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2011年04月12日
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カテゴリ:
東日本大震災から1ヶ月経ちました。昨日も大きな余震がありま
したね。

宮城県・岩手県・福島県を中心とした被災地でご苦労されている
皆さまに、改めてお見舞い申し上げます。

先週あたりからでしょうか、地震/津波、原発事故からの避難か
ら復興に関するニュースに変化してきまして、1000年に一度
の大災害にも拘らず、その復興のスピードに日本の底力を感じて
います。

一方、原発事故の対策や計画停電(私自身も何度か経験しました)

勢の外国人の方が出国したり、日本製品の供給停止や風評被害と
いった経済へのマイナス・インパクトも出ています。

とくに小売りや飲食業、観光業といった一般消費者が直接購買す
る業界では、売上げが震災前の半分といったことも珍しくなく、
3月末で閉店や倒産するといったニュースも見聞しました。

これから本格的に復興していくという震災1ヶ月後という現在の
タイミングで、これまで見聞きしてきたニュースから、今までに
ない新しい仕組みが作れないかと思って考えてきたアイディアを
書いてみようと思います。


まず基本の確認ですが、これから被災地で行うことは「復旧」で
はなく「復興」であること。


るのではなく、新しい価値を投じてプラスに転じるアプローチが
大切です。

これは復興に必要な原資が、税金で賄うのか国債で賄うのかとい
う議論が起こっていましたけれども、震災前に財政赤字と再建の
問題で日本国債の利回りと格付けが神経質な話題になっていたこ


ただ一方で、これまでに民間で集まった義捐金の総額が1000
億円を超えていることも事実であり、震災復興と目的が明確であ
るならば民間から資金調達が出来ることも示しています。

16~25兆円と試算されている震災による損失に対して、国の
復興予算が10~20兆円と桜井財務副大臣が述べ、日銀も金融
緩和の強化を継続する方針です。

以上が現在見られるマクロ経済の政策なのですが、これらはどう
しても供給サイドに立った施策のため、流通のボトルネックを完
全にクリアすることは難しいのではないかと思います。一例とし
て、義捐金の配分がスムーズに進んでいない現状があります。


私は、これとは別に需要サイドに立った効果的な復興に役立つ仕
組みがつくれないかと考えてきました。

その暫定解が「震災早割りクーポン」です。

「震災早割りクーポン」とは、注文時と提供時の時差で生ずる金
利分だけ割引を受けられるクーポンです。

例えば、経済産業省なり金融庁なり内閣府なりが、小切手帳状の
クーポンを企業・家庭問わずに配布(ばら撒き)します。

家庭も企業も(以下、消費者とします)、商品やサービス(以下、商
品とします)が欲しいが、すぐに提供できないとき(=ニーズが顕
在化した時点で)、供給側の店舗や企業(以下、供給者とします)へ
の発注時に、このクーポンへ注文内容と日付・金額を書いて渡し
ます。

受け取った供給者は、すぐに発注できない商品を受注した時点か
ら、実際に提供するまでの期間に掛かる金利分を割引して提供し
なければならない、というものです。

但、手形のように譲渡可能にしておき、供給者は仕入先等のサプ
ライチェーンの上流に遡って渡すことができる。

また、金融機関等に持ち込んで借入資金の金利の割引が受けられ
たり、クーポンそのものを担保として借入が受けられたりすると
いうものです。最終的には、発行元が引き受けます。

このクーポンを考えたきっかけは、

1.震災で被害に遭った中小企業に対する資金繰り支援が、これ
までの業績不振や、評価できる担保が失われていることを理由に
上手くいっていないこと。

2.被災地外でも急激な売上減により資金繰りが苦しくなってい
る企業が企業規模を問わず急増していて、経済に対する対策は国
内全体で求められていること。

3.実需を基礎として使用されるクーポンのため無駄がなく、か
つ早期の需要顕在化が期待できるため、復興スピードを速める効
果が見込めること。

4.アメリカ等の諸外国では、従来から売掛金を担保に融資が行
われていましたが、日本では金融機関が不動産担保主義の慣例か
らなかなか脱却できず、経済の下支えの役割が不十分だった日本
金融の問題点を乗り越える可能性があること。

以上です。

実際の運用面では、クーポンの安全性や発注した契約のキャンセ
ル時の取扱いが問題点としてあろうかと思いますが、従来からあ
る手形や小切手と同様か、それ以上の技術的な施策を施すことで
クリアできるのではないかと思います。

震災復興と景気の早期回復に向けて、需要サイドからの消費の刺
激策になるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

東日本大震災で被災したビル(新宿・甲州街道).jpg
▲東日本大震災で地盤沈下が起こったビル(新宿・甲州街道沿いで)

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Last updated  2013年05月27日 12時20分26秒
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