テン・テン・テレツク・ステテコ・テン・テン・『おもしろ亭』にようこそ

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2016年01月01日
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テン・テン・ツク・ポン・テケ・テン・テン・テケ・ツク・ポン


え〜、まいど、ばかばかしいお笑いで恐縮でございます・・・

・・なんて高座に上がるたんびに同じことを言っております・・。


そちらのお客さん、そんなに飲んでると、

寄席の打ち出しまでにゃ、酔いつぶれてますよ・・。


え〜、江戸のむかしに「負わず借らずに子三人」とか「余らず過ぎず子三人」

・・とか云われてまして、子供は三人ぐらいが丁度よい、

・・なんて考えられていたんでしょうな。

・・かとおもうと・・「死なぬものなら子一人、減らぬものなら金百両」

なぞという言葉も残っていますが、これだと少子化社会になってしまいます。

ともかく、この頃ァ、子供はもちろん両親の子であるんですが、

同時に長家みんなの子供でもあり、

さらに町全体の子供でもありまして、みんなに見守られて育った。

こんにちでも赤ん坊が産まれるときァ、母子の生命の危険がともないますが、

江戸時代には、その危険度はもっと高うございました。


母親が赤子を残して命を落としたなんて話はよくあったことで、

残された亭主は、赤子の乳をだれかから分けてもらわなければならない。

これを「乳貰い」と云ったそうですが、こんなときてきぱきと母乳を確保してくれたのが、

同じ長家に住む女房たちでございました。

「親がなくとも子は育つ」とは、この乳貰いのことでございまして、

母親がいなくとも、赤子は周囲の人の世話でちゃんと育つという意味でございます。

え〜、一方「育てたように子は育つ」とか・・「親の背中を見て子は育つ」なぞとも云われておりますが

子供さんを見てますてぇと、その親御さんがだいたいどんなあんべえの人物かってのが、

・・想像できますナ。







  「おう、八。 おめえのとこは、PTAの父親面談に行ったか?」


  「いゃ、まだ行ってねェ・・」


  「おれは、いま、行ってきたとこだ・・」


  「どうかしたか?」


  「なんだか知らねェが、担任の先生がぼやくんだ・・・」


  「なんて、ぼやいてるんだ ? 」


  「人間の子が欲しいってんだナ・・」


  「なにを? その先生の子は、人間じゃあねェのか?」


  「そうじゃねェ、・・生徒のことだ」


  「生徒は、人間じゃぁねェのか?」


  「うちのせがれは人間だ!」


  「どうも、話が呑み込めねェな・・?」


隠居  「これこれ、二人ともどうした?」


  「へぇ、じつは、かくかく、あ〜でもねェ、しかじか、こ〜でもねェってわけなんですがね、

   ・・八のやろうが、ちっとも解からねェんで・・」


  「あたぼーよ! そんな、闇夜にカラスが飛んでるような話が解かってたまるかってんだ!

    ねぇご隠居、解りますかい? このやろうの云うこと・・」


隠居  「まぁ、まぁ、・・うむ、解るようでもあるが・・、いや、解らんな。

    すまないが、その"こ〜でもねェ"ってところをもう一度云っておくれでないか」


  「へぇ、・・こ〜でもねェ・・」


隠居  「う〜む、読めた!! その先生の言いたいことはこうだナ。

    ・・学校に入学する前に、人間の子としての躾(しつ)けがされてない子が多くて

    困る。 ・・そういうことだろう」


  「そう、そう、そういうことなんで・・へぇ」


  「始めっから、そう言ゃあいいんだ・・」


  「べらぼーめ、始めっからそう云ってるんでェ!」


隠居  「おまえさん達も、いちおう人の親だが、・・躾けはうまくいってるのかな?」


  「へぇ、いちおう、親なんですがね。

   ・・躾けってぇほどの大それた仕事は、してねェッす・・」


  「へぇ、あっしも、とりあえず親でげすが、

   ・・躾けとか、面倒臭いことはでぇ嫌いで・・」


隠居  「これこれ、あきれた手抜き親たちだねぇ。

    それにしても、ひと昔前は、たいていの家に"家風"ってのがあってナ、

・・一家の権威ある年寄りが、きちんと管理していたもんだが・・」


  「いまは"家風"を持ってる家は、ねェんですかい?」


  「引っ越しのどさくさで、何処かに落っことしたかも知らねェな・・?」


隠居  「 これこれ"家風"は物ではない。

    その家の"おきて"と云うか、まあ、そのようなもんだ。

    いまは、核家族時代になっちまって、年寄りと別居してる家庭が大半だからナ。

    そういった"おきて"なんかも、うやむやになっちまったんだナ。

    それと、出来ちゃった結婚が増えてることもあるな」


  「へぇ、そりゃまあ、どうしてで・・?」


隠居  「出来ちゃったァ!? しょーがねェから結婚するか・・。

    生まれたァ!? まあ、なんとかなるだろう・・ってとこじゃないかな」


  「あっしんとこと同じだ・・」


  「行き当たりばったりだな。あっしんとこも、まあ、そうだけど」


隠居  「親となる心構えもなにも出来て無いうちに、赤ん坊のほうが先に生まれて来ちまう・・」


  「その心構えってのを教えてくれる師匠が、何処かに居ねェんで・・?」


隠居  「学校で教えりゃいいのかもしれないが、・・・そうでないと、

    無免許で車(子供)を運転(養育)してるようなもんだナ」


  「へぇ〜、あっしらは無免許で車(子供)を運転(養育)してたんだ・・!」







・・・その翌日、PTAの父親面談で





  「・・てェわけで、あっしらは無免許で車(子供)を運転(養育)してましたんで・・」


教師  「・・・(この無責任おやじめ ! ) そうでしたか、

   ・・じつは、私も教師には向いてないような気がして、

   ・・目下、学級崩壊させてまして・・」


  「・・・(このインチキ教師め ! ) 先生も大変でしょうが、

   ・・自信を持ってやってくだせぇ」


教師  「地震ならありますけど・・」


  「へぇ、・・?・・してその心は?」


教師  「はい、・・毎日揺れてます」















おたいくつさまで・・・


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最終更新日  2016年01月01日 07時17分16秒


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