hana blog

hana blog

PR

×

Profile

hana7899

hana7899

Calendar

Comments

hana7899 @ タケノコさんへ 軽井沢ほどではないものの、蓼科も保養地…
hana7899 @ joeさんへ 優しいところは、そう夫に似て!って、私…
hana7899 @ タケノコさんへ 生キャラメルも値段が高いだけに自分では…
hana7899 @ アップルツリーさんへ こんばんは。 そうなんです。ホッケが怖…
hana7899 @ miyataさんへ 夫は昨夜ちゃんと出刃包丁と、刺身包丁を…
Jan 20, 2009
XML
カテゴリ:
この小説は・・・


小説の舞台は、作者一家が毎年夏に訪れていた西伊豆であるらしい。

まりあの従兄弟である、つぐみの存在が中心となって書かれている。
生まれた時から病弱であり熱を出して寝こんだり、入院したりの生活を続ける、内部に死をかかえた少女・つぐみ。

病弱な少女像からは物静かな薄幸の少女と言うイメージを持ちがちであるが、その性格は破天荒そのもの。
他人をだましたり、意地悪したりすることは平気、全く悪びれる事のない性格の悪さと根性をもっている口の悪いひねくれ者、しかし町一番の美少女のつぐみ。
それはつぐみの何物にもかえられない、我々読者にとっても大きな魅力となっている。

つぐみの行動に振り回されてしまう、まりあ、つぐみの姉の陽子、夏に出会い恋人となる恭一、それぞれが愛するがゆえにつぐみのわがままぶりを受け入れざるえない三人であった。


難しい言葉使いによる説明はなく、自分自身の思うつぐみの姿を感じたままに描いていく。
そのことにより、つぐみの魅力を引き立たせてしまう作者の上手さ。

「孤独」と「死」がテーマの重いお話なのに、作者の表現方法により読まされてしまったと感じるところがいくヶ所かありました。
海に対する独特の詩的な表現も、妙な不自然さが感じられなくて素直に読めてしまいます。
少女から大人へと移りゆく、もう二度と帰らない「きらめく季節」が描かれている作品でした。

私も自分自身を省みてみるなら・・・
頼るべき夫は元気に働いているし、息子もひとりで都内でそれなりに働き続けている。
実家では母が健在であり、ひとり暮らしを続けている。
周りの全ては昔と変わらず存在しつづけている。
しかしそれでも、年月と共にに少しずつ、当然のことながら人生は変わっていってしまうものなのです。
それはけっして止めることができない時間の流れ、人の力では阻止しようもないことなのである。



※現在は、よしもとばななです。

初の連載小説がこの「TUGUMI」であった。
吉本ばななブームのあった当時、私もまだ30代の初め、「キッチン」「白河夜船」等いくつかは読んだと思うのですが、その当時よりも年をとった現在の方が、こうして心に響くものがあるのはどうしてなのでしょうか。

最後につぐみから、まりあへの言葉
「ばかめ。何かを得る時は、何かを失うように決まってるだろ。おまえはやっと親子3人仲良く暮らせるんじゃないか。前妻を追んだしてさあ。それに比べれば、海ぐらい何だってんだ。子供だなあ、お前も」





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Jan 20, 2009 02:10:34 PM
[本] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: