そこで私がコブクロが好きなことが知れ渡り、
歌えるか分からないけどーって言いながら、『桜』を歌ってくれた男の子がいました。
私は何だかいたく感激してしまいました。
何故かというと、この『桜』はコブクロや私たちファンにとって
ちょっと特別な曲だからなんです。
『桜』は2005年に発売された、コブクロの12枚目のシングルです。
それまでもたくさんの曲を発表してきましたが、
実は『桜』は、そのどの曲よりも前に生まれた曲でした。
1998年、それぞれ一人でストリートに出ていた二人が、一緒に組むことを決めました。
それは小渕氏が黒田氏にこの『桜』を提供したことがきっかけでした。
ある日、ギターが苦手だった黒田氏の代わりに
小渕氏が急遽ギターを弾き、横で何となくハモったそうです。
その時のお客さんの反応や人数、何よりも歌った自分達が感じた衝撃もあって
結成を決意したそうです。
『桜』あっての二人。
デビュー前から応援しつづけたファンも、以降のファンも、
ずっと大切にしてきた『桜』。
この大切な曲を、世に送り出すタイミングをとても悩んだそうです。
そして2005年。『桜』が誕生してから7年。
シングルリリース12枚目にして、ようやくこの歌を
送り出す決意をした…と。
路上で聴いてくれる人がすべてだったあの頃の曲が、
今は「歌えるかわからない」と言って歌いはじめる人にも浸透している。
結成当時の彼等を知らない私にも、自分のことのように感慨深い出来事でした。
明日はコブクロライブ~♪ 2009年11月16日