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農作物には、土地利用型作物と労働集約型作物があります。自給率とあわせる・み 作物には 土地利用型作物と、労働集約型作物があります。 たとえば米・小麦・大豆といった作物が典型的な土地利用型作物です。機械化の面からいえば、栽培に関する作業のほとんどが農業機械で行える作物だといえるでしょう。だたし収益をだすためには、いろいろな農業機械と採算に合うための広い土地が必要になります。 反対に、栽培に関する作業の大部分が機械化するのが困難な作物があります。たとえば葉もの類であればホウレンソウ・ネギといった 葉もの類、果菜類であれば キュウリ・大玉トマト・イチゴにメロン、そしてお花などです。これらを労働集約型作物といいます。こちらは農業機械はさほど必要ありませんが、機械化出来ない部分に投入する労働力が必要となります。 そしてこの2つのタイプの作物のうちの 平均な年の価格を例にとり、数字で表すと、次のようになります。 作物 労働時間/10a 農業所得/10a 労働農業所得/1時間 コメ 29.2時間 32067円 1100円 大豆 10.1時間 1595円 176円 ↑↓ ネギ 1254.3時間 885000円 706円 メロン 3100時間 3546000円 1278円 どうでしょう、農業で生産する作物というくくりでは同じ作物ですが、その実態はまるっきり正反対なものだということが、おわかりになりませんか?このような作物の栽培の実態と、その経営の実態を認識したうえでなければ農業改革論を論じられません。どの作物を扱うかで、方法論も結論も、理想とする農業の姿が変わるわけですから。 そして・・・なぜ、日本には土地利用型作物を使った農業や労働集約型作物をつかった農業といった、いろいろな農業が存在するのかを説明してお話はおしまいです。 日本は南北にながーい山国。それゆえに地形も気象も多種多様 これが日本にいろいろな農業〔と、いろいろな自給率〕が要る理由です。 土地利用型と労働集約型。この作物の違いが、カロリーベースでみる 自給率と金額べースでみる自給率の違いの話につながっています。「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.08.13
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植物がなくても大発生する毛虫には要注意! 植物がまったくない、コンクリートが主体の建物において、彼らはこんなかたちで存在します。 接近。 さらに接近。 棲んでいるのはコンクリートの上だけではありません。ときには金属やプラスティック、そしてポリタンクの上でも生活するのです。ののののの の ← ポリタンクの壁面でも こんなふうに。 彼らの名前は、 ヤネホソバ 。 コケを食べる蛾の仲間で、この3センチ前後の毛虫は、この蛾の幼虫となります。 問題は、そう、この 幼虫が毒針毛 を持つこと。 ● ポリバケツの取っ手にいる ● 洗車用のブラシの持ち手にいる ● 金属製のチリトリの取ってにいる のというぐあいに、彼らが道具類にじっとしている〔基本的に動かない場合がほとんどです〕ことに気づかずに、うっかり道具を持ってしまうと、おもいっきり刺されてしまいます。 そして道具類ならまだいい。ときには ● 上から落ちてくる ● 天井から、糸をだして静かに降りてくる のといった具合に、天井付近にいった彼らが、落ちたり、降りてきたりしたときが問題です。 頭や肩になにかついたのかなと思って何気なく触ったら、触った手が被害に遭いますし、きずかずに〔小さく軽い毛虫なので〕たとえば首筋に落ちてきたとしたら、ときには着衣のなかに侵入されて、いたるところを刺されることにもつながります。 ほとほと へこんでしまう ケースでは、 ● 洗濯して干している洗濯物の内側に潜む ののという場合すらあります〔収納して衣類をたたむとき、あるいは洗濯したての洗濯物を着ようとしたときに被害に〕。 以前お伝えしたチャドクガによる健康被害などでは、その被害はあくまで自然環境のなかで樹木に接触あるいは接近したときにかぎって起こるものでした。しかし、この ヤネホソバの場合には、そういったこれまでの常識が通用しない点に、その特異性があります。 「樹木に触れた覚えはないのに、最近虫刺されの症状をおこしちゃって」などという思いをお持ちのあなた。とくに雨の多い年には、コンクリートの上や、スレートの壁面を確認されることがよいかと思います。 コンクリートジャングルという、新しい生息の場を見つけた彼ら。 いく手には、都市化されてきた日本という無限の生息場所が広がっているのですから。。 先日も 発生した場所をみました。学校の体育館の外付けの階段付近。 そして農業改良普及所の建物で。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2014.09.11
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