バー編
バンコク、サトーン通りにそびえ立つ、超高級ホテルバニヤンツリーバンコク。板のようなスリムな外観の上のほうに半円形のアーチがかたどられど真ん中に風穴が開いたような窓がある（そこにはどうもジャグジーがあるようだ）不思議な形のビル。ここの最上階屋上にそのバーはあります！地上63階、ふきっさらし！ガラスなんてありません、天井なんてありません！
ムーンバーという素敵な名前のレストランですが、高い場所が大好きな私は、このバーか、もう一つの高層ビル、ステイトタワーのスカイバーが大好き。ステイトタワーのスカイバーは、立ち飲みが辛くて敬遠しちゃうのですが、ここは、ゆっくり座って飲めます！
大人気のレストラン「バーティゴ」（当然ふきっさらし）。値段が高くてメシなんか食ったことがありませんが、そこに併設されたここムーンバーのカクテル程度なら（とはいえものすんごく高い）許容範囲と、滞在中、必ずたずねる場所のひとつです。ちなみにウエイターやウエイトレスもとてもフレンドリーで、きびきびと明るく対応してくれます。鳥肌が立ちそうな高所の景色を眺めつつ、階段を登ってバーにいくまで、少し歩きますが2007年4月に訪れた時のウエイトレスさんは、「ちょっとしたエクササイズよ（笑）！」と、自虐的なギャグをかましてくれました。
滞在初めの頃ならわくわくするし、ラストのほうなら「さようなら、バンコク」と泣けてきてしまいます。バンコクは排気ガスで空気がクリアではないせいか、それとも残業をしないからビルにそんなに灯りがともらないのか、東京の夜景よりはちゃっちい気がします。
なので、私はいつも食前酒ってことで食事前、日没を狙って、このバーにやってくるんです。
運がよければまるでオレンジのような力強い夕日が、周囲の雲をばら色に染めてチャオプラヤ川に沈んでいく様子が。そして眼下にはぽつぽつと灯りがともっていき、特に名物「渋滞」がもたらす、車のライトの光の川がきらきらと道路を染めてゆきます。
高所恐怖症ではなくとも、風が強くふくと、うぎゃー！と叫ぶほど恐いこのバー。カクテルは300B以上と、バンコクの物価では考えられない値段かもしれないけど、日本では経験できない開放感を味わうなら、安いのかもしれないです！
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