GOAL通信

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2012.01.23
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カテゴリ: 学習方法



 公立に向けてギアを入れ直すときだ。


 結果が出るまでは落ち着かないのは解るが、

 そこでいくらそわそわし、思案しても始まらない。

 入試がすべて終わるまでは、常に前を見て、

 どんな僅かな可能性であっても、しっかりと捕まえに行こう。



 さあ、ギアは入れたものの、



 あれも、これもと、気になりだすと切りがない。

 しかもカウントダウンはどんどん進んでいく。

 そんな仲間も多いだろう。


 昨年の記事に「仕上げ方」について書いたものがある。

 公立受験の直前期として、大事な心構えにも触れているので、

 ここにもう一度載せておこうと思う。

 例によって、ヒントを拾ってみて欲しい。


・・・・・・・





 公立高校の入試科目は主要5教科。

 国語・数学・英語・理科・社会と決まっている。


 受験勉強ではこれらの得手不得手を考えながら、

 効率のよい配分を考え、学習計画と実践を重ねていくものだ。



 君は残りの期間、何を計画し何を準備するだろう。

 英語が苦手だから、英語をやる。

 社会は追い込みがききそうだから、社会をやる。

 集中してやればそれなりの成果が出るかも知れないが、

 さあこれで、

 肝心な合格ラインに届くのだろうか。



 入試も直前となった今、

 君はそろそろ大事な法則に気付き始めたのではないか。


 以前にも触れたことがあるが、入試直前期の仕上げには、

 科目間の区切りというものが次第に意味を為さなくなっていく。

 5教科入試でありながら、目的はあくまでも合計点だ。


 ここまでやってきた全体力がどの程度なのか。

 最後に帰結するのは、それぞれの教科単位ではなく、

 「国数英理社」 というトータルの力なのである。




 君は品評会に五つの絵画を提出する。

 それぞれに繋がりのある連作だ。

 期限直前には全体を見渡し、君は最後の細かい筆を加えるだろう。


 ある作品には入念な修正を施すかも知れない。

 だが最終目的は全体としての「完成度」と「まとまり」であり、

 君は優先すべき作業をバランスよくこなしていくはずだ。



 Aという作品にはどんな手を加える必要があるのか。

 Bという作品にはどんな手を加えるべきなのか。

 Cという作品の気になる部分はどこなのか。


 限られた時間の中で、君は重要な課題から処理していくだろう。

 全体を一つに捉えた、優先順位の作業である。




 入試前の学習の仕上げもこれとよく似ている。

 5教科という便宜的な区切りではなく、

 単元を細分化して、その単元単位で手を加える順位を決めていく。


 視点をある「教科」に持っていくのではなく、

 全体を俯瞰し、

 労力を全体力の引き上げに注ぐことが大切になってくる。


 言い換えれば、

 「国数英理社」という全体が1教科なのである。



 英語が弱いから英語をやらねば。

 こういう発想は、数か月前のもの。


 残り38日ならば、

 5科全体の合計点を、いかにして引き上げるかを考えねばならない。


 そのためには各教科の単元ごとの到達度分析が必須だ。

 すべてを細分化し、ナンバリングし、優先順位を付け、

 君にとっての「Sランク」の作業から始めるのである。



 その番号の序列が、

 数学18、社会5、理科14、数学6、英語21、社会9、社会27なら、

 その手順でつぶしていくのだ。

 科目単位ではなく、こういった効率を追求する発想が、

 最終的な合計点に繋がっていくのである。




 「木を見て森を見ず」 ということを以前に書いたが、

 まさに今は、「森」 をしっかり捉えていなくてはならない。


 森全体を見て、どこに手を加えるべきかを決め、

 期限までの間は、常に勇壮な姿を追求していなくてはならない。


 最終判定は、

 「森」 の総合的な出来栄えで決まるのである。



 「1点」にどこまでこだわっているだろう。

 試験の得点というものは、1点の積み重ねで成り立っているのだ。


 君は英作文で1点上げるために、何をしている。

 君は理科の記述で1点上げるために、何をしている。

 君は用語の筆記ミスを防ぎ1点上げるために、何をしている。


 「これをしている」と誇れるものを、

 手元に残してみなさい。



 入試も直前、あと38日となった今、

 君はそろそろ大事な法則に気付き始めたはずだ。


 どうすればあと1点取れるのか。


 そのヒントは幾つもの単元の集合体である、

 「国数英理社」という教科の捉え方にある。



 入試は1教科、500点満点、

 制限時間215分なのである。




 (以前の記事に加筆修正)





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最終更新日  2012.01.23 14:35:09
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