白亜のレストラン建設大計画
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出来上がった天婦羅を一同喜々としていただいた。だが次第にその顔つきは微妙になり、やがて首をかしげ、ついにとある疑問が発せられた。「…何かガソリン臭くない?」「そうだねー…なんか匂うねー」「どっかに灯油がこぼれてるのかな?」と言いながら、匂いの元を追っかけた。すると突然、一番囲天婦羅鍋に近かった直子女史が、衣が入っている鍋をつかみ、鼻に近づけた。「これ…もしかしてこれじゃない?」一同唖然とし、鍋を廻して匂いを嗅いだ。間違いなくガソリン臭。よく見ると、天婦羅の衣は鍋の中で怪しく分離している。いずみちゃんは、酔った勢いでテーブルの上に置いてある飲料水の白いポリタンクを無視し、テーブルの下にあった青い灯油のポリタンクから、小麦粉の鍋にたっぷりと注ぎ込んだのである。これを知ったいずみちゃんはショックのあまり一同に謝り謝り、(おおらかな本多さんは「大した違いじゃねーよ」と更に灯油天婦羅を口にして見せたりしたが)挙句の果てに大泣きして奥の部屋に走り込み、篭城してしまった。みんなで慰めて扉を開けさせるのにしばらくかかった。今となっては感慨深い初夏の思い出の一こまである。
2007.02.20
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