GOlaW(裏口)

2012/01/04
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
 因縁と決意に導かれ、人と犬は神の領域に向かう。
 その先に待つ過酷にして残酷な運命を知らずに。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 ようやく『南極大陸』を観終りました!
 犬派の自分はひたすら涙ぐみ。最終話でリキに掛ける倉持の台詞は、『自分の涙腺を破壊するつもりだろうか』と思うほど。

 史実を知っている人間は『タロジロ以外は全滅する』と分かった上で見る訳です。
 だから最初にリキを預かるシーンでは、あまりに辛くて号泣しました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


◆ 死を近くに感じて。

 『戦後』という、戦争での死を近くに感じる時代で。
 その死に引きずられるように、あるいは払いのける為に、または乗り越えるように。
 『戦後』という時代そのものを終わらせる為に人々は動き出します。

 日本全土が死を感じていたからこそ、『南極という死地に向かい、克服する』ことが希望だったのかもしれません。


 その在る意味で異様なまでの熱気。更に『運命』『因縁』という言葉が絡みついて、逃げられなくなっていく人々の動き。
 それらのエネルギーが画面から伝わり、一気に視聴者を引っ張るのを感じました。

 悲劇が待っていようと、それを見ることから逃れないようにと。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◆ 倉持を絡め取る『宿命』と『因縁』と『死』

 敗戦で失った痛み。それを『妻の死』という形で刻み。
 己の失敗を『死』という形で背負い。
 父の思い出と願いを、『遺志』という形で抱き。

――無謀なる挑戦の代償を、『犬の首輪』で締め付けられ。

 ここまで沢山の物に縛られる主人公も、珍しいのではないでしょうか。

 『死』に突き動かされ、そこから必死に何かを得ようとする彼の姿からは、はっきりと痛みすら感じます。
 その痛みを彼は、己を死に晒してまで超えていこうとします。いっそ死に急いでいるように、時に激しく、時に確たる態度で。


 縛られていることを感じさせない積極性と瞬発力は、人や犬さえも巻き込んで、死地へと誘ってしまうのです。

 “戦後を終わらせる”、“父の願いを叶える”、“自分の判断で、仲間と犬を信じる”。その3つを叶え、ようやく縛るものが無くなったと思った時。
 “犬の首輪を絞め、自分が殺した”という、新しい呪縛を受けてしまうのです。

 されど彼は、何度も呪縛されてきた経験から、それでも前に進むために動くことができました。
 北海道に犬達の生きた証を示そうとしたのも、その一つ。


 たくさんの呪縛に縛られて。
 それでもその呪縛で動けなくなるのではなく、最後に『呪縛の為に動き続ける』と決めた倉持。
 それこそが彼の成長であり、彼の生き方なのでしょう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


◆ リキという犬

 リキは『タロジロ以外の、死んでいった犬達全部の代表』です。
 物語後半、犬達が死んでいく姿を、管理人は正視することができませんでした。

 残された犬達が辿る残酷な運命と同時に、犬達の死に大人達は縛られ、前半の熱気(あるいは戦後の呪縛)さえも霧散します。

 それでも。
 必死に生きるリキ達、そしてリキ達を想う飼い主たちを描くことで、『犬達は生きてきて、そして南極でも真剣に生きた』という事実を象徴しています。 
 彼らは生きて、その次につながるものを残したのだと。

 死んでいった犬達こそ、主役であったのだと。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


◆ 生きた証

 いえ、どんな場所のどんな命でも。
 必死で生きていくから、後に続いていくのだと。
 その『死』に悲劇性が在ろうと無かなろうと、そこまで必死に生きた証拠が後に継がれるのだと。

 それをこのドラマは伝えようとしたのだと思います。

 だからこそ、他人や犬の死を背負う倉持を通して、『生きたという事は、継がれていくことだ』と言いたかったのだと思うのです。

 私は、大事な人の命を継げるだろうか。そんな事を考えてしまいました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 時に『父から継いだ使命』という好物に胸を掴まれ、犬達の死に目を背けながら。
 それでも一気に物語に惹きつけられ、最後まで見ることが出来ました。

 本当に素晴らしいメッセージが籠ったドラマをありがとうございました。
 出演者とすたっふの皆様、お疲れ様でした。次のドラマも楽しみにしていますね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 数多の犠牲で彩られた道は、もう引き返せない。
 ならば、凍てついた魂が報われるように、その生きた証が消えぬように。
 己が命で、その道をつないでゆくのみ。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2012/01/04 10:40:14 PM


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

Free Space

 こちらはSMAP、ケディ・ティン、チェヨン(ジニー・リー)ファンの管理人によるHP、
GOLAW の裏口になります。
 よろしければ正面玄関にも足をお運びください。

 なにかあれば、Web Crapでお知らせください。(ブログコメント欄は閉じています)

西遊記関連の記事一覧
その他のドラマ記事一覧



このブログおよびHPの画像は全て 素材サイト様 のものです。無断使用禁止。

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: