松下一郎のグリーンブレーカーズ

松下一郎のグリーンブレーカーズ

2013.01.21
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カテゴリ: カテゴリ未分類
大型機械を使った農業は、山国・日本に向いているのだろうか。n



 ↓

ずらっと並んだ大型コンバインが見渡す限りの黄金色に染まった小麦、
あるいは見渡す限りの熟れた大豆を収穫する風景
を、テレビなどでご
覧になったことはありませんか。農業問題を取り扱った番組で流され
ることの多いお馴染みの光景ともいえます。

この映像イメージは、主として米国の平原地帯での農業の姿です。い
わゆる大平原での、大型機械を使った単一作物を栽培する農業におけ
る収穫風景ですね。
そしてこの画面で想像 されるこういった農業のイメージが、いまや多
くの日本人の頭の中で想像される理想の農業にあたるのでは

ょうか。

しかし実際のところは、こういった農業を、そのまま日本にあては
めるわけにはまいりません。なんといっても 地形の問題がある からです。

日本は、その国土に占める平野の面積といえばわずかに約25%、残
りの70%近くが山間部という地形
です。そう、 日本は島国であると
同時に、なんといっても山国
であるために農地面積が少ないとい特徴
があるのです。ただでさえ少ない平野では、人口増加や都市化にとも
なう開発が行われ、結果として、日本の国土のうちの農地面積は国土
面積38万平方キロメートルのうちのわずか13・5%にしかなりません。
米国の39・4%やオーストラリアの59・3%とは、比べるべくもなさそ
うです。

山国であるスイスや、
スイスほどではないにしても山がありそうなドイツやフランスを含む
EUと比較
ではどうでしょう。

EU全体の農地面積の割合は、日本と同じく30%程度ではないかと
思ってしまいそうになりますが、じつは EU全体の国土面積に占める
耕地の割合は65・5%
もあります。
では同じ 島国である英国はどうでしょう
ては、 国土面積に占める耕地の割合は69・6% もある。こちらも日本
よりもはるかに広いのです。
具体的に耕地面積を比較してみると、ドイツは日本の3・6倍の17
01万ヘクタール、フランスは6・3倍の2943万ヘクタール、前
述の島国にであるはずのイギリスでは、3・6倍の1696万へクタ
ールにもなります。

・・・・。

ここまで各国と比較して日本の農業のおかれている地形の特殊事情を
ご説明しました。
そのうえで思うのですが・・・このような地形の日本では、大型機械
農業を柱とした 〔一般的に強い農業だと考えられている〕農業政策を推
し進めるのは現実的に無理がある
・・・と、そう思われてならないの
です。不定期に つづく。

 山国であるからこそ、日本にはいろいろな形の農業がいると
  おもうんですよ。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「 夢で終らせない農業起業 」「 里地里山複合大汚染









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Last updated  2013.02.02 04:28:50


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