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◆「ハーブ」って何?


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<ハーブ> in Wikipedia
ハーブ(英: herb、イギリス英語発音[h?'?rb]、アメリカ英語発音[?'?rb])は、
元来ラテン語: herbaで草本性の植物、つまり草を意味する。

一般にハーブという場合、
特にヨーロッパで薬用の薬草やスパイス等として有用な植物を指す。
野菜や穀物のように大量に生産されるものや、「花卉」と呼ばれる観賞植物は除外されるのが普通で、
香りや辛味、苦味などの風味を楽しむために少量用いられるキッチンハーブを指すことが多い。
劇薬として有用なものをも含むため、いわゆる有毒植物もハーブに含まれ、
使用や栽培に許可が必要なものもある。

語源からすると、元々木本植物は有用植物ではあってもハーブではなかったと思われるが、
現在ではローズマリーやローリエ等、木本植物であっても、一般にハーブとして扱われるものも多い。
またヨーロッパとは関係がなくても、薬用や調味用に小量使われる草もハーブと呼ばれている。

また、ローズヒップ(バラの果実)のように、植物全体としては通常ハーブには含まれないが、
その実や花弁等の有用部分のみを指してハーブと呼ぶようなものもある。
更に、一般的な植物名とは別に、ハーブ等として利用する時に使用される固有の名前を持つものも多い。

<目次>
1 ハーブの利用法
1.1 注意事項
2 歴史と文化
3 分類
4 脚注
5 関連項目
6 外部リンク

◆1.ハーブの利用法
1.食用として利用できるもの。
2.食べられないが香りを利用できるもの。
3.両方を利用できるもの。
4.香り以外の非食用用途のもの
に大別することができる。

いずれも、利用することで、大なり小なり薬効を得られるとされていることが多い。
しかし、特に薬用と謳われるハーブの中には、毒性が強く、用法や用量を誤ると深刻な中毒症状を引き起こす
ものもあるので、利用には注意が必要である。
ハーブはまた食材として味付け、香り付けにも使われたり、お茶(ハーブティ)として使われたりする。
香りを利用する方法としてはポプリや精油等としての利用がある。
香りの持つ薬効も知られており、現在ではアロマテラピーの中で利用されたりする。

<1.1注意事項>
ハーブには薬効の強いものがある。
日本においてハーブは、薬事法で医薬品に分類されないものは食品に区分されて市販されている。
しかし、その中にはセント・ジョーンズ・ワートのように、うつ病に処方する国があるようなハーブもある。
ほかにも、
薬物との相互作用に注意を要するイチョウ葉エキス、エゾウコギは摂食に十分な注意が必要である。
また妊娠中の摂食に対しては安全性の確認されていないものも多いため注意が必要である。

アロマテラピーで用いる精油は法律上、雑貨として販売される。

こうした食品や雑貨を販売するに当たり薬効を標榜することは薬事法に違反することになる。

向精神薬作用のあるものもあり、法律によって管理・規制されているものもある。

◆2.歴史と文化
その歴史は古く、ヨーロッパではキリスト教発祥以前から使われており、
ヨーロッパのキリスト教以前の宗教との繋がりが深いと思われる。
古代エジプトではイチジク・ブドウと合せてヤグルマギクやケシの仲間が栽培された薬草園があった。

現在でも、ハーブが庭に生い茂っている家に住む人や、ハーブに造詣が深い人を指して尊敬を込めて
「ハーブ魔女」と呼ぶことがある。

ヨーロッパ中世を襲ったペスト(黒死病)の蔓延を救ったのも、ハーブの知識とされ、
例えば、セージやマジョラム、ローズマリーなどを酢に漬けておいたものを飲んだり、
身体につけるとペストの感染を防ぐとされた。
現在になってからの研究によると、これらのハーブは抗酸化性が強く、免疫力を高めることが分かっている。

中世ヨーロッパでは、
ハーブなどの知識に詳しかったりハーブを魔よけ等に使う知識を持った人々が魔女狩りなどで弾圧された。
キリスト教ではない宗教性と繋がりのある人々がハーブの知識などにより人々を救い、
そのことにより注目された反動として、
キリスト教会が後になってこれらの知恵者を弾圧したのが魔女狩りの本当の理由だという説がある。

ハーブの知識は、ローマから距離的に離れなおかつローマ教会(カトリック)の影響の少ないイギリスに残った。
現在もイギリスではハーブガーデンを始めとしたハーブの知識が多く、
1980年以降は代替医療として国家政策としても積極的に使用が推進されている。

イギリスから現在のヨーロッパやアメリカにもハーブの知識が伝わった。
また、ヨーロッパのハーブの知識は、移民との接触によって北米先住民にも伝わり、
北米先住民の使うハーブに、ヨーロッパを原産とするセージが含まれていることもある。

◆3.分類
木本類
 常緑樹 --- ラベンダー、ゲッケイジュなど
 落葉樹 --- バラなど
草本類
 1、2年草 --- ナスタチウム、ヒマワリなど
 多年草 --- ミントなど
 球根類 --- サフランなど

◆4.脚注
1.食品・サプリメントと医薬品の相互作用 (PDF) (社団法人 日本分析化学会)

◆5.関連項目
 ハーブの一覧
 スパイス
 薬用植物 / アダプトゲン
 ポタジェ
<ギリシャ医学>
 ペダニウス・ディオスコリデスにより『デ・マテリア・メディカ』(『薬物誌』『ギリシア本草』)としてまとめられ、
以後ヨーロッパおよびイスラーム圏の伝統医学で使用された。
本来の西洋ハーブはこれに基づいて診断・処方される。
<アーユルベーダ>
 インドの医学、紀元前5000年から紀元前10000年程以前からのハーブや医療の知恵の結集で、
現在もインドだけではなく、世界各地で西洋医学とならんで使われている。
<漢方、漢方薬>
 中国を起源とする、古代からのハーブや医療の知識の結集。
現在も中国、韓国、日本を始めとするアジアの国々や、世界各地で使われている。
<精油>
<アロマテラピー>

◆6.外部リンク
食品・サプリメントと医薬品の相互作用(PDF) (社団法人 日本分析化学会)


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