GOAL通信

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2012.01.30
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カテゴリ: 学習方法




 今年の受験生たちの中3内申点を見てみると、

 これら40台の高い評定を得た生徒が多数いる。

 努力することで掴んだ評定だ。


 彼らも初めからできたわけではない。

 この塾に通い、学びながら、少しずつ力を研き、

 自習や補習の意味を知り、実行し、

 結果を築いたのである。

 決して急に届いたプレゼントではないのだ。





 伸びて行くきっかけは必ずあるものだ。

 その素質が塾との関係の中で引き出され、育てられていくと、

 受験学年で大きく開花することがある。


 自分を研き、さらに結果に研きを掛けることで、

 中1と比較して+7、+8という評定が現実になっていく。

 こうして毎年何人もの生徒が、この教室で自信を掴んでくれる。

 進学後も続く、大きな自信だ。



 勉強というものは自分で向き合うものだ。




 成績を上げるために敷かれている特別なコースではない。

 自分の力を投入し、自分のために価値のあるものを掴みにいく。

 それが本当の勉強の姿。


 成績なんていうものは、紆余曲折しながら、悩み、感動しながら、

 その過程で生産されていくものであり、





 「教わる」「教えてもらう」という姿勢でいる限り、

 成績は上がらない。


 成績を上げたいのなら、

 「教えてもらう」のではなく、「学ぶ」ことだ。

 学んでみることだ。


 自分で踏み込み、まず「学ぶ」努力をするのである。

 やってみて課題が見つかれば、次にそいつを修正していく。

 その時に「教わる」という行為が生まれるのである。



 「教わる」ということは、

 一連の自分の学習における橋渡しのような中継点であり、

 始点ではない。


 始点とは自分でペンを持ち、学ぶものを広げること。

 覚え、解き、探し、発見し、まとめるという、

 自分から前進していく作業にある。

 そのことが分かっていない者がとても多い。


 「教わる」ということが始点と捉えている限り、

 学習はマニュアルに沿った領域を往復するだけだろう。

 教わってもよく分からなかった時には、足踏みするだろう。

 また教えてくれるのを待つのだろうか。



 教わりそれを反芻する行為は、

 受け身の勉強だ。


 自分でまず学び、それを修正していく行為は、

 攻めの勉強である。



 自分で勉強しなさいというと、

 何をどうやればいいかが分からないという者がいる。

 学ぶとはどういうことかが、きっと分かっていないのだろう。


 「何を」・・・・目の前の物をだ。

 「どうやれば」・・・・君が決めればいい。


 向き合う接点から学習が始まるのである。



 型にはまった方法を示せば、君はその通りにやるのかい。

 そしてそれを続けていれば必ず成績が上がるのかい。

 成績が上がらなければ、

 また「やり方が分からない」と言うのではないのか。


 やり方を求めていても、

 結局、方法をこねくり回すだけになることに気付いて欲しい。



 そんなことを考える暇があったら、

 ペンを持ち目の前の問題と向き合うのだ。

 覚えるべきリストを手に、何度も書いて頭に叩き込むのだ。


 そういう行為をせずに、

 成績が上がらないからとにかく教えて欲しいと言う。

 教わることが始点となり、教われば力が付くのだと思っている。

 考え方を変えない限り、成績は簡単に上がるものではない。



 まったくの素人が、手ぶらでコーチに技術を教わりに行くだろうか。

 どんなスポーツであれ、職人芸であれ、

 まず道具を揃え、実際に体で経験を重ねてみる導入があるものだ。

 自分ひとりの時間に。


 技術というものは、そのベースが多少なりともあるからこそ、

 積み木のように乗せていくことが可能になる。



 技術がそのまま成績に復元されると思っているのだろうか。

 成績に直結する技術の切り売りなど、

 実は存在しない。


 それは君自身が真剣に学び、ステージを上げていくことによって、

 ジワーっと見えてくるものであり、

 君が記録しながら定めていくものなのである。



 あいつは頭がいいから・・・

 頭などみな同じだ。

 その人は努力をし、

 次の、さらにその7つ先のステージまで這い上がったから、

 君以上の結果が出せるのだ。


 君が何となく捨ててきた時間に、

 自分を大切にし、守ろうとしてきたのである。


 そのことを知ろう。



 塾で数名の仲間と一緒に学んでいると、

 よく解らないので個別に替えたいという生徒がたまにいる。

 そういう生徒はやはり先生に頼ってしまい、

 肝心な自学習のイロハが後手になってしまっていることが多い。


 性格的に馴染めない子は別だが、そうではなく、

 自分を磨くことをせずに磨かれた状態になりたいと言っても、

 所詮無理だということに気付いて欲しい。


 磨くのは先生ではないのだよ。

 君が力を込めて自分で磨くのだよ。


 君が磨くから、成績が上がっていくのだよ。



 教わる仕組みを変えても、

 自分を改造するには、自分で課題に向き合わなくてはならない。

 その踏み込みがない限り、成績は上がらないのだ。


 どんな先生に教わろうが、家庭教師を付けようが同じだろう。

 自分に時間を投資しない限り、君は一気に改造出来ないのだ。


 すべて教えてくれるドラえもんなどいない。

 のび太が50点取るには、まず彼が椅子に座りテキストを開き、

 自分で努力していくしかないのである。



 汗をかかずには上手くなれないということが解っているのなら、

 動いてみなさい。


 何でも教えてもらうという受け身の勉強は、

 常にそういうスタンスが学びなのだという錯覚に繋がって行く。

 より大人になり自学が必要な時に、

 頼らずに処理できる免疫が備わっていないのはとても危険だ。



 夜、ペンを持ち、一人で向き合ってみなさい。

 そして悩んでみなさい。


 そこで生まれた疑問や課題は、君が攻めることで掴んだものだ。


 翌日、先生に聞いてみよう。



 学習とはそういうサイクルで築いていくもの。


 一つ一つを埋めていく、塗り絵なのである。







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最終更新日  2012.01.30 11:20:27
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