バンコクで一番バンコクらしくないというか、 ここはバンコクなんだべか? と足を踏み入れた瞬間誰もが思うホテルがここ、 「マリオットリゾート&スパ」 。
バンコクのリバーサイドホテルは チャクラポンヴィラ や アルンレジデンス Ibrik Resort By The River 、はたまたオリエンタルホテルのガーデンウイングのようなクラシカル系で個性派なものと、ビルディングタイプで夜景を楽しむアーバンリゾート風がほとんどを占めているのだけど、・・・一軒だけ 「どや?リゾートやで?」 と、主張すること十数年。
それはそれはマリオットに買収される前の「ロイヤルガーデンリゾート」時代から、 唯一無二の「ド・リゾート」 ぶり。
実は「ロイヤルガーデンリゾート」時代から、なんだかんだ言いながらも5 回も宿泊しているあたし。その間にマリオットに買収され、花柄のださださなファブリックを使った古臭いデザインの室内も、かなーり前・・・7,8年前?にリニューアルされ、 シンプルながらますますリゾート感が増した。
武器にもなりそうなアートなオブジェもあったりして
・・・でもこれって・・・
「土曜ワイド劇場」なら間違いなく「部屋にあったオブジェでつい・・・そしたら死んでて・・・夜中に仕方なくチャオプラヤ川にー・・・おいーいおいおい(号泣)」と 犯人が船越栄一郎に告白しそう なくらい武器になりそう。
フローリングの床に籐や木製の家具。ベッドはツインタイプも 一つセミダブル級の広さで、大の大人が4人はごろ寝できる。
・・・おしいのはこの 藤のオットマン付ソファー・・・もう一つほしい。 二人で泊ることが多いので遠慮しちゃうからさー・・・。スペースがあるんだから検討して~。
ホテルへはBTSサパーンタクシン駅から専用船で15分。もうこのあたりも周囲のホテルより移動距離が長いのがわかる。
生ぬるい川の風に吹かれ、バンコクの風情を楽しんでいると見えてくる、なんだか 信じられないくらい巨大で、それでいて寺院の屋根を思わせる朱色の荘厳な佇まい が見てえてくる。
船着場もとってもエキゾチック。夕方にはタイ民族楽器をひいているお姉さんも見かけたことがあり、なんだかここだけ 違う世界の入り口 みたい。
バンコク最大規模とうたわれているプール周辺は、もう バンコクの雰囲気はゼロ。
濃い緑の木々に縁取られて、森の中にいるようでもあるし、川からのかすかな音を聞き、はっとここがバンコクであることに気がついたり。ほんと・・・なんっていうんだろう。不思議な感じ。
ただ、ここ、 静かに大人のリゾートを楽しみたい人にはちょっと違う感じ。
ペニンシュラバンコクみたいにスマートでもないし、オリエンタルみたいに隔絶されて大人な雰囲気でもない、ヒルトンやシェラトンみたいに都会的な感じでもない。
欧米人の子どもがきゃっ、きゃっ、きゃっ。 子どもとはしゃぐパパまでもが、テンション100パーセント振り切れる勢い で子どもみたいな騒ぎ方をしていて、決して静かではないから。
水の中にあるバーカウンターテーブルも、ひと昔前のつくりながら、ここにいると「だってここリゾートだもん」とバンコクにいることを忘れてしまうため許せます。
バブル期の作りだこと(笑)。
またホテルによっては水が冷たいけど、ここのホテルの水温は、照りつける日差しをモロに浴びるため、適温。たまに生ぬるく感じるくらい。
建物はブーゲンビリアやプルメリアの花が咲き乱れ、 ジャングルのように木が生い茂り、白と朱色の建物を彩っています。蓮が浮かぶ池や渡り廊下を覆うツタなど、ほんとワイルドで美しい!
マンダラスパが入っているんだけど、ここのマンダラスパはこのように庭園にありまーす。
どこもかしこもワイルドだ・・・。 巨大トカゲよりワニが出そう な気がする。ん?恐竜も出そう。
フロントは室内にあるけれど船着場、プール、一部レストランに向かう廊下はオープンエアで、 趣味よく配されたアジアンテイストのインテリアにうっとり しちゃいます。アジアン雑貨好き、家具好きだったら 一つぐらい、荷物に押し込んで ・・・いやいや、やりません。ええ、やりませんとも。狙うは部屋じゃなくてパブリックスペース・・・ってだめだめ!それくらい素敵です。
ここ数年のバンコクのホテルリノベーションラッシュよりし早かったため、エアコンの効いた屋内パブリックエリアも、 流行の「木と金属のモダンアジア」ではなく、大理石と木、タイの絵などを多用し涼しげで重厚な雰囲気をかもし出していて、どこを歩いても「タイ」を感じさせてくれます。
吹き抜けもダイナミックかつ、タイのコンドミニアムの吹き抜けによくに見られる 「いやー!危ない!落ちたら死ぬんじゃないだろうか?」 という危うさも健在。
でも、ほら、 白、木、緑・・・タイだよねえ(笑)。日本じゃ見ない建築&インテリア だわなあ。
朝食はリバーサイドのレストランでいただくのだけど、これがおいしくって さ~。種類も多いんだ~。ベーカリーが入っているのせいなのか、パンが美味しい!ペニンシュラの朝ごはんよりおいしい!
でもつい1年前1泊だけ泊った時は翌朝早かったため、朝食がレストランで取れず・・・。普通はどのホテルもあんまりうれしくない、パンとオレンジジュースを入れたブレックファーストボックスを持たせてくれるのだけど、ここは ルームサービス無料という嬉しいサービス でひきかえてくれます。
が、 こんなに酷い目にあいました もんで・・・皆さんはタイ最終日でどんなに飢えていようとルームサービスで日本食を食べてはいけません!おとなしくアメリカンブレックファーストや、タイ料理最後の思い出としてカオトムあたりを食べましょう。相棒はおとなしくカオパット(チャーハン)食べてたんで。
ま、それはさておき、 このホテル、あたしのタイ人の友達が好きだったりする。
それは堅苦しくないから、らしい。そして「ムアン、リゾート、ティー、プーケット、ル、サムイ、ナ~ (プーケットやサムイのリゾートみたい~) 」なんだって。
タイ人友Mさんなんて他のホテルは堅苦しいけどここだったら泊まりたいってひょいひょい来たもんナ。泊りたいから予約しろと脅迫し、あたしの分までお金払ってくれるし・・・。ってことで またMさんにたかろう(ひどい!)。
あ、でも皆さん!お金持ちの友達にたからなくても大丈夫。
ピークシーズンは5000バーツ越えますが、実はここ、HISで10000円朝食付プランをほんとうによく出してくれるので、使わない手はないですよ。2人で泊ればひとり5000円。
日本でマリオット系列に朝食付で5000円では泊れませんね!しかもこーんなリゾートタイプだしね。
まだデモショックをひきづり、お客がもどるまで、どこのサイトも安くしてるけど、来年あたりにはまた価格を戻すと思います。
でも高い時期にもHISで10000円、このホテルのお泊りは、HISのサイトがいいですな。ただし、 リバービューのお部屋を希望する時は他のサイトのほうがやすい。HISで頼むと他のサイトよりはるかに高かったです。
このホテルのいいところ
1.バンコクではありえない開放的な作りとリゾート感。とにかくスケールが大きい!
2.朝食が美味しい
3.プールの雰囲気がいい
4.小さなショッピングセンター併設でコンビニ、お土産屋、本屋、KFC、タイ料理屋があり、どしゃぶりなどで移動ができなくても、ローカル価格でご飯が食べれる場所がある
5.パブリックスペースのインテリアや小物が素敵!モダンすぎず、重厚な雰囲気かつリゾート感があっていい
6.ファミリーが安心して泊れる
7.部屋のベッドが広い
このホテルの微妙なところ
1.ルームサービスの朝食・和食は死ぬほどまずい
2.プールサイドは子どもが多すぎて、静かに過ごしたい人には不向き
3.このクラスのホテルの従業員としては失格。ただしフロントなどよく接する従業員は事務的ながらきちんとしている。
4.女の子が夜遊びで遅く帰るのは、距離がありトンブリ側だけにおすすめできないかも。シーロムあたりまでなら大丈夫かな。