんの月輪、大樹のマント、たたかいのドラム。
攻撃面は呪文を、守備面は呪文・ブレス耐性を重視する自パーティにとっては、微妙なラインナップだ。
しかし、賞金は欲しい。初回制覇で 395,963G+133,332G=529,295G が手に入る。
前者は「サンキューご苦労さん」か。

難易度もDQ8に比べれば格段に低く、ドーラ、ベホップ、はぐりんのメンバーで問題なく勝てる。

SSランクではレイアムランドの巫女、SSSランクではルイーダが登場する。
いずれも試合前には短い会話あり。


これで、一通りの願い事をチェックした。
もう一度 「空欄」 を選んで、次に進む。

36:15
ヒカル:Lv42 リリー:Lv41 マリン:Lv35 サラ:Lv33



[#28] 1/14

改めて、 試練の神殿 に挑もう。

5つの試練のうち、2つはすでに条件を満たしている。
南東のアイテムを見せる試練と、南のモンスター100体保護はすぐにクリアだ。


南西の試練では、以下の7種類のアイテムを納める。

・木の帽子 350G×4=1,400G(カザーブ)
・さばきの杖 3,900G×4=15,600G(ムオル)
・魔法の前かけ 10,500G×4=42,000G(シェリーバーク)
・スライムピアス 950G×4=3,800G(マイラ)
・魔法の聖水 600G×25=15,000G(各地)
・エルフの飲み薬 40,000G×25= 1,000,000G (エルフの隠れ里)
・炎の鎧 34,300G×4=137,200G(リムルダール)


総額、 1,215,000G 。とんでもない大金だ。
モンスターを狩って集めようと思うと、途方もない手間になるだろう。

だが、前回書いた通りバトルロードで大金を稼ぐことができる。
SSSランクまで制覇し、この時点で130万Gの所持金があった。
ほとんど使うことになったが、改めて稼ぎに行くことなく試練をクリア。

DQ3-213

所持金の上限は999,999Gだが、銀行に預ければ合計で7桁のゴールドを持てる。
預金の方は100万G以上もOKだ。

あちこち買い物に行くことになるので、HD版で ルーラが便利になった のがありがたい。
行き先が増えた上に、屋内で使っても天井に頭をぶつけることもない。
結構な手間を省くことができた。


残る北西と北東の試練は、ダンジョン探索だ。
いずれも、 指定された系統の武器 を装備する必要がある。

北西は ツメとブーメラン 、北東は 斧と杖 が指定される。
だが、対象の武器をひとつも装備できない職業がそれぞれ存在する。
具体的には、前者は僧侶と賢者、後者は盗賊が対応できない。

これらの職業が仲間にいる場合、メンバーを交代するか、転職してこなければならない。
他のDQのように 気軽に転職できないDQ3 で、このような制限は正直なところ頂けない。


北東の試練 は今のメンバーで対応できるため、こちらを先に回す。
勇者は鉄の斧しか装備できないが、いずれにせよ武器で戦わないので試練の要求さえ満たせればいい。
他の3人は魔法使いと賢者だ、杖なら豊富にある。

出現モンスターは、GBC版における 氷の洞窟 に登場した顔ぶれだ。
といっても、Blackは氷の洞窟には行っていないので
その辺の話は伝聞でしか書けないが。

DQ3の氷の洞窟は、GBC版に限り登場する第2の隠しダンジョンだ。
入り口から先に進むには、 モンスターメダル を集めなければならない。
これがとんでもなく面倒なやり込み要素だ。
ほぼ全てのモンスターと何十回も戦い、しんりゅう15ターンKOも達成する必要がある。
あまりにも大変すぎるため、ここまで攻略することはできなかった。


話をHD版に戻す。
謎の塔を超える隠しダンジョンとあって、モンスター達はとんでもなく強い。

DQ3-214

中でも手強いのが ホワイトライオン
星降る腕輪を装備しないと先制がほぼ無理な速さで、 2回行動 マホトーン を使う。
頻繁に呪文を封じられては、スクルトもマジックバリアも使えない。
攻撃にはマヒャド、さらにはベホマも使う。
相手の行動に対応できても、長期戦になりがちだ。

DQ3-215

ダースギズモ6体。全員合計で1ターンに 12回行動 する。
このあり得ない手数から、メラゾーマ、イオナズン、マヒャド、激しい炎を打ちまくる。
呪文だけでもマジックバリアで防がないと、1ターンで戦線が崩壊するだろう。
だが例によって素早さも高く、先制するのも簡単ではない。

幸いにして、星降る腕輪があれば先手が取れる。
バギクロスとギガデインを連打して、速攻で片付けるべし。

他のモンスターを相手する時も含めて、 2個目の星降る腕輪 が本当にありがたい。
リリーとマリンの2人が安定して先制できれば、スクルトやマジックバリアなどで対応できる。


ザコ戦でも勝率5割しか確保できない、非常に厳しいダンジョンだ。
今作では、1戦するごとに オートセーブ されるため
それを頼りにして、FF13のリスタート形式で強引に進むのも大いにあり。

戦力を上げるべく、しんりゅうに挑んで15ターンKOを達成してきた。
この戦力では、成功率は1割にも満たない。
全てが思い通りに回らないと不可能だ。

3つ目の願い事は当然、 「強い武器が欲しい」
これで ルビスの剣 を持ち込めば、大幅に攻略がしやすくなる。
ビーストモードにも対応しており、無消費ギガデインの2連打も可能だ。

加えて、ここでは2個目の 山彦の帽子 が手に入る。
こちらも大幅に戦力が上がるアイテムだ。


最深部ではボス戦あり。
ここまで来れば 祈りの指輪 を遠慮なく使えるため、 移動中ならいくらでもMPを回復できる。
手持ちは22個、もし使い切ってもエルフの隠れ里で買ってこれる。

で、そのボス戦だが……

DQ3-216

パンドラボックス が2体。
災いが封じられているといわれる箱を起源とする、ミミックの上位種だ。

ボスとして出るパンドラボックスは、宝箱のふりをしている通常種とは異なるらしい。
こちらは 完全3回行動 し、仲間を呼ぶを頻繁に使い
他にはザラキ、メダパニ、かみくだくを持ち、めいそうで回復もする。
3回行動でめいそう連打は悪夢としか言いようがない。

ザラキは運が高ければ防ぎやすい。
200以上なら当たらないらしいが、届かなくても160ほどあれば命の石で対策できる。

パンドラボックスのみならず、呼ばれるモンスターも強敵ばかり。
キースドラゴン、ダースギズモ、シルバーベアなど、このダンジョンで出る顔ぶれだ。


めいそうで回復されても押し切るには、火力で圧倒するしかない。
仲間を呼ばれても、全体攻撃の連打ならまとめて片付けられる。

現在、リリーとマリンが山彦の帽子、マリンとサラがビーストモードを持っている。
マリンは両方使えば呪文4連射が可能だ。

これをフル活用すれば、 全体攻撃オンリーの9回行動 ができる。
ヒカルはギガデイン、リリーは山彦イオナズン、マリンは山彦ビーストイオナズン、そしてサラはビーストモードでルビスの剣を使う。

DQ3-217

山彦ビーストで、 イオナズン×4 。爽快の一言だ。


これだけの火力があれば、パンドラボックスでも防ぎきれない。
回復されても攻撃を繰り返し、ついに突破する。

DQ3-218

ところが、今度はパンドラボックスが 4体 出現。
全部で 12回行動 だ。この手数から、かみくだくを連打されてはどうしようもない。
メラゾーマやマヒャドに加え、やけつく息、にらみつけるといった状態異常まで手札に加え
さらには ベホマズン で回復までする。

パンドラボックスのHPは3600。
4体組、3回行動、ベホマズン持ち――真っ向から勝つのは不可能に近い。


仕方ない、奥の手を使おう。 バシルーラ で飛ばす。

実は、DQ3の隠しダンジョンに出るモンスターには意外にバシルーラが効く。
困った時には使ってみてもいいだろう。

これにて、北東の試練をクリアだ。

38:29
ヒカル:Lv44 リリー:Lv42 マリン:Lv38 サラ:Lv37



[#29] 1/22

さて、あとは北西の試練を残すのみ。
指定は ツメとブーメラン 。困ったことに、賢者は装備できる武器が無い。

それでもダンジョンに入ることはできる、のだが……

DQ3-219

指定された系統の武器を装備していない場合、被ダメージが 10倍 になる。
狙われたら、いや狙われなくても全体攻撃でほぼ確実に一撃だ。

同様に、与ダメージも10分の1される。
が、これは回復・補助に徹する、攻撃ならザキ系を使うなど対処しようはある。


とても戦えたものではないので、パーティ編成を変えて対応しよう。

まず、リリーを 盗賊 に戻す。
賢者でLv40を過ぎ、レベルとステータスが上がらなくなってきたところだ。
ここで魔物使いを経由することで、リリーにも ビーストモード を覚えさせる。

そして、新たに6人目の仲間を作りサラと交代する。名前はソフィアと付けた。
職業ルートは、 魔物使い⇒僧侶⇒魔法使い
魔法使いを着地としたのは、両方の試練に対応できるようにするためだ。
今後また北東の試練でモンスターと戦いたい時は、リリーを留守番させることで4人で行ける。

長くレベル上げすることになるので、マリンも一度盗賊に転職。
Lv30くらいまで上げて、魔法使いに戻す。
結果として、以前より低いレベルで高いステータスにすることができた。


最低限戦えそうな強さにするだけでも、 2時間 もレベル上げすることになった。
本当は作業的なレベル上げはしたくないのだが、この試練の神殿の制限に対応するためにやむを得ない。

2時間やって、ヒカルLv50、リリーLv36、マリンLv36、ソフィアLv26に。
最も経験の少ないソフィアも、HPは306まで上がった。

これだけあれば大丈夫だろう。やっと試練に挑戦できる。


北西の試練では、現れるモンスターも北東とは異なる。

主力は、アイアンナイト、はがねのきょぞう、メタルハンドという メタル軍団
ステータスや持ち技の面でも手強いが、それ以上に攻撃呪文が非常に通りづらい。
ギガデインでも全体に30ダメージという超耐性だ。

DQ3-220

幸いにして、 ギガスラッシュ なら通る。
DQ6から輸入された超級特技で、Lv45で習得した。


前述したメタル軍団の中でも、 アイアンナイト が強すぎる。
ルカナン、スクルト、バイキルトを使いつつ、さみだれ斬りで全体攻撃を仕掛ける。
通常攻撃でも痛恨の効果音を出すのは、一体どうなっているのか?

はがねのきょぞう はHPと攻撃力が非常に高く、こちらも全体攻撃持ち。
今回の冒険を通しての傾向だが、呪文やブレスよりも物理攻撃が恐ろしい。
さみだれ斬り、のしかかりのような、 物理の全体攻撃 は特に危険だ。
スクルト2回程度では、連発はしのげない。

メタルハンド は、攻撃力は低くベギラマも今となっては無意味も同然。
しかし、アサシンアタックで一撃を狙う。
マホトーンもかなり成功率が高く、使われると戦線が崩壊する原因になりがちだ。

他には、ダースドラゴン、ほうおうが出現。
手強いが、メタル軍団に比べればまだ対処できる。


DQ3-221

ザコ戦の何が問題かといえば、集団で現れ一斉に2回行動してくる点だ。
アイアンナイトは時々2回行動だが、5体組で出れば 1ターンで8回くらい行動される ことになる。
さみだれ斬りが3回でも出れば終わりだ。

北東の試練のダースギズモ6体組に至っては、1ターンで 12回行動 してくる。
こんな連中が普通に出てくる世界って、一体どうなってるんだ?

ボスよりザコの方が強い というのは、RPGの世界ではそんなに珍しいことでもない。
特に、スターオーシャン3などでは当たり前のように出くわす状況だ。

まあ、 行動回数 だけならこちらも増やせるが。
ヒカル以外はビーストモードを習得、そしてマリンとソフィアは山彦の帽子を装備。
最大で1ターンに 11回行動 が可能だ。
しかし、ビーストモードを使うという準備がいる。1ターン消費するのは決して小さくない。


打てる対策としては、 ザキ系 が通る。
特にアイアンナイトは結構な確率で決まる。というかこれを使わないと5体組には勝てない。

バイキルトに対しては、ここで入手できる オーロラの杖 を使おう。
道具使用で、凍てつく波動の効果だ。最も素早いリリーに持たせた。

他には、 女神の盾 を必ず回収したい。
メダルおじさんから1個もらったが、2個目が欲しい。


こちらの試練でも、ボスは パンドラボックス6体
手札自体は同じだが、呼ばれる仲間は北西の試練に登場する顔ぶれになっている。

こちらの方が数段手強い。
頻繁に仲間呼びを使ってくるため、放置すれば物理攻撃の連打で押し切られる。
最初のパンドラボックス2体を片付けるだけでも、勝率は2割あるかないか。
メタル軍団はザキ系で片付けよう。アイアンナイトを最優先で。

DQ3-222

転職とメンバー交代で運が上がり、ザラキが無効になったのはありがたい。
賢者だと運が伸びづらいが、魔法使いなら 200以上 も簡単に狙える。
ただ、これでもメダパニは防げない。

もうひとつ書くと、仲間を呼ぶは1戦闘で使える回数が決まっているらしい。
使い切ると呼ばなくなるが、こうなると1ターンで めいそう3回 を使われ続ける。
自動回復も含めて、1ターンで 1600~1700回復 だ。これを突破するのは簡単ではない。


続いてパンドラボックス4体組が出るのも同様だが、こちらはなんと マホカンタ を使う。
オーロラの杖を使うのもありだが、リリーより先にマリンが動いてしまいバシルーラで自爆……なんてこともある。

このパンドラボックス4体組は、最初の1ターンが全てだ。
ビーストモードを維持しておいて、マホカンタを使われる前にバシルーラ連打で全員飛ばすしかない。

もう狂っているとしか言えないほど難しい、北西の試練だった。

42:05
ヒカル:Lv51 リリー:Lv37 マリン:Lv37 サラ:Lv37 ソフィア:Lv28



[#30] 1/23

5つの試練をクリアした今、DQ3最後にして最強のモンスターへの道が開かれる。

DQ3-223

その名は、 グランドラゴーン
氷の洞窟と同様、従来版ではGBC版にのみ登場した第2の隠しボスだ。


最大の特徴は、持ち技が非常に多い。以下の通り、通常攻撃を含めて 24種類 の呪文や特技を使いこなす。
注意すべきものを太字にした。

通常攻撃、 ばくれつけん 、かみくだく、 すてみ 、ベギラゴン、 ギガデイン 、ザラキ、しゃくねつ、かがやく息、
ルカニ、ルカナン、スカラ、 バイキルト 、やいばくだき、ぶきみなひかり、
メダパニ やけつく息 にらみつける 、おたけび、 くろいきり 、めいそう、せいしんとういつ、 魔力かくせい 、いてつく波動


ある程度HPを減らすごとに、 使う技の手札を一部入れ替える らしい。
歴代の魔王、具体的にはデスピサロやオルゴ・デミーラなどなら
戦闘中に形態変化することで、行動も変えてきた。
このグランドラゴーンは、外からは見えない形式で同じようなことをする。


ここまでのボス戦と同じく、最も注意すべきは物理攻撃だ。
ばくれつけん は全体通して頻繁に使ってくる。最低2回、できれば4回のスクルトで対処しよう。
山彦×ビーストなら、1ターンで4連スクルトができる。
さらに重ねて6段階まで行けば、60ダメージ×4まで減らせる。

バイキルトを使われたら、すぐに オーロラの杖 で除去しよう。
この状態で攻撃されたらマズい。


いてつく波動の使用頻度は低く、補助は普段通り使う方がいい。
といっても、ベギラゴンやかがやく息程度は装備だけで十分受け切れる。

DQ3-224

が、 ギガデイン は注意したい。
従来作全てを含めても、DQ3でデイン系を使うモンスターはこのHD版のグランドラゴーンだけだ。
写真は 魔力かくせい 込みで使われた時だ。全体に250~300ダメージにもなる。
対呪文装備は有効。魔法の盾や光のドレスを装備しよう。

攻撃面で他に警戒すべきは、 すてみ だ。
中盤でしか使わないが、単体に500~600ダメージ。ほぼ必ず決まるザキのようなものか。


補助面でも、豊富な技を取り揃える。
悪夢と名高い、 くろいきり が含まれているのが本当にきついorz
他の状態異常をかけられ、治そうにもキアリクやザメハを封じられるなんてこともある。
呪文以外の回復手段 も用意しておきたい。世界樹の葉も全員に持たせよう。


こちらからの攻撃は、呪文もデイン系以外はそこそこ通る。
山彦の帽子があれば、 メラゾーマ を使ってもいいだろう。1発220だ。
全弾当たればまものよびの方が強いが、命中率を考えると実際は同等くらい。

ギガデインは260程度を見込めるが、ヒカルは 王者の剣バギクロス を使う。
ベホマズンのためにMPを温存する方が得策と見た。

前述の通り、アイテムも万全に準備したい。
賢者の石が3個あるので、ヒカル以外に持たせる。
ビースト×賢者の石 は、くろいきりの効果中でも使える回復手段だ。
MP回復アイテムも欲しい。

DQ3-225

次に、 ねむりの杖 も持たせよう。
実はラリホーが効く。あまり成功率は高くないが、くろいきりの効果中に試す価値はある。
これもビーストと併用したい。


装備については、呪文耐性よりもブレス対策を重視しよう。ドラゴンローブや水の羽衣などがいい。
それにファントムマスクのような、回避率の上がる装備も余裕があれば。

星降る腕輪 も欠かせない。素早さの高い仲間がこれを装備して、やっと互角の速さだ。
最も速いリリーの素早さは662、これでもたまに先制される。
確実に先手を取るなら、星降る腕輪にビーストorピオリムを合わせるくらいでないと足りない。
ビーストモードは重ねがけで延長ができないので、切れ目に備えてピオリムを使うのもありだ。


さすがは最後の隠しボスだけあって、特徴や対策を書くだけでも長くなった。

しかし、戦ってみると 強さ具合が絶妙 だ。ちょうどよく対等に戦える。
不本意ながらもレベル上げやメンバー交代もして、あの地獄としか言えないパンドラボックスを強引に突破し、
ここまで来てよかったと思える、そんなDQ3HDのラストバトルだった。

山場としては、くろいきり、すてみを使ってくる中盤を乗り切れるか。
この区間は状態異常も多用するため、運の要素が強くなる。
最後だし、ラックの種で補強すればよかったか?


DQ3-226

2度目の挑戦で勝利。決め手は王者の剣バギクロスだった。

ただ勝つだけなら、Lv40~50、MHP450程度でも十分に手が届く。
このくらいでちょうど対等に戦えるだろう。

強いことは強いが、全員で12回行動するパンドラボックス4体の方がよほど無理ゲーだった。


所要時間は 41ターン 。合格はもらえなかった。
だが、目指すとなると相当なレベル上げと種集めが必要になるだろう。
低レベルで勝てればそれでよしとしよう。

これにて、今回のプレイングを終える。


2025.1.24 0:56

プレイ時間 42:39
エンカウント 751回
全滅 33回

DQ3-227

DQ3-228

戦績を見てみると、アイテム入手率が9割を超えている。これは予想外だった。
一度も戦わなかったモンスターが8種類だけいるようだ。


久々に帰ってきたDQ3は、近年の傾向通り低レベル攻略&呪文パーティで旅をした。
攻撃の9割くらいを呪文が占める、派手な戦闘を存分に味わっただろう。

最強の隠しボスを20ターン撃破はできなかったが、低レベル進行ではそこまでは求めない。
できるだけレベル上げを省いた上で、ターン制限無しで勝つ。それで十分満足した。


© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: