取材で購入した3万人のフォロワーを徹底追跡すると、その一端が見えてきた。
インスタグラムをはじめ、YouTube、Twitter、Facebook、TikTokなどあらゆるSNSのアクセス数や「フォロワー」、「いいね」を増やすことができるサービスがある。
――注文はどれくらいあるのか?
「ひと月に1000件。今はオーダーの8割がインスタグラムだ」
「どこにでもいる普通の子が髪の毛をいじったり、良い服を買ったりというファッション感覚でフォロワーを買っている。モデルやタレントは、オーディションでフォロワー数を聞かれるので、とりあえずフォロワーが何万人もいなきゃいけないという状況になっている。名前は出せないが芸能人や有名なスポーツ選手のアカウントでも増やしたことがある。」
検証用のアカウントは3つ作り、名前を「渋谷一郎」「渋谷二郎」「渋谷三郎」とし、それぞれ別の業者から1万フォロワーずつ、購入することにした。
支払いを済ませて数時間、二郎アカウントに変化が現れた。フォロワーがどんどん増える。
最終的に、二郎と三郎アカウントのフォロワーが1万に達したのは1日ほど。
一郎は2日ほどかかって1万になった。
インフルエンサーのアカウント解析などを行う技術を持つ会社の協力を得て、それぞれのフォロワーのアカウントが作られた国がどこなのかを分析した。
一郎は世界150か国からフォローされていたが、多かったのがアメリカで15%、次いでブラジルが12%、インドネシアが5%だった。
二郎は約95%がブラジルだった。
そして三郎のフォロワーはエジプト、イラン、イラクなど中東地域が多かった。
注目したのは一郎のフォロワーの中に含まれていた日本のアカウント。
日本語の含まれる投稿があるアカウントが、およそ150あった。
連絡先を割り出せたものが約100あり、そのうち50ほどと電話で連絡。
一郎をなぜフォローしたのかを聞いた。
すべてが「フォローした覚えはない」と答えた。
神奈川県内の高齢者施設は「アカウントは以前、テスト的に作ってみただけの、もうすでに誰も管理していないアカウントでした」と答えた。
また都内の洋菓子店の男性店主は、理由はわからないがなぜかフォローが増え続けていると話した。
状況はどこも似たりよったりで、パターンは2つに分けられた。
▼1つはいまも使用中の「生きている」アカウントが、あるときを境にアカウントの持ち主の意思に反して勝手にフォローを増やしているケース。
▼もう1つは、すでに使われなくなったアカウントが、何者かに操られ、多くのアカウントをフォローし始めているケース。
どちらにしても、薄気味気悪い現象が起きていた。
フォロワーを売っているのはどんな業者なのか。取材で購入した3万人のフォロワーを徹底追跡すると、その一端が見えてきました。WEB特集です。 https://t.co/cm66T2fsED
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年5月22日
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