昆虫倶楽部リターンズ　岡山矢掛編

2020/08/13

昆虫を撮っていました

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昆虫採集フィールドワークを始めたのは子供が小学校にあがった年ですからいまからおよそ２０年ほど前です

そのころホームページ「昆虫倶楽部」をビッグローブで立ち上げました
立ち上げておよそ６年ほどでアクセスが１００万ほどのマンモスサイトとなりましたが、２年前に削除しました
削除の理由は、当時フィールドワークをしていたポイントの昆虫生態調査記録を詳細に渡り公開していたのと、時代の流れ的にホームページは役割を終えた気がしたからです

時が移り変わり被写体がいつしかプロレスラーとなっていました

人物を撮るということは伴いましてそれを取り巻く環境との闘いでもあります
プロレスよりもこれを取り巻く人間に疲弊していきました

自分が気に食わない人間の近藤を逐一チェックしていちいちSNSであげつらう

ざまあみろと笑いたくて失敗するのを期待する

承認欲求が満たされないで鬱屈としている人間
人口が密で個人が埋もれがちな都市ならではの病に侵された人たちの悪意にむしばまれ身動きできなくなっていく自分がいました

東京は新宿区のどまんなかで生まれて育ち４０年東京から離れたことがありませんでした
娘とともに大阪に移住したのが数年前のことでしたが

コロナ禍の大阪で開催された興行の撮影中に自分の身に起こった、これまでの苦悩を象徴したかの出来事によって、これまで自分が情熱を傾けてきた思いが足元から崩れ落ちていくのをもはや諦めの境地で見ているしかない自分を感じるに至ったとき

からっぽになったかに思えた心の奥底に残された画がありました

いぜん岡山の社会人プロレス団体を撮影に行った帰途立ち寄って宿泊をした矢掛町の宿で見上げた夜空の満天の星でした

星空と虫と神楽舞が撮りたい

出よう

まずは、矢掛に住むまでを綴ってまいろうと思います

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