クルシャン一行、新たなる旅立ち・・・in 沖縄

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2010.09.05

クルシャン一行、新たなる旅立ち・・・in 沖縄

(4)

テーマ：自分で作ったお話(22)

カテゴリ：クルックシャンクスの旅

クガニとティダの大切な棲み家である、ガジュマルにしめ縄を張り

ロンリ　「日中は歩けないからな。陽が落ちてから出発だ！」

シルバニアの馬　「あっという間に日射病になっちゃいますもんね？」

ロンリ　「そういうこと＾＾」

やがて陽は西に傾き、辺りをオレンジ色に染め始めました。

ロンリ　「さぁ、そろそろ出発しようか・・・」

クガニ　「そうじゃの・・・」

クガニがゆっくりと腰をあげました。

ティダ　「・・・おじい、いってきますでいいんじゃないの？ぼく、いってきますって言うよ！」

ティダがガジュマルの木をふりかえると・・・

夕日の中で.jpg

クガニとティダのガジュマルは、夕日を浴び、美しく輝いて見えました。

ロンリ　「黄金(クガニ)のようじゃないか・・・・」

ティダ　「ガジュマルー！！ぼくたち北部へいってきまーす！！待っててねーっ！！」

クルシャン　「行ってくるッチュー！！」

クガニ　『果たして、ティダはここへ帰ってくるだろうかの・・・仲間が見つかれば・・・それは喜ばしいことじゃが・・・』

ティダ　「おじい！！ガジュマルが“いってらっしゃい”って言ってる！！」

クガニの複雑なきもちを知ってか知らずか、ティダが無邪気な笑顔を向けてそう言いました。

クガニ　「おお、そうかそうか。ふむ、わしにも聞こえたぞ。たしかに、“いってらっしゃい”というておるな！！」

ロンリ　「さあ、行こう！！」

一同　「おーーーー！！」

クガニたちは、北部を目指し、元気に歩き始めました。

背後から、ガジュマルの木が一行をやさしく見守っていました。

　　　　　　　　　　　　　　　　<つづく>