第1の扉@佐藤研

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国語表現・国語教育


 (『生活科学誌』16号、昭和学院短期大学人間生活学科、2005年12月)
 『高等小学読本』における古典教材の特質を考察。本稿では特に能楽(能と狂言)の作品を例に、当時入手可能なテキストを検討し、読本教材としてどのような書き換えが行われたのかを検討した。狂言「狐塚」はほぼ原出典(『続狂言記』)に忠実であるが、話主を変えるなどの改作がある。また能「小袖曾我」「鉢木」はさらに大きな改作が加えられている点を指摘し、教材としての改作の意味を考察した。

*『桃太郎』研究ノート―教育史的展開を視座として―
 (『生活科学誌』特集号、昭和学院短期大学人間生活学科、2005年3月)
 江戸期の読み物から明治・大正の国定教科書に至る『桃太郎』像の変遷を辿り、教材としての価値が歪められてしまった点を考察した。さらに、1度歪められてしまったがゆえに今日教材となっていない『桃太郎』の価値を見直すことを示唆した。


*文章表現指導のあり方―ことばによる伝達とは何か―
 (昭和学院短期大学紀要』41号、昭和学院短期大学、2005年2月)
 近年の大学生の文章表現力の低下を実例を通して分析。小学校・中学校の時点における作文指導が大学まで影響しているとの観点から、指導の実際を挙げつつ、表現の重要性を考察した。「画像作品を文章で伝達する」という課題を通して、文字で表現することの難しさとわかりやすい表現についてを指摘した。

*教育機会の基盤―<伝統文化>の導入をふまえて―
 (『昭和学院短期大学紀要』40号、昭和学院短期大学、2004年2月)
 教育の意義という点について幼児期からの学習機会を考察。特に今日、地域文化・伝統文化の見直しが指摘されていることを踏まえ、学校のみならず地域社会がいかに教育的であるべきか、またその際に国語科目はどのような働きかけが可能かを伝統文化という視点から考察した。

*行事計画に関する一考察―高等教育機関における特別活動を中心に―
 (『昭和学院短期大学紀要』38号、昭和学院短期大学、2002年3月)
 教育機関は学習活動の計画と同時に、様々な行事が計画されるが、そうした行事計画の意義および目的、また評価といった観点から整理し、特に大学・短期大学でもそうした計画性の有無によって、教育的効果の差がでることを論じた。


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