【BIOGRAPHY】 2001年1月にデビューシングル「WHY?」はいきなり全英チャートTOP10入りを果たす。もともとR&Bチューンだったこの曲を、UKガラージ界の有名DJが再リミックスしたことによってヒットにつながった。しかし、もともとR&Bグループを目指していた、4人めのメンバーがこれをきっかけに脱退、現在の3人によるグループとなる。その後かなりのプレッシャーの中で製作されたセカンドシングル「ALL I WANT」は全英初登場2位を記録。そんな勢いに乗ってデビュー作『LICKIN’ ON BOTH SIDES』(01年)も大ヒットした。ここからは、日本でのリードシングルでMTV等でも大ヒットした「ONE NIGHT STAND」をはじめ、「B WITH ME」「ROOL ON」などのヒット曲が続々と生まれた。続いて、03年4月にはセカンドアルバム『EYE-CANDY』をリリース。ここからは先行シングル「SCANDALOUS」とカバー曲である「CAN’T GET IT BACK」がヒット。その半年後には、これまでのすべてのシングルのPV7曲を収録した豪華ボーナスDVD付きの「EYE-CANDY SPECIAL EDITION」もリリースされた。これに新曲として収録された「STYLE」もシングルとしてヒットした。
【KENT’S RECOMEND】 これまでに2枚のオリジナルアルバムをリリースしているMIS-TEEQ。デビュー作『LICKIN’ ON BOTH SIDES』のタイトルの由来は「LICKというのはカッコいい、COOLていう意味。つまりR&BとUKガラージという両方のサイドで、イケてるグループよってことを言いたいの。(アリーシャ談)」である。このとおりでR&Bというよりは、どちらかというとガラージ色が強いアルバムであった。しかしセカンドアルバムではUSのR&B界で活躍している大物プロデューサーや、USの人気R&BシンガーであるJOEなどを製作陣に、新たな展開を見せ、ポップでキュートなGIRL’S R&B作品に仕上がった。やはり今後の目標はアメリカ進出だろうか? これまでUK出身のGIRL’S R&Bグループがアメリカで成功した例は非常に少ないが、このグループなら成功の可能性は充分ありえる。ちなみに彼女たちの所属するレーベルには、UKでは「2ステップの貴公子」と呼ばれアメリカでも大成功を収めたCRAIG DAVIDや、同じくアメリカでもブレイクした実力派ボーイズグループのBB MAKなども所属している。
【ALBUMS】 『LICKIN’ ON BOTH SIDES』(01年) 『LICKIN’ ON BOTH SIDE SPECIAL EDITION』(02年) 『EYE CANDY』(03年) 『EYE CANDY SPECIAL EDITION』(03年)