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2011年02月24日
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カテゴリ:
ジュネーヴ・ショウもう一つの悲劇がランチアのブース。

日本ではリーマン・ショック前にディーラー展開のニュースが
あったのですが、その後はそれきりになってしまっており、極
東の島国どころか本国の本体もアルファと共にリストラクチャ
リングの対象となってしまったようです。

企業再建はビジネスモデルのリビルドですが、どうしたって当
座のキャッシュフローは必要です。その解決策がクライスラー
のバッヂエンジニアリング車。その骨はW210だったりする
のですから、台所事情は消火器では足りないのでしょう。少な


さて、そんなランチアもエレガントなボディを一皮剥けば、中
身はリヤカーのようなだったのはフィアットと同じです。手を
入れれば入れるほど開いた口の大きさは大きくなるもので、ト
ヨタやBMWを100点とするなら、せいぜい70点くらいの
クオリティだと評するのが公平だと思います。

しかし、最後に磨いたヘッドライトユニットは合格点でした。
そのユニットはイタ車ファン垂涎のカレロ製。

ちなみにちょっと脱線しますが、クルマのヘッドライトは重要
保安部品であるのと同時に、商品の特徴を表すとても大切な部
分でもあります。何故ならクルマのフロントデザインは人に例
えると顔。ヘッドライトは目だからです。すなわち、ヘッドラ


そこのところ、日本車のデザインがいつまで経っても垢抜けな
いというか田舎っぽいのは、ヘッドライトのデザインが大甘だ
からです。甘いというのはカタチが甘いのではなく、線が甘い
から全体がダメになっている。特にトヨタ車のヘッドライトと
マツダ車のテールライトのアルミ反射板ギラギラは致命的です。


裏側が有色プラスチックを溶着してユニットになっていて、バ
ルブの光を表側に集光するためアルミを蒸着して反射板にして
いるのですが、光の反射と無関係なところまでアルミ蒸着をし
て車体の印象を明るくしている。これが品性がありません。

どちらかというと(クラウンのグリルを除いて)従来から凡庸な
デザインが特徴のトヨタ車ですが、いくらなんでもデザイナー
の気まぐれのようなことが、そっくりそのまま製品化するとは
考えにくく、デザイン決定のプロセスに問題があるとするなら
ば、それは組織と構成員の品質と管理がポイントということに
なります。

問題解決や意思決定に「なぜ」を5回繰り替えす会社が、ヘッ
ドライトのデザインにおいて「デザイナーがこう描いたから」
という理由で決定することは有り得ないでしょう。

啓示のないデザインが残る余地がないとすれば、啓示のあるデ
ザインをしても意思決定に啓示がないとも言える。

アウディ車がデザインで支持を拡大したのは、「あの」特徴的
なヘッドライト(とグリル)によるところが大きいが、そのデザ
インを描いたのは日本人だ。そしてレクサスISの後期型はさっ
そくヘッドライトに同じモチーフを取り入れた。

件の日本人デザイナーはトヨタで同じことがやれただろうか。
一連の出来事は、善良を判断基準にするのではなく、強欲を判
断基準にしているとも言えまいか。

こういう日本人の組織が日本の競争力を殺いでいる部分だと感
じるし、モノマネを恥としない東洋の無秩序な数の論理が価格
の振幅幅を増大させている一因だとすら思う。理性に依拠する
誇りを持ちたいものです。


さて、ようやく本論。

そろそろ最終仕上げに入っているLancia Yですが、他の全てが
70点のところで、ヘッドライトユニットだけが合格点でした。

Lancia Y ヘッドライトユニット
▲Lancia Yのマーカーレンズ。日本人にはあと100年経っても創
れないカタチをしている。

それでも経年劣化でやや黄ばんできており、そのまま走らせる
のは気が引けるため、きれいさっぱり磨くことにしました。

Lancia Y ヘッドライトユニット
▲作業前の状態。ヘッドライトレンズの上部が薄く黄ばんでいる。

カー用品店に出掛けると、ヘッドライトレンズを磨くためのキッ
トが売られています。商品の裏面を確認すると、紙ペーパーとホ
ルダーだったりコンパウンドだったりします。ちょっとそれで宣
伝文句の新車の輝きは無理だろうと思ってバフ掛けで磨きます。

Lancia Y ヘッドライトユニット
▲車体から外したヘッドライトユニット。これを機械で磨く。

前述の通りヘッドライトレンズはポリカーボネートですので、ど
んなクルマでも黄ばんでくる可能性はあります。

ですからクルマのデザインをシャープにしようと、ヘッドライト
レンズにボディ同色のプレートを貼っているクルマをよく見かけ
ますが、あれは良くありません。最初から優れたデザインのクル
マを買いましょう(笑)

用いるコンパウンドは、当然3Mのスーパーデューティラビング
コンパウンドで、作業時間は2~3分。レンズ磨きキットやレン
ズ磨きサービスなんてもったいないです。

Lancia Y ヘッドライトユニット

せっかくヘッドライト周りをバラしたので、シャシー側もクイッ
ク・アンド・ブライトで徹底掃除と徹底WAXでバリモンになり
ました。

Lancia Y ヘッドライトユニット
▲作業終了後の状況。サイドマーカーレンズに注意。

こんなことをやるとテージスが欲しくなります。


感謝!






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Last updated  2013年05月27日 12時39分37秒
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