だいちゃんと愉快な仲間たち

2016.09.18
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
ようやく吐き気がおさまってきたかと思ったら、ひどい倦怠感を訴えるパパ。


全身倦怠感・食欲不振といった症状があらわれてからの
生存期間は数日。つまりいまはターミナル後期です。

最新の血液検査により指標となるCRP値、Mg , Ca,
白血球値がそれぞれ高く、医師の言う、予後1・2週間は
正しいと思われます。

土曜日から訪問にきていて、朝に夕に電話連絡してくれている
医師は、有明のガン研の緩和ケアセンター長をしていた緩和ケアの

本当に1・2週間なんだろうと思ってたけど・・・。

最初に電話がきたときに、
「大学病院からの診療情報には、予後1~3ヶ月と書かれていますよ」

え?! そんなこと知らなかった。

「どこからも、そういった話を聞いていなかったのですか?」

知らなかった・・・・・・。どうして、あの8月20日の受診のときに
教えてくれなかったの・・・。
あの頃はまだ歩けたし、少しだけど食べられたし、会話も十分できた。
薬も自分で管理して飲んでたくらいだし、毎朝、犬の散歩がてら、
会社にいく私を見送ってくれていたのに・・。

だったら、最後に行きたいところも、やりたいこともあったよ・・・。


そんな会話もできなかったのに・・・。


土曜日の往診がおわり、夜になってまた電話がきた。

最初の電話のときと同じ、今月越すのも難しい。予後1・2週間。

昨夜、1・2週間といわれて、どんなふうに話そうかと考えたけど
考えまとまらず、号泣したら、それまで宇宙に意識を飛ばしてたパパが


「どうした、どうした。大丈夫だよ。パパはどこにもいかないよ。
ママのそばにいるよ」

「そうじゃないのよ。パパ、あと1・2週間っていわれたのよ。」

頭が混乱して、言われたこと、そのままにしかいえなかった。

「そっか。そんなに短いんだ」

フェンタニル2mgのせいで、せん妄が目立ってきているので、
ちょっと状態がよいときを見計らって、パパの携帯のメール履歴から
仲がよさそうな人への連絡の確認をする。

昨日からの薬
注射のリンデロン:ステロイド。デカドロンみたいなもの
フェントステープ:オピオイド鎮痛薬
サンドスタチン持続投与:これは必須といわれた。おかげで二日連続で排便あり。
セニラン座薬:催眠鎮静剤、抗不安剤(夜11時)夜、よく眠るためのもの。
23時に投与すると、だいたい1時に一回、3・4時に一回起きる。

セニランでよく眠れると聞いていたので、昨夜・今日と安心して
寝ていたら、気付くとパパがベットから起き上がってる。

今日は上半身裸だったので、びっくりして飛び起きると、
なんだか喉が渇いてるみたい。

リンゴジュースを飲んで、眠る。


吐き気とか痛みがおさまってくると、悪液質というやつのせいで
ひどい倦怠感がでてくるのが通常のようで、
今日は特別ひどく、起き上がったり、唸ったりで、
調べても調べても有効な手立てが見つからない。

マッサージが効果ある
(ないときもある)

なんだか苦しそうだけど、何もできない、何もできない。
お祈りしよう。

何もできない、何もできないとつぶやいていると

「ほんとだな」 と。

え?聞こえてたの? 


パパ、あと1・2週間でいなくなっちゃうの?
去年の今頃は、旅行してたのに・・・。

もう一回、一緒に、おいしいものを食べたかったよ。

一緒に、安達太良山の上にある、本当の空を見たかったよ。

パパがいないと、おいしいものもおいしくないし、楽しいことも楽しくない。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2016.09.19 04:45:56


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: