松下一郎のグリーンブレーカーズ

松下一郎のグリーンブレーカーズ

2019.03.24
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竹に模様を描く菌」のおはなし。

千利休と茶道具にまつわる逸話の中で、伝説の域まで高められている
のは素材に竹をつかった花入れでしょうか。
それが天正18年の秀吉の小田原攻めに利休が同道したおり、利休自
ら鉈をふるって取った伊豆韮山の竹をもって作った花入れ3点です。
​​


その3点は、「園城寺」「尺八」「よなが」という銘がつけられた花入れ。​

なかでも有名なのは「園城寺」で、真竹の2節を残し一重の切れ込みを入
れた簡潔な作であり、以後の竹花入の流行を生んだという名品だとされて
います[現物は 国立博物館に所蔵 ]。

その後の利休以後の竹花入つくりの流行は、竹の素材にも及んでいきます。
その素材で有名なのが、たとえば真竹の一種である「 浸竹 /しみたけ」。

浸竹とは節の部分に黒や茶色の浸みがある竹のこと で、 竹に寄生する菌
によって滲みたような模様が自然の状態でできた竹 をいいます。・・・な
どといっても なかなかわかりにくいとおもいますので、映像でいえば




こんなかんじ。縦1センチ×横5ミリほどの楕円形の模様がはいった真竹
/沁竹 となります。ちなみにこの竹は、 日向の国の模様の入った竹と
いうことで  ヒュウガハンチク (日向斑竹)という竹 になります。ちな
みこのヒュウガハンチク。利休以後の、とくに江戸時代において沁み竹の
のなかでも白眉とされ、 浸みのある花入れの景色を醸すものとして茶人
たちが賞玩するものとなっていったといわれていますよ。

なかなかに風情のある竹だなとおもうのですが、いかがなものでしょう。

そして忘れてならないのが、この模様を竹の表面に描く菌。ヒュウガハン
チク菌といわれているのですが、ここはやっぱり「風情のわかる菌だ」
といわねばならないのでしょうね/笑。。

と話はここで終わるのですが、じつはこのヒュウガハンチク(日向斑竹)
は絶滅した・・といわれていたのです。ですが2010年前後に100
本ほどのヒュウガハンチク(日向斑竹)が発見され、当時割合に大きな
話題となりました。 農業者としては・・・ できるうるなら、この竹を
栽培して活用してみたいと思いますよね~。


 もしこのを手にしたならば、利休はどんな花入れをつくるの
  でしょう。ヒュウガハンチク(日向斑竹)をみながら想像し
  ており。。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 夢で終らせない農業起業 」「 里地里山複合大汚染









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Last updated  2019.03.24 13:36:44


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