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2011年12月06日
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テーマ: 鉄道(25343)
カテゴリ:
国境のトンネルを手前で降りると、そこはみぞれ混じりの雨だった。

C6120

ニセコのC623以来のハドソン復活というのは通り相場ですが、
私自身はハドソンやらパシフィックやらに余り関心はなく、地上か
ら枕木とレールと動輪を積み上げれば自分の身長を越える高さにな
り見上げる巨大さと力強さが魅力の大部分を占めます。

片や「復活」で山田洋次監督がお話されたように、言葉にするのが
難しい要素も確かにあり、鉄道ファンの皆さまに対する鉄ではなく
物質(Iron)としての鉄の魅力なのか、勢いよく噴出す水蒸気の
エネルギーなのか熱気なのか白と車体の黒とのコントラストなのか、

擬人化して共感するのか、なんとも言えません。言えないから特別
なんだ、一生懸命感じるしかないんだとも。

C61という形式の蒸気機関車は、これまであまり日の目を浴びて
こなかったように思います。それはC57のように貴婦人と呼ばれ
る訳ではなく、D51のような最大製造台数やC62のような日本
国内最大といった仕様で記録される訳ではなく、C11のように全
国で姿がみられた訳でもないからでしょう。

復元にあたっての検討段階で、既に稼動しているD51とボイラが
共通、C57と駆動系が共通だという技術上の利点があったとして
も、こうして本線上で運用に復帰したC6120を眺めてみれば、
キセを載せてもバランスよい大きさのボイラと、俊足を連想させる

タルバランスの高い凛とした佇まいに繋がっているように思います。

また他の復元蒸機が、使用される用途目的のために過度に装飾され、
動物園の飼育動物のように使われているのに比べて、本機は余計な
装飾が一切なく、現役時そのものの姿で現代にあることを美徳とし
たいところです。苗穂にあるC623を思い出しました。


の後の度重なる洗浄を経てか、にわかに黒光りするようになってき
ていましたが、それでも欠かさず給油されて油光る足回りと、煤に
まみれて走るボイラーとで、微妙なコントラストがあることも一級
の価値を看て取れます。

C6120

国境の駅で火床整理と注水を受ける姿を眺めましたが、投炭と同時
に黒煙が登るボイラと、各種チェックを経ると同時に動くコンプレッ
サの作動音を聞く限り、本機は「絶好調」という言葉が一番しっくり
くるコンディションでしょう。

メカニカル・ストーカとストーカー・エンジンは撤去されていまし
たけれども、レールを蹴る力は十二分で少々勇みよく加減弁を引く
とすぐに空転するくらいです。

C6120

願わくば末永く現役であってほしいと思います。


感謝!






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Last updated  2013年05月25日 13時01分39秒
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しゅっぽ さん
C6120綺麗な機関車ですね。

「復活 山田洋次・SLを撮る」のDVDが発売されています。
特典映像が豊富に付いているようです。
http://www.digital-voice.net/detail.shtml?id=952 (2011年12月17日 16時46分40秒)

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