昆虫倶楽部リターンズ 岡山矢掛編

昆虫倶楽部リターンズ 岡山矢掛編

2012/11/17
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住大夫のイメージで金襴の生地を用いて、しっかりめの芯を張って、大きめの財布を作ってみましたら、いつもより少し豪華な感じに仕上がりました。
縁はぐるりと黒の縮緬でくるみました。

黒は、カラーセラピーなどには、老けて見えるとか(笑)あまり良いことが書かれていませんが、私は着物でも黒系が好きで、初日や千秋楽などには必ず黒を選んでしまいます。

意識的に気持ちを引き締めるためと、他者を寄せ付けないためです。

映画でも芝居でも基本的にひとりで心ゆくまで楽しみたいものですから。


住大夫のオーラは、まさにあれが国宝の存在感と思わせる圧倒的なものがありました。

ですから、お見かけしても、そう簡単には、声をかけたりなど出来なかったのです。

あるとき、たまたま客席に、住大夫をお見かけしました。



休憩になり、まだ席をお立ちにならなかったのを見て、意を決して、近付いていき、
「いつも拝聴させていただいております。東京公演、楽しみにしています」

なんともうしましょうか、面白くもなんともない、いっぱいいっぱいの挨拶を、住大夫師匠は悠然として強面な笑みを浮かべて
「ああ、いつも、ありがとうございます。」
手を差し出してくださり、握手。

その日は手を洗わず、食事も喉を通らず、眠れず、翌日は発熱して倒れました。
いまから3年前になります。住大夫に中ったと、娘に笑われたことを、昨日のことのように覚えています。

床に在っても、他のどの大夫さんにもない、もの凄い圧を感じました。

芸道に命を賭ける、気迫の違いだったのかもしれません。


きっと、帰ってきてくださる

このままでは終われないだろう




ひと針ひと針に、上方伝統芸能の未来と、住大夫の復帰を祈念して

出来上がったのが、画像の、長財布です。







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Last updated  2012/11/17 05:44:12 AM


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