松下一郎のグリーンブレーカーズ

松下一郎のグリーンブレーカーズ

2013.01.29
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カテゴリ: カテゴリ未分類
山中を「ホイホイ」と鳴いてまわる もののけ もいて。H

なにものかの気配 を探るうちに、この地方に伝えら
れている 物の怪 を思い出しました。 冬は、“山”におられたのだな、
と、おもいつつのおはなしとなります〔 倉庫での作業は昨日中に
終えて無事に里に帰還しました
〕。

 ↓

九州・宮崎の山中で「ホイホイ」と鳴いてまわるというもののけ。。

それが  カリコボウズ です。

塩や米・焼酎を供
えて山仕事の成就を祈る習慣
があります。うっかりとして、これを怠る
と怒ったカリコボウズが、 人を驚かせたり、家をガタガタと揺すったりす
とされています。
また、山中でいきなり聞こえる人の話し声や、山での大きな物音〔たとえ
ば大木が倒れるような音〕をたてることなども知られています。

そして山仕事をしていない方でも、 気をつけねばならない時期 がある。

それは お彼岸 。カリコボウズが春の彼岸になると川へ、秋の彼岸になる
と山へ移動するとされる、その時期です。

この移動中に、カリコボウズを見にいった者は病気になってしまったり、

えもあるのですから穏かではありません。また、そのお彼岸の、通り道
に、うっかり家を建てとしまった場合などは、建てた家に穴を開けられ
るとも、いわれていますよ。

「カリコボウズ」・・・

その正体は、新種の動物や、その動物から生まれた幻想・あるいは妖怪


 お彼岸に移動すること。
 古来よりの山仕事にまつわる祭事にかかわっていること。
 山の自然を破壊するものに、いたずらを仕掛けること。

といった行動上の特徴から考えるに、その正体は  案外「人の魂」なの
かもしれない
なとも思います。古来より、その地区の山や自然を守ってき
た・山に生きてきた人々の魂です。

なんといっても、国土の7割がじつは山林だというわが国、日本。古代
より、国土保全には山林整備が不可欠でした。
そんな大切な 〔山林整備という〕事業に携わってきた人々の思い が、
「かりこぼうず」というかたちになるのかもしれないな・・・と、山で
おもうことたびたびです。

というわけで、今回は、九州・宮崎の山中に伝わる カリコボウズ の
おはなしでした。


 宮崎には  ヒョウスペ とか ヒョウスンボ とよばれる 河童系の
  方々も おられるんですよね。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 夢で終らせない農業起業 」「 里地里山複合大汚染








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Last updated  2013.02.11 22:31:22


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