松下一郎のグリーンブレーカーズ

松下一郎のグリーンブレーカーズ

2018.12.30
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亀蛇〔きだ〕とよばれる神獣のはなし。


今年も妙見祭が執り行われたということで、そして次回関連として
過去分ですが、よろしかったら。

 ↓

熊本県、八代市にある八代神社におまいりしたときです。見上げ
たお社の屋根に、こんな妖しい動物の姿をみました。

屋根に亀蛇.jpg 亀蛇〔きだ〕です。


八代市で毎年執り行われる妙見祭の人気者として、ガメの愛称でよば
れるこの亀蛇・・首の長さ約 2.5メートル・体長 4メートルという巨大な

妙見祭のユーチューブは  こちら  。

乗り物

さて、この亀蛇〔きだ〕と八代神社のご関係ですが・・・

『天武帝白凰九年 (六八〇年) 秋、中国から 亀蛇の背に乗って海を渡って
 きた妙見神
は、八代郡土北郷八千把村竹原津 (今の竹原神社付近) に
 上陸し、約三年間仮座した。言妙見宮には、上宮、中宮、下宮がありて
 上宮は延暦十四年 (七九五年) 桓武天皇、中宮は永暦元年 (一一六〇
 年) 二条天皇、下宮 (現在の八代神社) は文治二年 (一一八六年) 、
 後鳥羽天皇の勅願 (ちょくがん) により創建。北斗七星と北極星を神格化
 した天御中主神 (あめのみなかぬしのかみ) と国常健命 (くにとこたちの


という謂れがあるのだそうです。

そうなんです、つまりこの神獣である亀蛇〔きだ〕は、北極星あるいは
北斗七星の化身ともいうべき妙見神の乗り物だというわけですね〔ガメ
ラの背中に乗って移動するみたいでかっこいい!〕。

これが妙見神社の御神幸行列に亀蛇が参加している理由ということです。
こちら  。

追加といたしまして、弘化3年に描かれたという「妙見宮祭礼絵巻/青井
郷秀筆」の一部をご紹介です。彩りも鮮やか、獅子舞や お侍さんといっしょの
亀蛇
が描かれていますよ。

絵巻.jpg

11月の23日。
お近くに行かれる予定の方には、お薦めの御祭礼行列です。


「古事記」「日本書紀」に、「ここは火の国、八代の 郡(こおり)の‥」と
  いう文が残るように、八代は北極星を目印として近海航路を行き来していた
  古代の海洋民族にとっての重要な港町であったことでしょう。
  彼らは颯爽と 亀蛇に似た形の亀甲船を乗りこなしていたのかも 知れませんね。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 夢で終らせない農業起業 」「 里地里山複合大汚染





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Last updated  2018.12.30 00:46:06


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