GONねえさんの部屋

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年賀状の憂鬱

平成15年12月10日(水)


こんにちは。
金はないけどヒマはある
超閑マダムの「GONねえさん」といいます。

うかうかしているうちに、師走も2週目となってしまいました。
何をするというわけではないけど、アワアワしてくるこの季節。

お歳暮やら、年賀状やら……。
ホントに「虚礼廃止!」と大書したプラカードを持って、
町中を走り回りたくなってきます。

みなさん、備えは万全ですか?

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    年賀状の憂鬱

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私が初めて、そのような驚愕のご意見を聞いたのは、
まだうら若き学生の頃だった(もう20年も前のこと)。

年賀の挨拶に伺った大先輩(実は、私は体育会系)のお宅で
「こういう年賀状は、どうかと思うんだよな」
とボソッと言いながら、差し出された、きれいな写真の年賀状……。

すばらしい風景をバックにポーズをとっている写真。

……これのどこが、そんなにお気に召さないのだろうと
いぶかっていると、どうやら
「新年の挨拶に、自分の写真をデカデカと載せる」その神経が
疑われるということらしい。

人生経験の浅い私は、この発言に心底驚いてしまった。
そんなふうに感じる人がいるのか……。

たちまち隣のA君の顔色が変わった。
彼は夏のツーリングの時、撮った写真を使って、年賀状を作っていたのだ。

当時の私の年賀状は、「謹賀新年」とか何とか、一連の決まり文句を書いて、
何か一筆添える、というスタイル(その後もエンエンとこれが続いたが)。
干支の絵を描いてみたり、何かハンコを押したりすれば、まだいい方という、
味もそっけもないものだったが、この時ばかりはホッとしたものだった。

その後、聞くともなしに聞いていると、けっこう皆さん
年賀状には一家言持っている方が多いようで(?)、
「たとえ印刷したとしても、必ず自筆で一筆を添え、表書きは手書きにする」
というのをポリシーにしている人もいた。
彼は「表も裏も印刷」では、「出さないほうがまし」と言い切っていた。

またあくまでも新年のご挨拶なのだから、簡単な近況くらいはいいとしても、
ハデハデしく自分や家族の写真を載せたり、自分の自慢話を長々と書くべきでは
ない、という意見も多かった(特に年輩の人。って私ももう年輩か?)

そしてよく聞くのが「子どもの写真のオンパレード」には辟易する、というもの。

私も、子どもがいない時代が長かったので、毎年ドッと押し寄せる、
子どものドアップ写真入りの年賀状を見るたびに、けっこう胸がチクリと
痛んだものだった。

我が家では「プリントゴッコ」で、万人向けの、無難な絵柄の年賀状を作る
時代が長かった。
子どもを通じて付き合いのある人や、日頃子どもと遊んでくださっている人には
小さなシールを作って(写真屋で)、貼ったりしていたが、今やパソコンで
何でもできる時代である。

去年はいろいろ考えるのがメンドーになって、家族4人の写真を入れた版下を
作って、ぜ~んぶ、それで送ってしまった。

そしたら、返事が来ない人が……。
彼は、数年前離婚して、2人のお子さんは奥さんに引き取られたのだった。

ああ、たかが年賀状、されど年賀状。
友情をなくしたくなかったら、面倒でもいろいろなバージョンの版下を作るべきと
肝に銘じた正月だった。

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●あとがき

いつも、暮れも押し詰まってから、バタバタと年賀状書きを始める我が家。
去年は「足りない~」と、あわてて買いに走ったけれど、インクジェットの年賀状は
どこも売り切れていました(涙)。

今年はさすがに懲りて、もうすでに多目に買っちゃいました(←快挙に近い)。
やっぱり、「インクジェット用」じゃないと印刷してもきれいじゃないし……。

この年賀状書きと並んで頭痛の種が、年末の「大掃除」です。
なんでこんな寒い時期に、窓を拭いたり、換気扇をきれいにしなきゃなんないんだ~!
と横着なO型の私は叫びます。

しかし星座は「山羊座」で、真面目で勤勉なところもあるのが、また厄介。
この時期になると決まって出てくる「おそうじ大特集」な~んていう雑誌を
パラパラとめくりながら「世間の人はみんな、やってるんだ」と思い込みながら
志気を高めようと、日々無駄な努力を重ねています。




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