孤独の自転車
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4連休の最終日。昨日手稲山を上った勢いで、今度は支笏湖サイクリングに挑戦することにした。こういうものは、そのときの勢いが肝心だ。昔、自転車に全く興味がなかったころ、支笏湖までのドライブの途中で、激坂を自転車で走っている人を見て、「こいつはバカか」と思ったものだが、今となっては私がそのバカとなってしまい感無量である。どことなく卑猥な響きがする支笏湖。千歳や苫小牧からアプローチするのは割合楽だが、札幌から行く場合はいくつかの坂を越えなければならず、非常に大変だ。大変だろうが何だろうが、とりあえず行ってみないことには始まらないので、とっとと出発することにした。時間は朝の6時。服装は、速乾性のTシャツの上に長袖のサイクルジャージとウインドブレーカー、下はこの前モンベルで買ったパッド付サイクルパンツとレッグウォーマー、後はヘルメットにサングラスにサイクルグローブで勝負だ。持ち物は、今日は予想最高気温が20℃と暑くなりそうなので、ウインドブレーカーを脱いだときに収納するためのリュック。リュックの中に替えのチューブとかサイフとかを適当に入れる。後はパンク修理用のタイヤレバーなどの工具とか、新しく買った携帯の空気入れとか、水道水を500ml入れたボトルとかで、準備は万端だ。本当か?さて、家を出て新川通を南下だ。いきなり歩道を爆走するクロスバイク(マウンテンバイクにに細いタイヤを履かせたような自転車だ)にちぎられたが、今日の敵はクロスバイクではなく支笏湖なので相手にしない。余計なところで、体力は使いたくないものである。そんで、北大構内を突っ切り、適当に進んで、菊水の辺りで豊平川サイクリングロードに突入だ。2枚目の写真の右下に謎のものが写っているが、私の指なので気にしないで欲しい。 サイクリングロードには朝からラジオ体操をしている人がたくさん集まっていて、いきなり集団の真ん中を失礼しなければならず「すいません。すいません」とラジオ体操の邪魔をしながら集団の輪から抜け出した。しかし、よーく考えると道の真ん中でラジオ体操をしている方がおかしいわけで、本来謝らなければならないのはあいつらじゃねーのか?いや、それはまあいい。大事なことは支笏湖に行くことだ。うっかり本筋を見失うとこだった。サイクリングロードはジョギングをしてる人が多く健康的だった。白髪の紳士がGIOSのクロスバイクに颯爽と乗っている姿がかっこよかった。私もGIOSブルーの似合う男になりたいものだ。(画像は楽天アフィリから)で、ひたすら南下して、真駒内公園を抜けたところでちょっと休憩。水を飲む。この後は、歩道に白線を引けばサイクリングロードっつーもんじゃねーだろ!と文句を言いたくなるような道をテロテロ走り常盤の方へ。常盤を過ぎるとコンビニ空白地帯になるので、常盤のセイコーマートで補給。ミネラルウォーターとセイコマスポーツドリンクと鶏そぼろマヨネーズのおにぎりと豆大福とカロリーメイトのチョコ味。で、ちょっと進むと芸術の森。略して「ゲイモリ」となり、イヤな響きだ。ゲイモリのそばにベンチがあり、また休憩。休んでばっかだな。しかし、難敵の支笏湖と戦うためには体力を温存することが大切だ。おにぎりと大福を食べて、水を飲む。大福はこしあんよりもつぶあんの方がいいなあ。そして、分かれ道だ。真っ直ぐ行くと滝野公園、右に行くと支笏湖だ。「支笏湖は無理だ。おとなしく滝野に行け。」と悪魔がささやいたような気がするが、支笏湖に対する熱いハートを持った私をもはや誰も止めることはできないのだった。<続く>
Apr 30, 2008
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