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2023.09.15
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第一章 背景



その頃、警察は乱発する凶悪犯罪に対抗するロボットの研究を進めていた。殉職した奈緒はその警察内の最先端プロジェクトの一貫でサイボーグ警官・女バトルコップ奈緒に改造されることになった。女バトルコップ奈緒は全身が機械部品のみで構成されているわけではなく、一度死亡した人間の遺体からまだ細胞が死を迎えていない臓器を生体部品として再利用したサイボーグだった。そのため同型のサイボーグは量産されていない特注品だった。生体部分としては奈緒自身の顔面の表皮や顔の骨格の一部が流用されているほか、脳が金属製の容器に封入する形で頭部に収められていた。武器はオートNという拳銃だった。通常は右太もも部分に格納され、戦闘時にはレーダーで感知して取り出すことができた。特殊なチタン製の合金と防弾ゴムによって強固な防弾機能を備えた身体は、拳銃の弾丸程度ではほとんどダメージを受けなかった。そのため、犯罪捜査や逮捕では犯罪者の位置をレーダーやセンサーで確認し、ほとんど目視せずに射撃することが可能だった。射撃の正確さも相当に高く、狙撃銃で狙われた際には照準器を撃ち抜き、狙撃者の眼に弾丸を命中させるという離れ業も可能だった。

一方、弱点もあった。身軽ではないことから高速機動を得意とする敵と対峙した場合には苦戦する可能性があった。また、人間時代の記憶の断片を少しだけ有しており、自分が殉職したときのように恐怖の感情が喚起される状況になるとシステムエラーを頻発し、機能不全に陥る危険性があった。また、人口子宮ユニットは着脱可能式になっていたが、警察にもスペックがなく、このパーツを取り外されると機能停止状態で再起動できなくなってしまうため、女バトルコップ奈緒の尊厳やアイデンティティ的に重要なパーツではあるが同時に弱点とも言えた。

女バトルコップ奈緒になってからは人間レベルの戦闘力を超越した存在になり、基本的に単独捜査の方針に変更された。佐藤は女バトルコップ奈緒として甦ってくれたことが嬉しく、その戦闘力に頼もしさを感じる反面、自分が相棒として不要になったことに一抹の寂しさも感じていた。女バトルコップ奈緒誕生前には日本国内に10個の巨大犯罪組織が存在したが、女バトルコップ奈緒の超人的活躍により約3年間の間に9つの巨大犯罪組織を壊滅に追い込んだ。残るは麻薬カルテルのヌーク組織のみだった。日本の治安は急速に安定した。その上メカニックデザインもかっこいいので、マスメディアにもさかんに取り上げられ日本全土で絶大な人気の国民的スーパーヒロインになった。(続く)





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最終更新日  2023.09.15 19:57:31
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