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2011年12月23日
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テーマ: お勧めの本(8045)
カテゴリ: 読書
ルネサンス期についてはいろいろな本を読んでよく知って
いるつもりでしたが、この本はそんなイメージを覆すような
ショッキングな内容でした。

学者である著者が自分の遠いご先祖様、ミラノのスフォルツァ家
に書記官として仕えたチッコ・シモネッタという人物について調べ
ていたら、そのご先祖様の残してくれた暗号表により今まで注目
されることのなかった暗号の手紙を解読したところ、有名なパッツィ
家の陰謀事件に驚くべき人物が関わっていたということが明らかに
なる・・・・小説のような話ですがフィクションではなくドキュメントで


パッツィ家の陰謀事件が単にメディチ家とパッツィ家の争いでは
なく、シクストゥス4世を中心とした教皇とその一族が深く関わって
いたことはよく知っていました。ルネサンス期の教皇、枢機卿とい
った聖職者は権力を手に入れるため陰謀を企み、中には子供が
いる人も(中にはそうでなく清く正しい人もいたでしょうけど)という
ことも知っていたので驚きませんでした。この本で告発されている
ウルビーノ公モンテフェルトロについてもどういう人物かよく知らな
かったのであまりショックではありません。

では何がそんなにショックだったかというと、この時代の高名な
学者が陰謀と直接関わってはいなくてもモンテフェルトロと深い
繋がりがあり、さらにメディチ家と深い関わりがある新プラトン主義

家の陰謀事件の後首謀者はことごとく処刑されましたがモンテフェル
トロの関与について書かれた本は今まで見たことなかったし(もし
あったとしても見逃していた?)何よりもこの時代聖職者はぜいたくな
暮らしをして陰謀をめぐらせていたけど学者、哲学者はそうした陰の
世界とは無縁でひたすらギリシャの古典を翻訳し新しい思想を広め

ともいえるある哲学者が陰謀に関わっていたというのがものすごく
ショックでした。

この本では著者のご先祖様、チッコ・シモネッタについても詳しく書
いてあって、チッコは傭兵隊長であったスフォルツァ家のフランチェス
コに副官として仕え、主君がミラノを手に入れてからは書記となり、さ
らにフランチェスコの長男ガレアッツォが暗殺された後数年は摂政と
して実権を握ることになります。書記官というと「ヒストリエ」のエウメネ
スが思い浮かぶのですが、彼もアレキサンダーの死後将軍の1人と
して後継者争いに参加しています。書記官という仕事は主君が生きて
いる時は目立たないけど、仕える主君が突然死んだ時には手紙を扱い
外交を担当していただけに秘密をよく知っていて大きな力を持つことが
あるのだなと思いました。ガレアッツォの暗殺後、もうかなりの高齢だっ
たチッコは幼い後継者を守るため暗号の手紙を各地に送って奮闘し
ます。ミラノは結局追放されていたガレアッツォの弟、イル・モーロと
あだ名される男が支配することになり、チッコの晩年は悲惨ですが、
それでもこの人物は暗号の解読法という大きな財産を子孫に残して
います。

マキアヴェッリから「あらゆる文芸と芸術の最大の庇護者」と讃えられ
たロレンツォが同じように文芸の庇護者として有名な(私はよく知らなか
ったけど)ウルビーノ公モンテフェルトロに裏切られ、さらにロレンツォ
自身知らなかったかもしれないけど身近にいた高名な哲学者にも裏切
られていたという本の内容は衝撃的でした。誰も信じられないこの時代
信じられるのは弟のジュリアーノだけだったのかもしれないと思うと、そ
の大切な弟を殺されたロレンツォの悲しみは胸に突き刺さります。その
状況を乗り越え偉大なると形容詞をつけられるようになった、本当にす
ごい人です(父の偉大さに比べて3人の息子はジョヴァンニ以外どうも
ぱっとしないけど)

最後にこの本はシスティーナ礼拝堂の絵について、陰謀で殺された
ジュリアーノの子ジュリオが果たした復讐を書いています。それが本当
のことかどうかはわからないけど、そのようなことを知ってしまうと自分が
イタリアに行くチャンスがあって有名な絵を見るならばその素晴らしさに
圧倒されるよりも復讐の痕跡を必死にさがしてしまいそうです(笑)

私の大好きなラファエーレ・リアーリオ、もちろんパッツィ家の陰謀事件
には欠かすことができない人物なので出てきます。17歳でその当時
最年少の枢機卿、陰謀の計画についてはやっぱり知らされてなかった
のか、能天気に豪華な装飾品などに感動しています。事件の後捕え
られ、1カ月後に市民の前に出た時は恐怖で血の気が失せ、その後彼
は一生こういう状態だったとも言われているそうです。漫画でのラファエ
ーレはチェーザレに妄想を抱きセクハラを繰り返す血の気たっぷりの
聖職者ですが(笑)実際はどうだったのか気になります。

歴史関係の本はその時代、そして人物を知るほどに興味深く読めると
思いました。





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Last updated  2011年12月23日 16時41分33秒
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