GOAL通信

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2012.01.10
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カテゴリ: 学習方法



 大丈夫だろうかと、不安でしょうがない受験生も多いだろう。

 私立単願の生徒はいよいよ本番だ。

 体調を崩さずにラストの仕上げを進めて欲しいと思う。


 一方、私立を併願にしている公立本命の生徒たちは、

 この期間の過ごし方がとても難しい。

 気持ちが不安な私立入試に傾き、

 公立入試に合わせた学習リズムが乱れることが多いのだ。

 第一志望がどこなのかをよく考え、





 毎年、公立高校受験生たちに語っている「この時期の大事なこと」を、

 以下にまとめておく。

 受験日程や残日数は少しズレているが、

 伝えるべき部分は共通なので、趣旨を酌み取っていただきたい。


 「3年前の1月17日の記事の補足記事」

 「2年前の1月12日の記事」

 「昨年の1月12日の記事」

 の順である(一部内容修正あり)。


 ・・・・・・・


 『苦言』




 今日20日を含め、準備期間はあと2日しかない。


 今週に入り受験生たちは、焦りと不安からか、

 私立の問題を解く時間が増えた。

 過去問を解き、何点だったとか、基準にあと何点だとか、

 寸暇を惜しみ夢中になっている。




 機械的に、その得点だけが目的になった紙片を重ねている。



 ・・・忠告しておくよ。


 君の第一志望校はそこなのかい。

 君は公立高校を受けるのではなかったのかい。



 自分の受ける私立高校がどんな問題を出題するのか、

 事前に調べておくことは大切だ。

 でも、確約をもらうということは、合格の約束を交わしたということ。

 君のいつもの実力で答案を埋めれば、受かるということだ。

 あと何点などと、不安がることもない。


 傾向を見て、一回解いてみて、課題を埋める補強を少しやり、

 あとは数年分にざっと目を通し、ラインやマーカーを加えていけばいい。


 それを、鬼のように何枚もコピーを取り、

 必死に、何時間も何日も延々と解きまくり、

 やれ合格点だ、やれあと20点足りないなどと分析している。



 時間は限られているのだよ。

 君がどこを受けようが、公立へのカウントダウンは止まらない。


 日程上最後の公立を受けるのなら、

 常にそいつを意識に捉えていなければならない。

 第一志望なのだろう。

 ならば、毎日5教科の完成を目指し、修練を怠るな。


 社会や理科の記述を究めなさい。

 公立に向けた作文の練習をしなさい。

 英作文の表現をファイルしなさい。


 私立かぶれになり、理社が疎かになっていないか。



 慎重に考えよ。

 君はどこに行きたいのだ。

 最後に控えた関門が目標ならば、

 そいつをしっかりと掴んでいなければダメだ。


 私立の対策を講じるにしても、

 それは、公立の対策を行うという前提の上になくてはならない。

 本命である公立の勉強は、君の日常であり、ルーチンなのだ。


 年末特訓で学んだこと、冬期講習で得た大事なこと。

 北辰を受け、補習を受け、自分の弱点に長期間取り組んできたこと。

 その鞘を捨ててはいけない。

 リズムや軸を乱してはいけない。



 私立が終わったら公立にシフトするつもりというのなら、

 それは違う。

 君にとっての第一志望校はどこなのか。

 もう一度よく考え、

 今日からの時間の組み立てを見直してみなさい。



 「木」 ばかり見すぎて、「森」 を知らない。

 そんな流れを作るなよ。


 1ヵ月後には、「森」 全体が問われる。

 君の受験勉強のラストアンサーは、そこで問われるのだ。


 だから、

 私立2日前の今日も、

 公立のための勉強をするのである。


 ・・・・・・・


 『君のターゲットは何処にある』


 22日の私立入試まで、あと9日となった。


 私立に向けての対策勉強を強化し始める生徒も多いだろうが、

 この期間に君は何をすべきか、慎重に考え過ごしていただきたい。



 私立単願の生徒は別として、

 公立を受ける生徒は公立が第一志望校のはずだ。

 その視点を絶対に鈍らせてはいけない。


 埼玉や東京の私立は確約さえ取れていれば、

 普通に受験することで受かる仕組みになっている。

 敢えて入念な対策などしなくてもいいのである。


 すべきことは、過去問を開き、傾向や問いのパターン・難度などを確認し、

 課題があれば軽く作戦を練っておく程度でいい。

 それを正攻法で解き、6割出来ないと受からないなどと真剣になり、

 私立向けの仕上げを強化しているのなら、

 その貴重な時間を公立の得点力アップに注ぐべきだろう。


 この話は毎年しているのだが、それでもまだ私立対策に夢中になり、

 肝心な公立の「5教科型」の解法リズムを壊してしまう。

 そんな生徒が必ず現れる。


 今年から入試制度が改正され、日程的に私立と公立との間が短くなった。

 今年は昨年までと違い、

 私立の準備と並行して公立対策を仕上げていくべき年であり、

 それをどう認識しているかという、

 意識と作戦の重要性が問われる元年なのである。



 今日も担当している生徒たちに言った。


 公立の対策、特に「社会・理科」の最終仕上げを疎かにしてはいけない。

 私立に夢中になる時間があったら、

 社・理の暗記、定着確認、問題演習をしっかりこなしなさいと。



 第一志望が公立高校なら、

 5教科の全体力を上げることを、常にしっかり頭に入れていて欲しい。

 カウントダウンの始まった1月中旬の今、

 何を強化し、何に時間を費やすべきか、

 常に冷静に優先順位を捉えていて欲しい。



 君の戦う最終ステージが公立高校の入試ならば、

 ターゲットはそこだ。

 私立の入試はその通過点なのである。


 社・理をだぶ付かせるなよ。

 1週間疎遠にすると、取り戻すのに倍かかる。


 そう肝に銘じ、適度な配分で私立までの日程を過ごして欲しい。


 ・・・・・・・


 『公立の手綱を緩めるな』


 私立高校の入試が10日後と迫ってきた。


 過去問を手に自習する風景も増えてきたが、

 一つだけ注意しておきたい。

 大事な注意点だ。



 最初の入試だから不安なのだろうが、

 連日、丁寧に私立の過去問ばかり解き、

 本命である公立の対策勉強を疎かにするなということだ。


 絶対にしてはいけない。



 私立単願やチャレンジ受験は別として、

 併願確約が取れている私立に、入念に準備の時間を割く必要はない。

 もちろん出題のパターン、問題量、傾向などを調べ、

 それに合わせた最低限の対策は必要だが、

 飽くまでも自分の弱点と照合させた強化学習程度で十分である。


 確約とは、合格を前提とした約束なのだから、

 普通に受ければ受かるということなのだ。

 当日舞い上がらないように、過去の傾向を調べ暗記や練習を強化し、

 解く時間配分を知り、マークシートや面接(あれば)の練習をし、

 体調を整えておけば十分なのである。


 そのことを知り、堂々としていよう。



 大丈夫だろうかと、軸がぶれてはいけない。

 軸がぶれると、肝心な公立受験に影響が出る。


 第一志望が公立高校の者は、私立受験は通過点なのである。

 目標は公立入試。

 そのための強化学習は、毎日続けるのである。


 いいですか、毎日ですよ。



 私立ばかりに目が行き、長期間受験教科にない理科・社会を疎かにすると、

 その後、リズムを取り戻すのに苦労することになるだろう。

 毎年警告するのだが、そういう生徒が必ず出て来る。


 目標地点はどこなのですか。

 マラソンのゴール直前で、コースを逸れたり立ち止まって休んだりしますか。

 しかも「理社は前期の切り札」であることを忘れてはいけない。

 後期にない教科ゆえに、余計に大切なのである。



 公立受験組にもう一度言うが、

 私立入試に動揺し、舞い上がってはいけない。

 本命が公立ならば、その試験日に自己のベストを調整していくのである。


 私立はその過程にある通過点。

 公立に向けた自分の「本筋の勉強の手綱」を緩めないことだ。


 理科の計算も、社会の記述も、作文も、英作文も、

 今週、来週共にしっかり練習する時間を取るべきだ。

 1日3時間でも10日間なら30時間。

 公立の関門に向け、どんなパワーアップが出来るか考えてみよう。


 それは私立受験が終わってからでは、

 もう取り戻せない時間なのである。







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最終更新日  2012.01.10 10:38:08
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