日記

PR

Free Space

Calendar

Keyword Search

▼キーワード検索

Category

June 27, 2015
XML
テーマ: TVドラマ(110)
カテゴリ: ドラマ
American Horror Story (Freak Show)
アメリカンホラーストーリー シーズン4

第5話「甘い罠」(原題:Pink Cupcakes)




あらすじ




アメリカ疾病博物館では、ジェームズ・マルトーネ氏を筆頭とする大口の寄付者を対象に新作発表会が催されていた。臨席していたスタンレーとマギーの前で、ひとつの水槽を覆っていた布が取り払われた。現代の突然変異、四肢障害、平たく言えばアザラシ男......学芸員はよどみなくポールの特徴を説明する。カクテルを片手に、正装した紳士淑女たちは拍手と感嘆の声をあげた。ホルマリンに沈むポールの胸には、腹部にかけてY字型に切開された痕跡があった。博物館に「納品」したスタンレーは誇らしげな表情だ。

滞在先のホテルにて、スタンレーはマギーに自らの計画を話してきかせた。エルサの珍品だらけの戸棚はこれから大きな災難に遭う。


午前7:15
グロリアはメイドのドーラの他殺体を発見し真っ先に息子を疑った。またママに尻拭いさせるの!
ドーラの遺体はモット家の裏庭3メートルの深さに埋められた。



エルサのテントでスタンレーは自分はテレビ局関係者だと告げた。いまや国民の4割以上がテレビを持つ時代。テレビの未来は明るい。
「銀幕の美と魅力を白黒画面の箱の中に詰め込めると思う?」テレビに出るなら死んだほうがマシだと言うエルサに、テントで田舎の客を前に演技する方が「エルサ・マーズ・アワー」よりいいのか?とスタンレー。
その夜のショーで「Life on Mars?」を歌うエルサは客のアクビや話し声が気になり集中できなくなる。気づいたときには客から罵声とポップコーンが投げつけられ、慌てたジミーが事態収拾のため彼女をかばって舞台袖にはけた。
エルサはテレビの話を考え直すことにした。マ・ペティト(ジョティ・アムギー)にマニキュアを塗らせ、念入りに化粧したエルサが見たものは、自分の代わりにドット・ベット姉妹を連れ発車するスタンレーだった。


疾病博物館の学芸員の前で水槽を披露するスタンレー。中にはドット・ベット姉妹が浮かんでいる。

姉妹を連れ出した先で、毒入りのピンクカップケーキを姉妹に勧めるスタンレー。しかしスタンレーの目論見は外れた。「テレビに出るなら太れない」ドットがカップケーキを拒否したのだ。
その夜。ドットとベットのテントにエルサが現れる。「私も彼にテレビの仕事を誘われてるの。明朝、町一番に洋裁店に行きましょう」エルサが鏡の中で微笑んだ。


リハーサル中のジミーにマギーが近づき、彼の手をとって占う。「男の影が近づいてきて何か約束するけど、彼は嘘つきだから関わらないで。すぐにニューヨークへ行くべきだわ。あなたは賢くてハンサムだからなんでもできる。すぐ発って」それを聞いてキスをしようと身をかがめるジミー。マギーは顔を背けた。

出番になっても姿を現さないデルを迎えに、彼のトレーラーへ向かったジミーはデジレと二人きりになる。デジレはすでに酔っており、ジミーは傷ついていた。デジレにキスし、彼女の下腹部に手を伸ばしたジミーは自分の手が赤く染まっているのに気がついた。デジレはエセルに連れられて、マイロン・ボナム医師の診療所へ。そこでデジレは自分が100パーセントの女性であることを知った。男性ホルモンと女性ホルモンの分泌が多く、体が混乱し副乳が膨らんだ。長年デジレがペニスだと思っていたのは、陰核肥大と呼ばれるものだった。しかしそれも手術で小さくできる。今回の出血は流産が原因だった。妊娠12週だったという。


役者志望だったダンディのライフワークは連続殺人に変わった。殺人という甘い蜜の味を教えてくれたのはあのピエロだ。手始めにダンディはゲイバーへ向かい、そこで知り合ったアンディ(マット・ボマー)をピエロのバスに誘い出し、彼の体にナイフを突き立てた。
アンディはデルの愛人だった。絵の得意なアンディは、ロスで旅行者の似顔絵を描いて暮らしていこうとしていたが、その話はデルの強烈な嫉妬心を刺激した。「他の男の話はするな! 君は俺と一緒にここを出るんだ」男娼の仕事を辞めさせたいデル。アンディはここでの仕事が気に入っていたし、デルが度々口にする「女房とは別れる」という話にももううんざりだった。それに、デルとは知り合ってたったの1ヶ月しか経ってない。「ここが僕のオフィスで、これが僕の仕事だ」それが、アンディがデルと最後に交わしたセリフだった。




ドーラの娘レジーナ・ロス(ガボレイ・シディベ)からグロリアに電話がかかってきた。レジーナはニューヨークにある秘書の学校で学んでいる。母親からの連絡が途絶えたことを心配してのものだったが、突如グロリアがダンディの幼少期の思い出を語り始めたため、「とにかく、母に電話するよう伝えてください」と言い残しレジーナは受話器を置いた。グロリアの背後には返り血を全身に浴びた息子が立っていた。


デルはマイロン・ボナム医師の診療所に来ていた。デルは老医師の指を関節の向きとは反対に折り曲げ、デジレに手術をするな、と脅した。このことをデジレや警察にもらしたら、あんたの孫の指もこうしてやる。


エルサは双子を連れてモット家の呼び鈴を押した。「欲しがってたものを持ってきたの」







次回予告 第6話 Bullseye








感想





そんな中で、自分には何の落ち度もないといった態度で、ひたすら他者を責める一方のエルサなどはエドワードの言うとおり、ただの無知な愚か者に見える。それだけ年齢と経験を重ねていたら間違いの一つや二つはあるはずなのに、まるで聖人君子のようにふるまうエルサにはもう憐れみしか感じない。中村うさぎは著書のなかで「幸せになる条件って『主観』という醒めない夢の楽園にどれだけ安住していられるかってことだと思う。それこそが『エデンの園』よ」と述べていました。エルサも醒めない夢の楽園の住人なんだろう。

共依存関係にあるダンディとグロリアを見ていると、ユトリロとヴァラドンの関係に似ているなあと思える。ユトリロはお母さん(ヴァラドン)が大好きな人であったそうですが、精神病やアルコール依存症を患い、しかも町中の人に嫌われていたため路上で絵を描くこともできず(外で絵を描いていると石をぶつけられるほど)、部屋の中に閉じこもって絵画を仕上げていたそうです。ダンディも殺人以外の自己表現手段を持っていたら、また違っていたかもしれないなと思えるのです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  June 28, 2015 02:11:25 PM
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: