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ゲンゴロウなのかなと思えたマッチョなムシを見た。H農業用のパレット置き場ではじめてみたときは、「夜にでも飛んできていた水生昆虫のゲンゴロウかな?」 なんて思わされた、この翅[はね]のないマッチョな虫・・。体長こそ4センチほどですが、幅は2センチに迫り、なんといっても特徴的なのは そのぶ厚い胸板。ロードウォーリアーズのアニマルや、かつての ブルーザー&クラッシャーの全盛期を連想させるほど。な かんじでした。のののののののののの・・・なんて書くと、まさかこの虫がゴキブリの一種だと思われなかった方も多かったのではないでしょうか。そうなんです、この虫の名前はサツマゴキブリ。鹿児島や南西諸島を中心に野外に生息していることが多い南方系の種なのです。上の角度からみたら、足を隠していたとしたら、そして触角がみえなかったとしたら、ほんとにほかの種であるように思えてしまいますよね。基本的には、宮崎県ではまずみない虫なのですが、この写真を撮影したのはおもいっきり宮崎県内。ということで、いわゆる温暖化に伴って鹿児島から北上してきたのではないのかと推測しています。ただ、本年は寒いので、ちょっと冬越しにはむずしいかも。。参考として → 見かけなくなった侵入害虫の回は こちら 。 このサツマ。じつは飼われている方も多いという一面もあるみたい ですね。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2015.02.05
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ペンキやガソリンが好き!な動物たちへの対処法は。H 前回は燃料油にやってくるゴマダラカミキリのはなし[こちら]でしたが、それに関連した話となります。↓山好きな友人たちに、よく聞かされる話で「ペンキを塗りたての看板がクマに齧られていた」という話があります。そして北海道では、ガス欠の車用のガソリンを運んでいたときにクマに襲われたというケースも、あったということです。そういった事実関係から、クマはどうもテレペン系の揮発性物質に惹かれるらしいですね。そしてその説を裏付けるようなお話が これ。『米モンタナ州でペイント弾を銃で撃ち合うゲーム施設がオープンした が、弾から飛び散った塗料のにおいにつられてクマが集まるようにな り、閉鎖に追い込まれた。 環境に優しいペイント弾を選んだところ、塗料にクマが好きなベジタ ブルオイルが含まれていた。中には、破裂せずに塗料が出ていない弾 を食べだすクマも。施設側は、クマが寄ってこない種類のペイント弾 を探し求めている。(ビリングズAP=共同)』と、なんていう米国からのニュースもあったぐらいでしたよ。ということになればクマ被害が増えている昨今、クマが生息している地域では、たとえば倉庫や庭先でのペンキの放置やペンキ塗りたての看板などには注意が必要となりそうですね。そして、このような揮発性物質のすきな動物は クマだけにかぎったことではなく、身近なところでは ネズミやリス、珍しい動物ではモモンガやムササビ、さらには天然記念物にも指定されているヤマネなどにもみられるといいますから、なんともびっくりしてしまいますね。さて・・・、そこでです。そんな前置きの話しは、さしおいて いま です。じつは わたくし、本日ただいま山奥にある倉庫、それもガソリンなども保管している木造一軒家状態の倉庫に、一人できているのですが・・・なにやら、屋内にガソリンの匂いとは別の、なにかの匂いがすることに気づいたのです。最初は つけてもいないのに灯油ストーブがやけに匂うなと、おもったのですが、ちがいます。これはあきらかに、毛のあるほ乳類の、ある種 ケダモノ の匂いなのです。ここしばらく〔2週間ほど〕無人であった倉庫内に入ろうと思えば、それも可能であろうという状況なのだから、これは問題。。この倉庫が、クマがいないとされている九州にあることに胸をなでおろしながら、わたくしはいま、ネットでイノシシやシカやタヌキにリス、まれにモモンガなどにかち合った場合の対策を大急ぎで調べてます笑。 ちなみに先ほどは、棒で壁など叩きながらとりあえずは犬の 遠吠えやってみました/笑。それも効果なく、さらに物音でも 聞こえちゃったりしたなら、つぎの物まねってったら やっぱ り・・ゴジラ? 「夢で終らせない農業起業」 「本当は危ない有機野菜」のの
2023.06.18
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キンモクセイのお花は、シロなのか、クロなのか。H「キンモクセイの花が満開になる時期になると花粉症の症状がでる」という方も多いみたいですね。かくいうわたくしもその一人。くしゃみ、鼻水、鼻づまりが始まり、晴れた日には偏頭痛や体のだるさを覚えてしまいます。で、この花粉症の症状を作り出している憎き犯人は、キンモクセイだっ!・・・と思いたいのですが、専門的なページになるほど、キンモクセイ犯行説には消極的なようなんです。専門的なページは こちら 。そのようなページで、秋の花粉症を起こす原因としてあげられているのは、ブタクサに代表されるキク科の植物や クワ科のカナムグラ、イラクサ科のカラムシなどがあげられているようです。そして意外だったのはヨモギ。ヨモギも原因になるとは知りませんでした〔セイタカアワダチソウが最近では原因視されなくなったのは知っていましたけれど〕。そしてそんな植物たちの映像は こちら ↓ 。 しかしですね、ひきつづいて秋の花粉症にはこんな話もあるんです。『秋の花粉症の原因植物は高さがせいぜい2メートルしかなく、上空の強 い風に乗って数キロ先まで花粉を飛ばすスギやヒノキとは異なり、花粉 は数十メートルしか飛散しないという特徴がある』ために「原因となる 植物に近寄らないだけでも十分予防できる」という話です。この話を考えたとき、個人的に今の時期にブタクサやカナムグラやカラムシそしてヨモギなどに、出会う機会はあまりないので、これらの植物による花粉症とは考えにくいのです。そのかわり、キンモクセイはいっぱい!出会うんですよ。なにせ町の木が、キンモクセイときてるのですもの/笑。いま現在、この文を書いている間でさえも、窓を素通りした感じで漂ってくるキンモクセイの香りを確認しつつ思うのです。『キンモクセイってシロ?』、と。ただし、クロだとわかっても、引っ越す予定がいまのところないだけにそれはそれでつらいのですけれど。はっははは〔笑うしかないですよね〕。 ユスリカなどの昆虫アレルゲンもありなんですよ。 ↓ とりあげています。「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2014.09.29
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隕石〔隕鉄〕は突然に。GB2008年2月のこと。コンクリートが一面に張られている倉庫前の通路部分に、唐突にころがってきたのが、この奇妙な石です。 手に取ると、重くて、磁石がくっつきます。いっしゅん、 隕石かな とは思ったのですが、博物館や石の展示会で見る きらびやかな隕石とは、似ても似つかなかったので、とりあえず じぶんの机の引き出しに保管することにしたのです。その後しばらくたって、このような「金属」のような、それでいて石と形容したほうがよいような丸くない隕石があることをしって こちらが隕鉄とよばれる石の例 → あるていど/笑 詳しい方にみていただいたところ、貴重なものではないですが ● 鉄隕石(隕鉄) iron meteorite ● 石鉄隕石 stony-iron meteorite でしょうといわれて、その後も引き続き、引き出しにいれて保管しております。・・・キラキラもしていないし、色も鮮やかではないし、形もするどくはないのですが、幾多の偶然が重なって自分のもとにやってきてくれたのだなって思うと、やはり いとおしい ものですね♪ ちなみに、こちらが 石の表面 ↑ 。 倉庫にいったときに、頭にあたらなくてよかったなんて ことも、とりあえず おもったりして/笑。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2016.02.23
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危険なトゲを持つ外来植物が、全国の芝生で増殖中です。06.19 H観光県である宮崎県の公園にあっても、最近はこのトゲを持つ植物の注意が書いてある看板 が 目立つようになってまいりました。ということで、2012年5月分の2回分再掲載です。 ↓『危険なトゲを持つ外来植物が全国の芝生で増殖中です。』 草の上をはだしで歩く子どもやペットに害をなす、帰化植物があります。 それが メリケントキンソウ です。 毒はないが、刺さると「押しピンを踏んだような痛み」があるという、トゲのある実をつけるこの植物に対して、注意を喚起する新聞記事は ↓ こちら 。 この記事によると自転車のタイヤをパンクさせる場合もあるとのことで、そのトゲのするどさには、驚きを隠せません。2ミリ前後 という極小とはいえ、そのトゲの持つ威力には、まるで忍者の使うマキビシを連想してしまいました。 で、そんな メリケントキンソウですが・・・そういえば勤め先の芝生にも似たようなのがあったぞと、思い当たり、さっそく確認することにしました。 これなんか、どうにも メリケントキンソウ っぽい。 そこでこの植物の、枯れたふうの乾燥した花の部分を触って見たところ・・・きましたよ、キリッとした痛み。 やっぱり これは、メリケントキンソウでした。花をこすった指には、小さいとはいえ 数本のトゲが、しっかりと確実に刺さっていました。 5月から6月にかけて 実が乾燥するために、被害が発生しやすくとなるメリケントキンソウ。注意が必要です〔とくに芝生の周辺部などの密植していない部分などで〕。 自生しているかどうか、お住まいの自治体のホームページなどを検索されてみられることをお薦めします。 ちなみに 宮崎のページは 参考までにこちら です。 原産地が南アメリカのキク科の野草である、このメリケントキンソウは 1930年には すでに国内で発見された記録があるとのことです。 どうりで、見たような草だなと思ったはずですよね。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」 刺さるトゲよりも怖いものは。Hすみ その鋭いトゲで、子どもやペットに害をなす可能性のある外来植物であるメリケントキンソウの続編です〔前回分は こちら 〕。そのメリケントキンソウの大きさ ですが、10円玉と比較するとこんなかんじになります。 そして・・・刺さるトゲと同じように、このメリケントキンソウを怖れなければならない理由。それは、この下の写真にあるように、その成長のスピード、とくに 開花から結実のすばしこさ にあるようです。 じつは ここの芝生は、この連休前にわたくしの手によって、刈払い機で刈られたばかりの場所だったのですから。なんという成長ぶりでしょう! しかも開花期の4月から5月にあたっているとはいえ、小さい個体ながら現在ではしっかりと蕾がついているところには驚かされました〔ふつうの植物ではここまではやく結実しない〕。 このまま開花するのを見ているだけであるのなら、この花で結実したタネは、5月から6月にかけて硬化し、靴底や車両類のタイヤなどに付着して のの拡散していくにちがいありません。 青い芝生で寝転がったり、はだしで自由に歩き回ったりする気持ちよさを、未来の子どもたちに伝えるためにも、この草の増殖拡散だけは防ぎたいな とおもうのです。そのためには、まずはこの植物の認識と生息確認が大切ですよね。 というわけで、日本各地で増殖している外来植物、メリケントキンソウについてのお知らせでした。 いちばんてっとりばやい防除法は、種子が硬化する前の刈払いだ と思うんですよ。というわけで、さっそく明日早朝には作業決行です。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2014.06.19
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植物がなくても大発生する毛虫には要注意! 植物がまったくない、コンクリートが主体の建物において、彼らはこんなかたちで存在します。 接近。 さらに接近。 棲んでいるのはコンクリートの上だけではありません。ときには金属やプラスティック、そしてポリタンクの上でも生活するのです。ののののの の ← ポリタンクの壁面でも こんなふうに。 彼らの名前は、 ヤネホソバ 。 コケを食べる蛾の仲間で、この3センチ前後の毛虫は、この蛾の幼虫となります。 問題は、そう、この 幼虫が毒針毛 を持つこと。 ● ポリバケツの取っ手にいる ● 洗車用のブラシの持ち手にいる ● 金属製のチリトリの取ってにいる のというぐあいに、彼らが道具類にじっとしている〔基本的に動かない場合がほとんどです〕ことに気づかずに、うっかり道具を持ってしまうと、おもいっきり刺されてしまいます。 そして道具類ならまだいい。ときには ● 上から落ちてくる ● 天井から、糸をだして静かに降りてくる のといった具合に、天井付近にいった彼らが、落ちたり、降りてきたりしたときが問題です。 頭や肩になにかついたのかなと思って何気なく触ったら、触った手が被害に遭いますし、きずかずに〔小さく軽い毛虫なので〕たとえば首筋に落ちてきたとしたら、ときには着衣のなかに侵入されて、いたるところを刺されることにもつながります。 ほとほと へこんでしまう ケースでは、 ● 洗濯して干している洗濯物の内側に潜む ののという場合すらあります〔収納して衣類をたたむとき、あるいは洗濯したての洗濯物を着ようとしたときに被害に〕。 以前お伝えしたチャドクガによる健康被害などでは、その被害はあくまで自然環境のなかで樹木に接触あるいは接近したときにかぎって起こるものでした。しかし、この ヤネホソバの場合には、そういったこれまでの常識が通用しない点に、その特異性があります。 「樹木に触れた覚えはないのに、最近虫刺されの症状をおこしちゃって」などという思いをお持ちのあなた。とくに雨の多い年には、コンクリートの上や、スレートの壁面を確認されることがよいかと思います。 コンクリートジャングルという、新しい生息の場を見つけた彼ら。 いく手には、都市化されてきた日本という無限の生息場所が広がっているのですから。。 先日も 発生した場所をみました。学校の体育館の外付けの階段付近。 そして農業改良普及所の建物で。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2014.09.11
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